粉飾決算とは? わかりやすく解説

粉飾決算

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 18:02 UTC 版)

ベルベ (製パン)」の記事における「粉飾決算」の解説

ベルべの事業停止以前から信用調査会社である帝国データバンク東京商工リサーチは、ベルベ長年にわたり粉飾決算を行っていた疑いをかけており、経理石川社長会計事務所従業員取り込んで帳簿決算書粉飾行っていた。さらに石川社長は、緻密な事業計画収支計画立てていなかった。 運転資金枯渇したベルべは、複数金融機関新店舗向けの融資依頼し運転資金充てる事にした。手口は、金融機関ごとの異な粉飾した決算書提出し当該銀行メインバンクあるよう偽装して資金調達した他、多重リース行っていた。ある取引金融機関は、「関係先ごとに複数決算書提出してたようだ問題のある融資先との認識もなく見破れなかった」とコメントしている。金融機関からの融資が困難となったベルべは、2021年5月石川社長友人から出資金名目資金借り入れたが、その出資金返済困難となる状況陥った。 粉飾決算によりベルべは資金繰り行き詰まり2021年10月28日石川社長東京都弁護士事務所訪問して民事再生法申請相談しその際に不正会計行っていたことを告白したその際弁護士は、粉飾されていない真正決算書各店舗収支がわかる資料の提供を求めた同年11月1日再度打ち合わせを行う事になったが、前述通り石川社長が行方をくらましたため、弁護士幹部社員今後の方針検討されることになった帝国データバンクによれば事業停止直後から取引金融機関から代理人弁護士に対して借入金に関する問い合わせがあったという。経理把握していたのは石川社長のみであり、財務内容把握は困難であったため、民事再生法の申請断念した前述通りベルべは幹部社員社長に就任し破産申請する至ったベルべが提出した破産申立書によれば借入金金融機関企業個人合計で約30に及ぶ他、銀行口座に関して98口座確認されている。

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粉飾決算

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 00:50 UTC 版)

グレイステクノロジー」の記事における「粉飾決算」の解説

松村死去から7か月後の2021年11月9日に、不適切な会計処理が行われていたのではないかという指摘外部からあった。 これを受けてグレイステクノロジー同日特別調査委員会設置して調査開始した同時に同年11月15日予定していた2022年3月第2四半期決算発表延期する事を発表した同年11月15日提出期限となっていた2022年3月第2四半期四半期報告書提出期限2022年1月17日までに延長する承認受けた特別調査委員会2021年12月26日最初の調査結果発表グレイステクノロジー2016年3月期より、松村会長やA元取締役主導の下で架空売上計上し、その架空取引係る売掛金当社役職員自己資金用いて仮装入金等していたこと、売上前倒計上をしていたこと、利益操作目的架空外注費計上していたこと、架空売上計上し、その架空取引係る売掛金当社役職員自己資金用いて仮装入金等していたことにより利益操作目的架空外注費計上していたことが明らかとなった。これにより、2016年3月期から2021年3月期までの売上55%が架空売り上げであったことが明らかとなった同時に、他のリース案件に関して会計処理の適切性が疑われる取引が行われていたことが明らかとなった。これは、会計監査人であるEY新日本有限責任監査法人監査すり抜けるという悪質なものであった。粉飾決算の発覚により、株価急落していった。 東京証券取引所2022年1月14日に、延長承認受けた2022年3月第2四半期報告書提出同年1月17日までに提出不可となったことから、グレイステクノロジー株式監理銘柄確認中)に指定した同時に同年1月27日までに四半期レビュー報告書添付した2022年3月第2四半期報告書提出しなければ上場廃止にすることを発表同年1月27日までに四半期レビュー報告書添付した2022年3月第2四半期報告書提出不可となったため、グレイステクノロジー同年2月28日上場廃止となった。なお、同年4月4日施行される東京証券取引所新市場では、グレイステクノロジー東京証券取引所プライム市場選択していた。 グレイステクノロジー2022年1月27日に、特別調査委員会による調査書受領。それによると、売上前倒し計上架空売り上げ計上多数発見されたことが明らかとなり、2021年3月期の単独売上高18億円のうち、半分以上の約9億9000万円架空売り上げであったことが明らかとなった売上前倒し計上上場前である2016年3月期から行われており、経営陣認識していたという。松村東京証券取引所マザーズ市場上場直後から予算達成強く意識するようになった結果予算達成への貢献をさらに強く求めるようになっていき、社員対すパワーハラスメント横行するようになった2018年8月から2021年8月までの間に、63人がグレイステクノロジー退職していった。前倒し計上でも目標達成が困難となったことから、架空売上計上手を染めるようになり、顧客署名押印などを偽造した上で役員などストックオプション新株予約権)の行使得た株式売却得た資金顧客名義グレイステクノロジー入金する偽装もしていた事も明らかとなった2016年4月期から2021年3月期までの架空売上総額は、23億4700万円達していた。これにより、グレイステクノロジー経営松村によるワンマン経営と粉飾決算による自転車操業であったことが明らかとなったばかりか投資家株式市場への信用低下を招く結果となったグレイステクノロジー2022年2月18日に、役員責任調査委員会設置した調査結果によっては、役員元役員対す損害賠償請求を行うとしている。 グレイステクノロジーは、訂正処理を行った2021年3月期までの有価証券報告書2022年3月第1四半期報告書までの四半期報告書訂正報告書並びに2022年3月第2四半期報告書提出する予定であるが、2022年2月14日現在、訂正処理を行った2021年3月期までの有価証券報告書2022年3月第1四半期報告書までの四半期報告書訂正報告書並びに2022年3月第2四半期報告書2022年3月第3四半期報告書提出できる見通し立っていない。証券取引等監視委員会2022年2月22日金融商品取引法違反容疑で、グレイステクノロジーに対して課徴金2400万円納付有価証券報告書などの訂正報告書提出をさせるよう金融庁勧告行った上場廃止後事業継続するとしているが、経営再建容易ではないという向きもある。

