病型分類とは? わかりやすく解説

病型分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 09:31 UTC 版)

成人T細胞白血病」の記事における「病型分類」の解説

1991年日本臨床腫瘍研究グループ リンパ腫グループ(JCOG-LSG、Japan clinical oncology group-lymphoma study group)は1980年代全国実態調査収集されたATL患者情報から、急性型リンパ腫型、慢性型くすぶり型の4臨床病型提唱した慢性型には予後不良因子があり血清LDH値が正常値上限超える血清BUN値が施設正常上限超える血清アルブミン値が施設正常値下限下回るいずれか1つでも有するかどうかによって亜分類した。この臨床病型分類下山分類として世界的に広く使用されている。病型分類に必要な情報末梢血白血球数白血球分画自動血球分析ではATL細胞認識できない場合があるため、原則目視判断する)、生化学的検査LDHCaBUNアルブミン)、リンパ節腫大の有無有り場合には組織学的診断)、皮膚臓器中枢神経病変有無である。急性型リンパ腫型、予後不良因子有する慢性型ATLaggressive ATLとよぶ。予後不良因子を有さない慢性型ATLくすぶりATLindolent ATLとする。Aggressive ATLindolent ATLから移行急性転化)してあるいはindolent ATL時期経ずもしくはindolent ATL時期発見されずに発症する

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病型分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 01:00 UTC 版)

