男子ソフトテニス部
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部員は2年生のみ。数年前までは全国大会に出場するほどの強豪だったが、現在は4年間一度も公式試合に勝ったことがなく、女子にも負けるほどの弱小チーム。生徒会長の提案で夏の大会で最低でも一勝しなければ廃部となる危機を迎えている。入部した桂木眞己のアドバイスにより、ペアの変更を行ったことから一転し、強豪校との試合にも好結果を得て、前向きに練習を行うようになっていく。 桂木 眞己(かつらぎ まき) 声 - 花江夏樹 本作の主人公。2年C組。前衛。志城南中学に転校してきた。忙しい母に代わり家事全般を担っている。マンションの8階まで階段で昇り降りする健脚と体力の持ち主。小学1年生までは柊真と同じ小学校に通っており、中学時代の涼真とも面識があった。今も涼真から柊真を抜いてソフトテニスを教えてもらっている様子が描写されている。抜群の運動神経とセンスから、廃部に迫られているソフトテニス部に入るよう柊真に勧誘され、月1万円の報酬で契約を交わし、入部することになる。料理が得意で、買い物に同行した柊真と悠汰と夏南子からも絶賛されている。 テニス部入部当初は思ったことを辛辣に言うため他の部員から煙たがられていたが、ペアを変更するなどのアイデアで徐々に部員たちをやる気にさせていく。 母親の留守中、金をせびりに来る実父から暴力やラケットを壊されるなどの虐待を受けており、母親にも隠していたが、柊真には打ち明けている。 初期の頃は人との関わりを避けるような態度が目立ったが、部員たちの様々な面に触れるうちに徐々に打ち解けるようになる。自身の過去や父親との関係から人の痛みや悩みに敏感であり、性的マイノリティである悠汰にFTMである母親の友人の話をして励ましたり、自分の将来に悩んで落ち込んでいる夏南子を見て夕食に誘ったりするなど、心を許した人間には本来持っている優しさを見せる。 「Special Fan movie『その後の彼等…』」では悠汰、夏南子、アラシとは高校進学後も交流が続いているが、柊真とは疎遠となっていることが描かれている。 新城 柊真(しんじょう とうま) 声 - 畠中祐 本作のもう一人の主人公。2年C組。後衛。男子ソフトテニス部の部長で2年C組のクラス委員長も務めている。廃部寸前の男子ソフトテニス部存続のため奔走し、運動神経の良い眞己に月1万円を支払うという契約で入部させる。性格は真面目で律儀だが直情径行で融通が利かないことも多い。 母親からはよく思われておらず、仲が悪い。兄であり、ソフトテニス部のOBである涼真との仲は良さそうに見えるが、涼真が自分を抜いて眞己にソフトテニスを教えている事に嫉妬している様子も伺える。初心者の眞己に惨敗した部員たちに激怒し、翌日練習を無断欠席したり、健二に現金を叩きつけ「眞己に近づいたら殺す」と啖呵を切るなど、感情のまま動くこともある。部員で行ったバーベキューでは居心地の悪そうな表情を見せ、大人数で騒ぐ事が苦手だと悠汰に吐露していた。 部屋には恐竜に関する物や化石や多数のサボテンを飾っている。 「Special Fan movie『その後の彼等…』」では高校進学後もソフトテニスを続けているが、眞己とは疎遠になっている。部内でもペアとの関係が拗れている様子が描かれており、帰宅時に眞己と再会する場面でPVは終了する。 布津 凜太朗(ふつ りんたろう) 声 - 佐藤元 2年D組。後衛。一人称は「僕」。男子ソフトテニス部副部長。何でも卒なくこなすが、眞己が部員を指導するようになって自信を失い始める。 実の母親(声 - 川澄綾子)は未婚のまま若くして凜太朗を出産したため、生まれてすぐ布津家に引き取られる。小学5年生の時に養子である事を知らされて以降、自分が厄介者ではないかと恐れるようになり、養父母(声 - 野瀬育二(父)、大津愛理(母))の期待に応えようと人一倍努力していた。 試合後に送られたメールで実母が会場に来ていたことを知り後を追うが、結局会うことは出来なかった。 「Special Fan movie『その後の彼等…』」では大洋と同じ高校に進学しているが、進学先の高校にソフトテニス部がないため、大洋と共に設立のための部員集めをしている様子が描かれている。 雨野 樹(あめの いつき) 声 - 松岡禎丞 2年B組。