おごそか
別表記:厳か
「おごそか」とは、礼儀正しく近寄りがたい様子やいかめしく重々しい様子のことを意味する表現。
「厳かさ」とは、もともと終止形が「厳かだ」で終わる自立語の形容動詞である「おごそか」が、接尾語「さ」によって体言化した形の熟語だ。体言化により、名詞として用いることや、主語として使用することが可能になる。意味は、「礼儀正しく近寄りがたいこと」、「いかめしく重々しいこと」を表す。
「厳かな雰囲気」とは、その場を満たしている一般的な気分や空気が、気持ちが引き締まるほど重々しい様子であることをいう。「雰囲気」は場所だけでなく人物にも使用可能な言葉であり、ある人が周囲に感じさせる気分やムードに、礼儀正しかったり威厳があったりすることで近寄りがたさを感じさせることを意味する。
「おごそかなこと」とは、厳粛であることや、格式に則っていて威厳があること、いかめしく重々しいことや堂々として近寄りがたいこと、などのおごそかさを感じさせる様子・状態や、そのような状態そのものを表す言い回しである。
「厳かに」とは、作法や格式に則っていて、威厳を感じさせる動作のことをいう。「おごそか」の形容動詞連用形として、動作を形容する言い回しだ。
「おごそかになる」とは、「おごそか」の形容動詞連用形の「厳かに」に、動詞の「なる」が付いた熟語である。動詞の「なる」は、ある状態に到達する・完成する・変化する、といった意味を持つ。「おごそかになる」とは、「おごそかな状態に到達する」「おごそかな動作に変化する」という意味であり、たとえば普段は作法や格式に則った振る舞いをしない人や、できなかった人などが、「作法や格式に則った、威厳を感じさせる動作ができるようになる・そのような動作をするように変化する」ことをいう。「教会の厳粛な雰囲気を感じて、行動が自然とおごそかになる」といった使い方ができる。
「厳かにする」とは、「おごそか」の形容動詞連用形の「厳かに」に、動詞の「する」が付いた熟語である。動詞の「する」は、あること・動作・行為などを行う、という意味を持つ。「厳かにする」の場合、何かの物事・動作・行為を、礼儀や作法に則って威厳を感じさせるような形で意図的に行うことを意味する。
「厳かにしない」とは、「厳かにする」の反対の意味を持つ言い回しである。作法や格式に則った振る舞いや、威厳のある重々しさ、近寄りがたさを感じさせる動作をしないことをいう。くだけた近寄りやすい雰囲気・親しみやすさを感じさせたい場合や、礼儀作法や上下の差のない無礼講の場などで、意図的に行われる。
なお、「おごそかにしない」と音が似ているため混同されやすい表現として「おろそかにしない」という言い回しがあるが、「疎かにしない」と書いて、全く異なる意味を持つため注意が必要である。「疎か」とは「やり方が適切でないこと・思慮が足りないこと」であり、「疎かにしない」とは、物事を行うにあたって十分に思慮し、準備をした上で適切に行う、という意味を持つ。
動作を形容する例文では、「女王の葬儀は、厳かに執り行われた」、「裁判官は、裁判の始まりを厳かに宣言した」などの使い方が可能だ。また、なる・するという動詞が付いた形での使用には、「神聖な空気を感じる神社の境内では、動作が自然と厳かになる」、「今回は式典といっても気軽な仲間内のものだから、厳かにしなくても大丈夫だ」、「まじめな展示だから、見学者もふざけたり笑ったりしないで、厳かにするべきだ」などの例文が挙げられる。
「おごそか」とは、礼儀正しく近寄りがたい様子やいかめしく重々しい様子のことを意味する表現。
「おごそか」とは・「おごそか」の意味
「おごそか」とは、礼儀正しく近寄りがたい様子や、いかめしく重々しい様子、堂々として威厳がある様子を意味する表現である。心が引き締まるような立派さや、圧倒されるような重々しさがあり、軽々しく近づくことができないと感じさせる人や場所、物事を表す。また、見る人がこわいと感じるような、威圧的できびしい様子を表現する言葉である。漢字では「厳か」と書く。「おごそか」の熟語・言い回し
「おごそか」の熟語・言い回しには、下記のようなものが挙げられる。厳かさとは
「厳かさ」とは、もともと終止形が「厳かだ」で終わる自立語の形容動詞である「おごそか」が、接尾語「さ」によって体言化した形の熟語だ。体言化により、名詞として用いることや、主語として使用することが可能になる。意味は、「礼儀正しく近寄りがたいこと」、「いかめしく重々しいこと」を表す。
厳かな雰囲気とは
