現在在籍している車両
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 16:16 UTC 版)
「桜谷軽便鉄道」の記事における「現在在籍している車両」の解説
2018年5月現在、電車2両、客車5両、機関車5両(電気機関車2両、蒸気機関車1両、バッテリー機関車2両)、気動車1両、その他の車両4両の計17両が在籍している。 電車 10号電車2011年6月製造、総出力600W。モデルは上田交通の車両だが、塗装は庄内交通のオレンジとクリームを採用。 当初大型の電気機関車を製造しようと開発・製造したパンタグラフが機関車用としては華奢な仕上がりだったため、急遽電車の製造に方向転換して誕生したのが本車両である。変電所容量のバランスを取りつつもパワーアップしたため、トレーラーを牽引した編成運転もおこなえるようになった。そのため現在は後述のホハ150を庄内交通カラーに再塗装し、編成を組んで運用されている。桜谷軽便鉄道の車両では5号電気機関車以来、約10年ぶりとなるパンタグラフの集電となっている。また、現在はホハ150客車と電気的に接続するジャンパ栓受を備えており、ジャンパ栓を通してホハ150の尾灯を点灯させることができる。 主な運用としては、体験運転や免許試験に多用されている。 モハ14082005年5月製造、総出力220W。モデルは秋保電鉄モハ1408。青色の電車である。 南山線初の電車車両で、かつては桜谷軽便鉄道南山線の主力車両であったが現在は月例運転会で時折顔を見せる程度となった。二段ルーフと連結部分のバッファーが特徴。トロリーポールで集電しており、一本の架線上しかたどれないため、風の峠駅入線は2番線に制限される。 10号電車 モハ1408電車 客車 ホハ82013年11月改造。緑色の客車である。後述のキハ3気動車を客車化改造した。キハ3と比べ、動力装置、制御装置、前照灯の撤去等を行ったが、尾灯は現存する。 ホハ72010年1月製造。緑色の客車である。201(一代)に次ぐデッキ付客車である。 201号客車(二代)2008年7月製造。青色のオープンデッキ車である。 本来下部軌道(現こども人車軌道)用に作られたが、完成度の高さから南山線に在籍している。 ホハ1502004年7月製造。製造時のモデルは草軽電鉄ホハ30形。オレンジ色の客車である。 桜谷軽便鉄道で最大定員数(8人)を誇る客車で、製造当初はデキ12に準じた茶色一色であったが、10番電車の登場時に同車に連結して運用するため、10番電車に準じた塗装(庄内交通をモデルにしたオレンジの車体に白の窓枠という塗装。ただし、屋根は茶色のまま)となっている。また、現在は10番電車と電気的に接続するジャンパ栓受を備えており、ジャンパ栓から得られる電力で尾灯を点灯させることができる。 300系客車(301・302)2001年12月製造(301)、2002年2月製造(302)。茶色い二軸の客車である。 南山線開通後初めての南山線規格(軌道線規格より20mmほど広い)車両である。出入り口は進行方向左側にしかない。 2013年11月までに当時休車中であったキハ3気動車(後述)を客車改造する資材を供出するため、302号車が廃車解体された。 ホハ8客車(左)・ホハ7客車(右) ホハ150客車 300系客車 機関車 ED51(電気機関車)2013年4月製造。モデルは越後交通のED51型電気機関車。 デッキ付きの電気機関車で、保線状態の確認のためにスタッフがデッキに添乗しながら走行することがある。完成直前のけん引力試験では客車5両(ホハ7、ホハ150、301、302)をけん引した。 デキ12(電気機関車)2004年1月製造、総出力232W。モデルは草軽電気鉄道デキ12形。茶色い機関車である。 南山線電化とともに登場した機関車。草軽電気鉄道のデキ12型電気機関車をモチーフに貨車ホト71、客車ホハ150との草軽電鉄編成を再現しようと同時にプランニングされた。しかし、草軽フル編成(ホト71、ホハ150)で満員の乗客を乗せて登り勾配を運行するには軽くて非力なため、最近の運転会ではなかなかフル編成での運行をおこなわないようになった。普段は風の峠駅の裏にある1番車庫(旧0番車庫)に留置されている。 8号(蒸気機関車→バッテリー機関車)2000年11月製造、2020年5月バッテリー機関車化。製造当初は出力0.2馬力。イメージモデルはボールドウィン社製サドルタンク機。 桜谷軽便鉄道で運行されているSL列車のSL(蒸気機関車)。製造以来、本物の石炭で走行していたこの車両は、蒸気圧は最大5kgf/cm2で、安全弁を装備していた。蒸気機関車時代は機関車内部に5インチゲージのミニSLが組み込まれており、5インチゲージの動輪はそのまま残し、動輪の1軸にギアをかませて本当の動輪を駆動していた。製造当初はB型タンク機だったが、重量のバランスを良くするためにテンダー機に改造。しかし制動時などの突き上げが大きく、脱線の原因にもなっていたため南山線用に車体幅を拡張し、後部に従輪を1軸装備したタンク機へと改造された。子供のみならず、大人達からも人気を得ている。 しかしながらボイラー故障等により運用を離脱し、修理復旧を目指していたが、修理用部品の調達の目途が立たず、2020年5月にバッテリー機関車に改造された。 7号(バッテリー機関車)「ななちゃん」2000年5月製造、総出力116W(58W×2基)。モデルは熱海鉄道7号蒸気機関車。蒸気機関車の形をしている機関車である。 運転会では時折補助機関車として活躍する程度であるが、出張運転では基本編成の主役として活躍している。汽笛はコンプレッサーの圧縮空気を使用しているのでSLさながらの汽笛を奏でる。 2019年9月頃より英国の小鉄道風の塗装が施され、目玉様の装飾もされており、2020年6月16日に公募により「ななちゃん」という愛称がつけられた。 2号(バッテリー機関車)1997年5月製造、総出力100W。モデルは鉱山用小型BL(蓄電池式機関車)。黄色と黒の警戒色である。 構内移動用の機関車であり、普段の運転会では利用されることは少なかったが、2020年5月に8号のバッテリー機関車化改造に際して部品供出するため、無動力化された。 ED51電気機関車 デキ12電気機関車 8号(蒸気機関車時代) 7号バッテリー機関車(塗装変更前) 7号バッテリー機関車(塗装変更後) 2号バッテリー機関車 気動車 キハD11(ガソリン動車)2012年7月製造。モデルは静岡鉄道キハD13。青い電気式ガソリンカーである。 桜谷軽便鉄道の中で最大の車体を持つ。 キハD11ガソリン動車 その他の車両 人車(車号なし、二代)2015年8月製造。下部軌道(現こども人車軌道)に留置されている緑色の2軸客車である。 ホト71(貨車)2004年11月製造。モデルは草軽電気鉄道ホト110形。 貨車であるが、車内に小さな椅子が設置されており、乗客を乗せて走ることもある。 無蓋貨車であるが、車庫に留置する際は屋根のない車庫に留置されるため、専用のトタン屋根を設置する。 16号台車1996年7月製造。 荷物運搬用の台車で、営業運転で使われることは無い。冬場、桜谷駅からのマキ運びに活躍したが、近年あまり使用されていない。 28号資材台車1995年8月製造。 現在、桜谷軽便鉄道に在籍している最古の車両。人車の廃車を受けて下部軌道(現こども人車軌道)へ移動したが、61号人車が登場したため、現在はこども人車軌道の車庫奥にて留置されている。 人車(二代) ホト71貨車(留置用の屋根を取り付けた状態) ホト71貨車(留置用の屋根を取り付けている様子) ホト71貨車 16号台車
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