前衛。男子ソフトテニス部では一番小柄。辛辣な物言いが多い。父子家庭で姉・奈美恵は女子ソフトテニス部副部長。1歳の頃に実母に熱湯をかけられ、背中に火傷の痕があるため、人前での着替えを避けていた。 口数が多い方ではないが、仲良くなった相手には「マキマキ」「かなにゃん」など独特なニックネームで呼ぶ癖がある。 「Special Fan movie『その後の彼等…』」では高校進学後もソフトテニスを続けていることや、身長もかなり伸びている様子が描かれている。 曽我 翅(そが つばさ) 声 - 豊永利行 2年B組。前衛。気分屋かつはっきりものを言う性格で、何事にも反抗的。眞己の入部当初も反発する様子を見せていた。運動神経が良く、スポーツ全般が得意。 小学校の頃はサッカーをしていたが、挫折がきっかけで父親(声 - 前田弘喜)からつらく当たられるようになる。その他に母(声 - 今泉葉子)、潤(声 - 村上裕哉)、耀(声 - 野上翔)という2人の兄がいる。 「Special Fan movie『その後の彼等…』」では高校進学後もソフトテニスを続けていることが描かれている。 竹ノ内 晋吾(たけのうち しんご) 声 - 佐藤圭輔 2年A組。後衛。明るい性格で部のムードメーカー。負けん気も強く、感情的になることも多い。 異母妹の杏(声 - 諸星すみれ)とは一緒にアニメを見てダンスを踊るなど仲が良く、アニメのダンスを「勝利の舞」として試合前のルーティーンに取り入れるよう提案するなどノリがいい。翅とは小学校のサッカーチームでも一緒で、彼のサッカーの実力も認めている。再婚家庭であり父親(声 - 蓮岳大)との関係は良好だが、義母(声 - 湯屋敦子)は妹ばかりかわいがり、晋吾のことをよく思っていない様子。 「Special Fan movie『その後の彼等…』」では、一般的な高校ではない進学先を選択したことが描かれている。 月ノ瀬 直央(つきのせ なお) 声 - 小林裕介 2年A組。前衛。マイペースな性格で、虚言でしばしば周囲を困惑させるが、人を励ますなど明るい一面も持つ。 校内でも有名なモンスターペアレントである母親(声 - 進藤尚美)からはテニスを辞めて勉強に専念するよう圧力を掛けられており、虚言癖が悪化するなど、次第に精神を蝕まれていく。 「Special Fan movie『その後の彼等…』」では高校進学後はソフトテニスは続けていない様子で、不良風の生徒達との関係が描かれている。 石上 太洋(いしがみ たいよう) 声 - 天﨑滉平 2年A組。後衛。温厚な性格で、仲裁役に回ることが多い。優柔不断かつ緊張しやすい性格。 東京出身だが、両親(声 - 粟津貴嗣(父)、岸本百恵(母))が関西出身のため関西弁で話す。過保護な両親にやや辟易している。 「Special Fan movie『その後の彼等…』」では凛太朗と同じ高校に進学しており、ソフトテニス部設立のための部員集めをしている様子が描かれている。 飛鳥 悠汰(あすか ゆうた) 声 - 山谷祥生 2年C組。柊真の友人で、眞己に誘われ男子ソフトテニス部マネージャーとなる。気弱だが、細かい気配りや思いやりに長けており、調べ物が得意。 自身の性に悩んでおり、Xジェンダーなのではないかと語っている。「悠汰」という名前や性自認への違和感に人知れず苦悩している。理解ある姉2人(声 - 石見舞菜香(いづみ)、高田憂希(ひかり)の影響で女性向けファッションやメイクアップ等にも詳しいが、息子を男子として育てたい母親(声 - 櫻井浩美)との間には亀裂が生じてしまう。 「Special Fan movie『その後の彼等…』」では眞己や夏南子とも交流が続いていることが描かれている。 桜井 隆幸(さくらい たかゆき) 声 - 櫻井孝宏 美術教師で男子ソフトテニス部顧問。部員たちからは「たかちん」と呼ばれる。飴が好物。後輩であり御崎学園ソフトテニス部コーチの門脇との会話では「5年前の事故」以来、部活は楽しめればいいとあまり関わらなかったが、部員たちが練習熱心になったのを見て顧問らしいことをしたくなったと語っている。 村上 拓人(むらかみ たくと) 声 - 古川慎 第1話で「モテない」という理由でテニス部を退部した。その後バスケ部に入部。
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