非ホジキンリンパ腫」の記事における「病型分類」の解説

非ホジキンリンパ腫分類としてWHO分類 (2017) が用いられる。これは2020年現在分類であり、今後改定される可能性がある。 成熟B細胞腫瘍慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫Chronic lymphocytic leukemia/small lymphocytic lymphoma単クローン性B細胞リンパ球増加症(Monoclonal B-cell lymphocytosis) B細胞前リンパ球性白血病B-cell prolymphocytic leukemia) 脾辺縁帯リンパ腫Splenic marginal zone lymphoma有毛細胞白血病Hairy cell leukemia) 脾B細胞リンパ腫/白血病分類不能型(Splenic B-cell lymphoma/leukemia, unclassifiable) 脾びまん性赤脾髄小型B細胞リンパ腫Splenic diffuse red pulp small B-cell lymphoma有毛細胞白血病バリアント型(Hairly cell leukemia-variant) リンパ形質細胞性リンパ腫Lymphoplasmacytic lymphoma意義不明単クローン性ガンマグロブリン血症(MGUS)・IgM型(Monoclonal gammopathy of undetermined significance, IgM) μ重鎖病(μheavy chain disease) λ重鎖病(λheavy chain disease) α重鎖病(αheavy chain disease形質細胞骨髄腫Plasma cell myeloma) 骨孤在性形質細胞腫(Solitary plasmacytoma of bone) 骨外性形質細胞腫(Extraosseous plasmacytoma単クローン性免疫グロブリン沈着病(Monoclonal immunoglobulin deposition disease粘膜関連リンパ組織型節外性辺縁帯リンパ腫MALTリンパ腫)(Extranodal marginal zone lymphoma of mucosa-associated lymphoid tissue) 節性辺縁帯リンパ腫Nodal marginal zone lymphoma濾胞性リンパ腫Follicular lymphoma小児型濾胞性リンパ腫Pediatric type follicular lymphoma) IRF4再構成を伴う大細胞型B細胞リンパ腫Large B-cell lymphoma with IRF4 rearrangement) 原発性皮膚濾胞中心リンパ腫Primary cutaneous follicle center lymphomaマントル細胞リンパ腫Mantle cell lymphomaびまん性大細胞型B細胞リンパ腫・非特定型(Diffuse large B-cell lymphoma, NOST細胞/組織球豊富型大細胞型B細胞リンパ腫(T-cell/histiocyte-rich large B-cell lymphoma原発性中枢神経系びまん性大細胞型B細胞リンパ腫Primary DLBCL of the central nervous system原発性皮膚びまん性大細胞型B細胞リンパ腫下肢型(Primary cutaneous DLBCL, leg typeEBV陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫・非特定型(EBV positive DLBCL, NOSEBV陽性粘膜皮膚潰瘍EBV positive mucocutaneous ulcer慢性炎症関連びまん性大細胞型B細胞リンパ腫DLBCL associated with chronic inflammationリンパ腫様肉芽腫症Lymphomatoid granulomatosis原発性縦隔胸腺大細胞型B細胞リンパ腫Primary mediastinal[thymic]large-B cell lymphoma血管大細胞型B細胞リンパ腫(Intravascular large B-cell lymphoma), ALK陽性大細胞型B細胞リンパ腫ALK positive LBCL) 形質芽球性リンパ腫(Plasmablastic lymphoma原発性体腔リンパ腫Primary effusion lymphomaHHV8陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫非特異型(HHV8 positive DLBCL, NOSバーキットリンパ腫Burkitt lymphoma) 11q異常を伴うバーキット様リンパ腫(Burkitt-like lymphoma with 11q aberrationMYCおよびBCL2BCL6両方一方再構成伴う高悪性度B細胞リンパ腫High-grade B-cell lymphoma, with MYC and BCL2 and/or BCL6 rearrangement) 高悪性度B細胞リンパ腫非特異型(High-grade B-cell lymphoma, NOSびまん性大細胞型B細胞リンパ腫古典的ホジキンリンパ腫中間的特徴を伴うB細胞リンパ腫分類不能型(B-cell lymphoma, unclassifiable, with features intermediate between DLBCL and classical Hodgkin lymphoma成熟T細胞およびNK細胞腫瘍T細胞前リンパ球性白血病T-cell prolymphocytic leukemiaT細胞大型顆粒リンパ球性白血病T-cell large granular lymphocytic leukemia慢性NK細胞リンパ増殖異常症(Chronic lymphoproliferative disorder of NK-cells) 急速進行性NK細胞白血病Aggressive NK-cell leukemia小児全身性EBV陽性T細胞リンパ腫Systemic EBV positive T-cell lymphoma of childhood種痘水疱症リンパ増殖異常症(Hydroa vacciniforme-like lymphoproliferative disorder成人T細胞白血病/リンパ腫Adult T-cell leukemia/lymphoma) 節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型(Extranodal NK/T-cell lymphoma, nasal type) 腸症関連T細胞リンパ腫(Enteropathy-associated T-cell lymphoma単形上皮向性腸管T細胞リンパ腫(Monomorphic epitheliotropic intestinal T-cell lymphoma胃腸緩徐進行性T細胞リンパ増殖異常症(Indolent T-cell lymphoproliferative disorder of the GI tract肝脾T細胞リンパ腫(Hepatosplenic T-cell lymphoma皮下脂肪組織炎様T細胞リンパ腫Subcutaneous panniculitis-like T-cell lymphoma菌状息肉症Mycosis fungoidesセザリー症候群(Sézary syndrome原発性皮膚CD30陽性T細胞リンパ増殖異常症(Primary cutaneous CD30 positive T-cell lymphoproliferative disorders) リンパ腫丘疹症(Lymphomatoid papulosis) 原発性皮膚未分化大細胞型リンパ腫Primary cutaneous anaplastic large cell lymphoma原発性皮膚γδT細胞リンパ腫Primary cutaneous gamma-delta T-cell lymphoma原発性皮膚CD8陽性急速進行性表皮向性細胞傷害性T細胞リンパ腫Primary cutaneous CD8 positive aggressive epidermotropic cytotoxic T-cell lymphoma原発性皮膚先端CD8陽性T細胞リンパ腫Primary cutaneous acral CD8 positive T-cell lymphoma原発性皮膚CD4陽性小型/中型T細胞リンパ増殖性症(Primary cutaneous CD4 positive small/medium T-cell lymphoproliferative disorder末梢性T細胞リンパ腫・非特定型(Peripheral T-cell lymphoma, NOS血管免疫芽球性T細胞リンパ腫Angioimmunoblastic T-cell lymphoma濾胞T細胞リンパ腫(Follicular T-cell lymphoma濾胞ヘルパーT細胞形質を伴う節性末梢性T細胞リンパ腫Nodal peripheral T-cell lymphoma with TFH phenotype未分化大細胞リンパ腫ALK陽性型(Anaplastic large cell lymphoma, ALK positive未分化大細胞リンパ腫ALK陰性型(Anaplastic large cell lymphoma, ALK negative乳房インプラント関連未分化大細胞リンパ腫Breast implant-associated anaplastic large-cell lymphoma

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病型分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/04/16 04:19 UTC 版)