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粉飾決算

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/24 02:48 UTC 版)

エフオーアイ」の記事における「粉飾決算」の解説

有価証券報告書記載されている2009年3月売上高118億円としていたが、実際は2億円程度であったことが2010年5月中旬判明。実に98パーセント粉飾である。実際に商品は殆ど売れておらず、倉庫在庫積まれていたという。 粉飾の手口は出資ファンドからの出資金簿外移した後で製品売上金として計上する、つまりは海外から受注あったように見せ掛け売上高水増ししたり、架空仕入先代金振り込み架空売却先から受注あったように装い入金させるなどの手口で架空売上計上上場審査時の粉飾決算が明らかになったのは初。また、新規上場から上場廃止までの7ヶ月という期間は、従来最短記録であったモリモト東証二部2008年民事再生法申請)の10ヶ月下回る過去最短であった破産手続開始後に破産管財人が行った調査において、2004年3月期から実際に赤字であったにもかかわらず売上水増しした黒字偽るなどの粉飾決算を行っていたことが明らかとなった他、元社長のAが自宅2010年5月に粉飾決算に協力した企業売却していた事も明らかとなった破産手続開始1ヶ月前である2010年4月19日にマネジメントリスクプロダクション契約役員賠償責任保険契約)を締結していたAIU保険会社は、同年8月26日破産者告知義務違反粉飾の未告知)を理由契約解除した2012年2月29日に、さいたま地方裁判所において、金融商品取引法違反有価証券届出書の虚偽記載)におけるA元社長とC元営業担当取締役対す第一審判決言い渡され、A元社長に懲役5年、C元営業担当取締役懲役4年実刑判決言い渡された。A元社長東京高等裁判所控訴したが、同年4月17日控訴取り下げ2人判決確定したその後破産手続進み2014年9月24日東京地方裁判所から破産手続結了決定受けた同時に法人格消滅した。A元社長とC元営業担当取締役も、法人格消滅後刑期満了迎えた

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粉飾決算

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 02:27 UTC 版)

ラッキンコーヒー」の記事における「粉飾決算」の解説

2020年4月2日ラッキンコーヒー2019年第2四半期から第4四半期にかけて、22億元(約339億円)の売上水増ししていたことを発表した同社内部調査開始し5月12日までに銭治亜CEOと劉剣COO解任した。 2020年5月19日ラッキンコーヒーは、ナスダックから上場廃止通告受けたことを明らかにした。 2020年6月ナスダックの上廃止2022年4月12日ラッキンコーヒー債務再編完了し米国連邦倒産法第15章終了。これにより破産破産手続き対象から外れた

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