発表後の反響、その後とは? わかりやすく解説

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発表後の反響、その後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 02:27 UTC 版)

ヴィルヘルム・レントゲン」の記事における「発表後の反響、その後」の解説

X線写真という直観的にも非常にわかりやすい結果伴っていたこと、またそれまで研究レントゲン物理学世界で一定の名声得ていたことから、発表急速に受け入れられた。1896年1月14日には英語版早くもネイチャー』(Nature)に、次いで1月24日には『エレクトリシアン』(Electrician)、2月14日には『サイエンス』(Science)に掲載された。フランス語版2月8日に L'Eclairage Electrique に掲載された。また、同年1月13日にはドイツ皇帝ヴィルヘルム2世の前でX線写真撮影実演をしている。1月23日地元ヴュルツブルクでも講演会実演行なった。なお、レントゲン発表を非常に嫌っていたため、これが唯一の講演会だったとされる国外にも情報速く伝わり発見から3か月後の3月25日には旧制第一高等学校教授水野敏之丞によって日本の科学雑誌でも紹介され同年飯盛挺造は「Röntgen氏ノX放射線ニ就テ」という題で講演をした。また、アメリカでは透視への不安から「劇場でのX線オペラグラス禁止条例」がトレントン2月9日可決される騒ぎとなったX線に関する論文をさらに2報発表した後、1900年レントゲンミュンヘン大学実験物理学主任教授として移った。ここの物理教室での同僚マックス・フォン・ラウエがおり、1912年X線回折像の撮影行なってX線電磁波であることを初め明らかにした。X線正体これまでであったが、透過性の高いX線の発見はただちにX線写真として医学応用されたため、この功績対し1901年最初ノーベル物理学賞贈られている。ミュンヘン大学には1920年まで在籍していたが、この間書いた7報の論文結晶圧電効果など全てX線に関係のないものであった。なお、1919年には妻が亡くなっている。レントゲン科学発展万人寄与すべきである考えX線関し特許などによって個人的に経済的利益得ようとは一切せず、ドイツ破滅的インフレーションの中で癌のため1923年2月10日逝去した。ノーベル賞賞金についても、ヴュルツブルク大学全額寄付している。墓はギーセン旧墓地 (Alter Friedhof) にある。

※この「発表後の反響、その後」の解説は、「ヴィルヘルム・レントゲン」の解説の一部です。
「発表後の反響、その後」を含む「ヴィルヘルム・レントゲン」の記事については、「ヴィルヘルム・レントゲン」の概要を参照ください。

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