炎症性ミオパチー」の記事における「病型分類」の解説

特発性炎症性ミオパチーはOlsenとWartmannによって以下のように分類されている。 OlsenとWartmannの病型分類病型名称臨床病理学的所見関連自己抗体I型多発性筋炎 筋線維壊死CD8陽性T細胞マクロファージ浸潤Jo-1抗体など II型皮膚筋炎 ヘリオトロープ疹などの典型的な皮膚症状を伴う、筋線維周囲萎縮、CD4陽性T細胞B細胞浸潤Mi-2抗体など III型筋症状のない皮膚筋炎 典型的な皮膚症状のみで筋症状伴わない急性間質性肺炎合併 抗CADM-140抗体 IV型小児皮膚筋炎 血管炎皮下石灰化合併Mi-2抗体など V型悪性腫瘍合併する筋炎 治療反応性不良 抗TIF1γ抗体 VI型他の膠原病合併する筋炎 SLE強皮症合併 抗U1/U2RNP抗体、他の膠原病自己抗体 VII封入体筋炎 進行性治療抵抗性高齢者好発筋細胞内の空胞線維封入体存在 自己抗体陰性

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病型分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/04 05:42 UTC 版)

気管支肺異形成症」の記事における「病型分類」の解説

日本における慢性肺疾患の病型分類は下表通りである。絨毛膜羊膜炎を伴う慢性肺疾患場合胸部レントゲン泡沫状・気腫陰影があれば III 型なければ III' 型に分類されるI 型II 型気管支肺異形成症に、III 型がウィルソン・ミキティ症候群に、それぞれ相当する考えてよい。 慢性肺疾患I 型VI 型分類 慢性肺疾患病型呼吸窮迫症候群RDSIgM高値絨毛膜羊膜炎臍帯28日以上泡沫状/気腫陰影 I+ - + II+ - - III- + + IV- 不詳 + III'-〜+ + - V- - - VI

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病型分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 07:45 UTC 版)

皮膚筋炎」の記事における「病型分類」の解説

皮膚筋炎多発性筋炎を含む特発性炎症性ミオパチーはOlsenとWartmannによって以下のように分類されている。 OlsenとWartmannの病型分類病型名称臨床病理学的所見関連自己抗体I型多発性筋炎 筋線維壊死CD8陽性T細胞マクロファージ浸潤Jo-1抗体など II型皮膚筋炎 ヘリオトロープ疹などの典型的な皮膚症状を伴う、筋線維周囲萎縮、CD4陽性T細胞B細胞浸潤Mi-2抗体など III型筋症状のない皮膚筋炎(amyopathic DM) 典型的な皮膚症状のみで筋症状伴わない急性間質性肺炎合併し予後不良MDA5抗体 IV型小児皮膚筋炎 血管炎皮下石灰化合併Mi-2抗体など V型悪性腫瘍合併する筋炎 治療反応性不良 抗TIF1γ抗体 VI型他の膠原病合併する筋炎 SLE強皮症合併 抗U1/U2RNP抗体、他の膠原病自己抗体 VII封入体筋炎 進行性治療抵抗性高齢者好発筋細胞内の空胞線維封入体存在 自己抗体陰性

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病型分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 05:35 UTC 版)

慢性炎症性脱髄性多発神経炎」の記事における「病型分類」の解説

CIDP臨床像経過発症年齢などから分類される。最も重要なのは臨床像による臨床病型である。古典的CIDP、または典型的CIDPとされる臨床像がある。これは対称性運動感覚障害多発ニューロパチー近位筋と遠位筋が同様に障害される四肢腱反射消失特徴とされている。特に特徴的なのは近位筋と遠位筋に同定筋力低下が起こることでありこのような分布をとるニューロパチーギラン・バレー症候群CIDPだけである。非典型的CIDPには遠位優位型(DAD)、非対称形(MADSAM)、限局型、純粋運動型、純粋感覚型が知られている。MADSAM非対称上肢優位脱力主症状とする。MADSAM感覚障害を伴うこと、抗GM1-IgMが認められない点、ステロイド反応する点から多巣性運動ニューロパチーMMN)と区別される典型的CIDPが最も多く次に典型的CIDP中でも非対称型(MADSAM)が続き両者CIDPの8割以上を占める。

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病型分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 04:35 UTC 版)

急性骨髄性白血病」の記事における「病型分類」の解説

骨髄の中には造血幹細胞から種々の血球分化していく途中細胞があり、それらの内のどの段階細胞腫瘍化したかによるFAB分類 (French-American-British criteria) に基づいてM0-M7の病型、およびそれらの亜型分類されるFAB分類染色用いた顕微鏡的観察に基づくものである近年分子遺伝学的な観点基づいたWHO分類用いられてきている(下記参照)。

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