「厳かな雰囲気」とは、その場を満たしている一般的な気分や空気が、気持ちが引き締まるほど重々しい様子であることをいう。「雰囲気」は場所だけでなく人物にも使用可能な言葉であり、ある人が周囲に感じさせる気分やムードに、礼儀正しかったり威厳があったりすることで近寄りがたさを感じさせることを意味する。
おごそかなこととは
「おごそかなこと」とは、厳粛であることや、格式に則っていて威厳があること、いかめしく重々しいことや堂々として近寄りがたいこと、などのおごそかさを感じさせる様子・状態や、そのような状態そのものを表す言い回しである。
厳かにとは
「厳かに」とは、作法や格式に則っていて、威厳を感じさせる動作のことをいう。「おごそか」の形容動詞連用形として、動作を形容する言い回しだ。
おごそかになるとは
「おごそかになる」とは、「おごそか」の形容動詞連用形の「厳かに」に、動詞の「なる」が付いた熟語である。動詞の「なる」は、ある状態に到達する・完成する・変化する、といった意味を持つ。「おごそかになる」とは、「おごそかな状態に到達する」「おごそかな動作に変化する」という意味であり、たとえば普段は作法や格式に則った振る舞いをしない人や、できなかった人などが、「作法や格式に則った、威厳を感じさせる動作ができるようになる・そのような動作をするように変化する」ことをいう。「教会の厳粛な雰囲気を感じて、行動が自然とおごそかになる」といった使い方ができる。
厳かにするとは
「厳かにする」とは、「おごそか」の形容動詞連用形の「厳かに」に、動詞の「する」が付いた熟語である。動詞の「する」は、あること・動作・行為などを行う、という意味を持つ。「厳かにする」の場合、何かの物事・動作・行為を、礼儀や作法に則って威厳を感じさせるような形で意図的に行うことを意味する。
厳かにしないとは
「厳かにしない」とは、「厳かにする」の反対の意味を持つ言い回しである。作法や格式に則った振る舞いや、威厳のある重々しさ、近寄りがたさを感じさせる動作をしないことをいう。くだけた近寄りやすい雰囲気・親しみやすさを感じさせたい場合や、礼儀作法や上下の差のない無礼講の場などで、意図的に行われる。
なお、「おごそかにしない」と音が似ているため混同されやすい表現として「おろそかにしない」という言い回しがあるが、「疎かにしない」と書いて、全く異なる意味を持つため注意が必要である。「疎か」とは「やり方が適切でないこと・思慮が足りないこと」であり、「疎かにしない」とは、物事を行うにあたって十分に思慮し、準備をした上で適切に行う、という意味を持つ。
「おごそか」の使い方・例文
「おごそか(厳か)」の使い方・例文には、さまざまなものがある。おごそか(厳か)を名詞として用いる場合は、「決勝戦に漂う厳かさは、これまでの和やかな試合とはまったく異なる」、「憧れの人の所作の厳かさを見習いたい」といった使い方が可能だ。形容詞として使用する場合には、場所・物事・人などの区別なく用いることが可能で、「国家試験の受験会場は厳かな雰囲気だった」、「即位の礼は、最高の皇室儀礼である厳かな儀式だ」、「上司は厳かな人だから、一緒にいると緊張する」といった例文が挙げられる。動作を形容する例文では、「女王の葬儀は、厳かに執り行われた」、「裁判官は、裁判の始まりを厳かに宣言した」などの使い方が可能だ。また、なる・するという動詞が付いた形での使用には、「神聖な空気を感じる神社の境内では、動作が自然と厳かになる」、「今回は式典といっても気軽な仲間内のものだから、厳かにしなくても大丈夫だ」、「まじめな展示だから、見学者もふざけたり笑ったりしないで、厳かにするべきだ」などの例文が挙げられる。
「厳か」の例文・使い方・用例・文例
- 厳かに
- 厳かな儀式
- 皇太子殿下と雅子様の結婚の儀が 6 月 9 日厳かに執り行なわれた.
- 厳かな行列
- 儀式はいと厳かに行われた
- 裁判官は、厳かにそこに座った
- 厳かな方法
- 私の母は子供達に厳かに忠告した
- まじめに、または、厳かに嘆願するさま
- 厳かに命令を出す
- 本当であるように厳かに正式に宣言するか、断言する
- 正式に、あるいは厳かに断言する、または公言する
- いくつかの大切な目的のための、あなたの人生またはあなたの時間の厳かな誓約(尽力または目標に向けて)
- 威厳か名誉をもって投資するさま
- 威厳か名誉を与える
- 華麗、式典、および厳かな展示で特徴付けられた
- 教会で行われる厳かな嘆願の儀式
- 忠誠を厳かに誓うこと
- 雰囲気などが厳かであること
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