発表後の反響
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『家庭朝日』『婦人民主新聞』『平凡』『主婦の友』『オール讀物』などの雑誌だけでなく、労働組合の機関紙でも発表されたこともあり、全部合わせると100編近くあると、壷井自身は語っている。いずれの雑誌も、日頃は文学になじみの薄い人々を想定した媒体であったが、読者からの人気を集めることとなった。 単行本『私の花物語』は1953年(昭和28年)に、『続私の花物語』は1955年(昭和30年)に、いずれも筑摩書房で刊行された。さらに1956年(昭和31年)から1958年(昭和33年)にかけて、筑摩書房から全25巻の『壷井栄作品集』が刊行されたが、第10巻に『私の花物語』が収録されている。また、1974年(昭和49年)にはその中から13編を選び出して、深沢紅子が挿画を手がけた絵本『わたしの花物語』が刊行された。 なお、『私の花物語』と『続私の花物語』の続編といえる『小さな花の物語』の単行本も1957年(昭和32年)に平凡出版から刊行された。また、『小さな花の物語』は、1961年(昭和36年)には松竹で川頭義郎監督によって映画化され、嵯峨美智子などが出演している。
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発表後の反響
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当時はレコード自体が一般家庭に普及し始めたこともあり、レコードの発売によって多くの人々に知られるようになった。雑誌『童謡』の1922年(大正11年)3月号では、読者に日本各地で『かなりや』が歌われていることを伝えている。レコードの売れ行きは当時最も売れた流行歌を上回るほどだったという。 「唱歌にはない新しさを感じる」と後に川田正子は述べているが、従来の子供を対象にした歌に見られなかった新しさが、子供たちに新鮮な印象を与えることとなった。童謡詩人の小林純一は『日本児童文学』1951年(昭和26年)1月号で、この歌を初めて知った時の衝撃や、遠足の途中でこの歌を教えてくれた担任の教師に何度も歌うようにせがんだ体験を述べている。
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発表後の反響
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絵本の発表以降も数々の合集や副読本に収録されるだけでなく、学校図書と教育出版が小学校2年生向けの国語教科書に採用し、1974年(昭和49年)から1986年(昭和61年)まで使用された。1979年(昭和54年)には英訳版の絵本『Poor Elephants』も刊行された。 秋山ちえ子は自身が出演していたTBSラジオの番組『秋山ちえ子の談話室』で、1970年(昭和45年)から2002年(平成14年)の32年に渡り、毎年8月15日(終戦記念日)に『かわいそうなぞう』を朗読した。談話室が終了した翌年の2003年から2015年までは、内包していた『大沢悠里のゆうゆうワイド』の中で、秋山ちえ子の談話室とほぼ同じ時間に放送された。その後、秋山は2016年4月6日に永眠したが、没後も毎年『~ゆうゆうワイド』の後継的番組『大沢悠里のゆうゆうワイド土曜日版』で、終戦記念日前後の放送日になると特集の一環として秋山が生前に録音した朗読を放送しているほか、同局の女優・吉永小百合がパーソナリティのラジオ番組『今晩は 吉永小百合です』でも吉永による朗読を放送している。 1980年(昭和55年)放送の日本テレビのドラマ『熱中時代』先生編 第2シリーズ第2話「二年三組とかわいそうな象」の中でも、教材として使われている。 野坂昭如の『戦争童話集』に収録されている『干からびた象と象使いの話』も『かわいそうなぞう』同様に猛獣の処分をテーマとした作品だが、この作品を読んで児童文学評論家の長谷川潮は『かわいそうなぞう』の事実と異なる創作部分に疑問を持ち、本格的に戦争をテーマにした児童文学の研究を始めるようになったと述べている。1981年(昭和56年)9月に、長谷川は『季刊児童文学批評』創刊号にて『かわいそうなぞう』の批判を中心にした評論「ぞうもかわいそう」を発表し、虐殺と空襲の時間的関係を明らかにせずに虐殺の持つ真の意味を書き出すことなく完結させたと批判し、戦争における猛獣虐殺をテーマにした児童文学作品に潜む問題点を追求した。 長谷川の評論はNHKのプロデューサーの目に止まり、1982年(昭和57年)8月には評論の主旨をもとにしたドキュメンタリー番組「そして、トンキーもしんだ - 子が父からきくせんそうどうわ」が『NHK特集』で放映された。さらに、同年11月にはこのドキュメンタリー番組を絵本化した『そして、トンキーもしんだ』(作:たなべまもる / 絵:梶鮎太)が国土社から出版された。
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