桜谷軽便鉄道とは? わかりやすく解説

桜谷軽便鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/04 04:26 UTC 版)

桜谷軽便鉄道(さくらだにけいべんてつどう、櫻谷輕便鐵道)は、大阪府北摂豊能)にある個人所有[1]庭園鉄道である[2][3][4]。法律上の鉄道ではなく、鉄道模型扱いである。[1]


注釈

  1. ^ オーナーの持元節夫の職歴については、メディアによって説明が異なる。例として産経新聞は「半導体関連の会社を退職」[5]、朝日新聞は「かつて半導体関連の会社を共同経営」[6]、鉄道ホビダスは「電気会社を定年退職」、TOKKは「電子部品計測器の会社を友人と経営」、日本経済新聞は「半導体検査装置製造会社の共同経営者だった」と説明している。
  2. ^ それ以前にも線路は存在しており、もっとも古い記録は1995年8月の28号資材台車製造である
  3. ^ 現在よりも入線分岐が手前にあり、1番線入線には2番線入線よりも大幅に時間がかかり、この時間差により1,2番線が同時入線するシーンも見られた。
  4. ^ 入線分岐をホーム直前に移動。これにより1,2番線同時入線はできなくなった。
  5. ^ facebookの写真より作業所入線部が完全に閉塞されていることが分かる。これにより作業所内で車両製作・整備が行えなくなった(車両は製作できても搬出する手段がない)。2019年の日本経済新聞の取材に対しても、今後車両の新規製造はしない意向を示している。ただし、床下機器の確認は風の峠車庫2,3番線のピットで、車両つり上げによる整備は風の峠駅ホーム上に設置されたチェーンブロックで可能である。
  6. ^ 2023年11月17日に、桜谷軽便鉄道公式ホームページにて活動が継続される旨と同時に公表された。
  7. ^ a b 一時はNPO化の議論もあったが、組織化するとオーナーの持元氏の意のままに製作ができなくなり、当初の持元氏の趣味の製作物という目的から外れるという理由で組織化されず、所有・運営とも持元氏個人が行っている。従って、「桜谷軽便鉄道」という組織は存在せず、この名称はあくまでも当地の名称である。ただし、運転会の列車の運行や旅客の誘導、免許制度は有志のボランティアスタッフが行っている。
  8. ^ 桜谷駅は全列車通過するため、実際は風の峠→桜谷通過→風の峠の1周を約4分間乗車する。
  9. ^ 後述の車庫の奥にシートで保護されて留置されており、動かすことはできない。
  10. ^ 2019年の日本経済新聞の取材に対して、オーナーの持元氏は「もう年なので新たな車両作りは終わりかな。」と、今後新規の車両製造は行わない意向を示している。持元氏は取材時点で91歳である。
  11. ^ 日本直販通販カタログ 楽歳9号の取材に対し、持元氏は昔作った車両を改造目的につぶさずに置いていると発言している。改造用の休車と現役車両の明確な線引きは存在しないが、ここに記載している車両がすべて本線運用に就ける状態であるとは限らない。
  12. ^ 単行列車として運転する場合は自車の受電用ジャンパ栓受に接続し、自車の尾灯を点灯させる
  13. ^ 登場当初は全体が黄緑色であった
  14. ^ 実質的な休車または廃車状態ともいえるが、公式ホームページ上は無動力化の説明を記載した後も「活躍中」として当機を扱っている。
  15. ^ 屋根が車両よりも大きいことから、車両限界上屋根を取り付けたまま走行することはできない。
  16. ^ 以前は停車位置を競う「ピッタリ止めようコンテスト」などのイベントが行われていた。
  17. ^ 2018年7月1日以前は13:30整理券配布、14:00頃体験運転開始であった。

出典

  1. ^ a b c 『日本経済新聞』2019年4月21日。
  2. ^ a b c d あなたも運転できる!「桜谷軽便鉄道」は鉄道ファンの夢の終着駅”. 産経WEST (2015年6月5日). 2017年9月8日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j 【桜谷軽便鉄道】小さな列車に大きな夢”. 朝日新聞デジタル (2012年7月5日). 2017年9月8日閲覧。
  4. ^ a b c 桜谷軽便鉄道公式ホームページ”. 2017年9月8日閲覧。
  5. ^ 「オトナの社会見学 桜谷軽便鉄道南山線(大阪府豊能町)」『産経新聞』2015年6月1日付大阪本社朝刊6面。
  6. ^ 「ますます勝手に関西遺産 桜谷軽便鉄道 小さな列車に大きな夢」『朝日新聞』2012年6月27日付大阪本社夕刊3面。
  7. ^ a b c d e f g h i 神野由紀/辻 泉/飯田 豊『趣味とジェンダー <手作り>と<自作>の近代』青弓社、2019年、341-364頁。ISBN 978-4-7872-3452-0 
  8. ^ a b c d e [櫻谷輕便鐵道 南山線の十年ぷらす壱年、パンレット、桜谷軽便鉄道スタッフ制作、2012年]
  9. ^ a b c d e f g h i 鉄道ホビダス 桜谷軽便鉄道を訪ねる(上)
  10. ^ a b 桜谷軽便鉄道公式ホームページ南山線”. 2017年9月8日閲覧。
  11. ^ a b c d e f g h 『読売KODOMO新聞』2019年7月18日。
  12. ^ ナニコレ珍百景 バックナンバー
  13. ^ 能勢電鉄NEWS RELEASE 10-06号
  14. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 桜谷軽便鉄道公式Facebook”. 2018年8月14日閲覧。
  15. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 桜谷軽便鉄道公式ホームページ車両紹介”. 2017年9月8日閲覧。
  16. ^ a b 桜谷軽便鉄道ご案内 2015年版
  17. ^ a b 桜谷軽便鉄道の車両たち 2015年版
  18. ^ a b c d 桜谷軽便鉄道ご案内 2019年版
  19. ^ a b c 桜谷軽便鉄道YouTubeチャンネル”. 2023年1月9日閲覧。
  20. ^ 桜谷軽便鉄道公式ホームページ-オーナーについて 2023年12月4日閲覧
  21. ^ a b c 鉄道ホビダス 桜谷軽便鉄道を訪ねる。(下)
  22. ^ [桜谷軽便鉄道 南山線のしおり、リーフレット、2012年]
  23. ^ a b 岡本憲之『知られざる鉄道 決定版』JTBパブリッシング、2014年、70-71頁。ISBN 978-4-533-09763-8 
  24. ^ a b c d e f TOKK2016年11月1日号
  25. ^ 日本直販通販カタログ 楽歳9号
  26. ^ a b 桜谷軽便鉄道 月例運転会
  27. ^ 「のせでん」能勢電鉄とお客様をつなぐ沿線かわらばん 2018年冬号”. 能勢電鉄株式会社 鉄道事業部鉄道営業課(沿線情報誌担当) (2017年12月20日). 2018年5月6日閲覧。
  28. ^ 桜谷軽便鉄道公式twitter”. 2018年5月10日閲覧。
  29. ^ [免許試験と免許証の取り扱いについて、リーフレット、桜谷軽便鉄道青年スタッフ制作、2012年]
  30. ^ じゃりちゃん鉄道ブログ「桜谷軽便鉄道」


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