権利者の先祖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 23:05 UTC 版)
「断裁分離のクライムエッジ」の記事における「権利者の先祖」の解説
ノーマ・グレイランド / “地下室の悪夢”・“埋もれた医師” 切の先祖で、150年前に犯罪史上最強にして最凶と恐れられた殺人鬼。彼をモデルにした映画や小説もある。猟奇癖を持つ者達からカリスマ的存在として崇められ、彼に憧れて犯行を模倣する者もいた。過去に確認された被害者は200人以上。主な殺害方法は異名の通り「手術室」と称した地下室に拉致・監禁し、愛用の鋏で生きたまま断裁・分離するといったもので、1つの村の村人全員を殺害したこともあった。コミックス1巻の中とじでは、書籍の形式で本人の犯罪史が書かれている。しかし、100年以上前の事件である上に、関係者の多くが事件にまつわるものを処分してしまっているため、グレイランドに関する資料で現存しているものは少ない。和の話では、年齢は30代後半で身形はボロボロ、協力者はなく常に1人。被害者を地下室に運ぶのも1人で行っていたため、筋肉質だったと思われるとのこと。身なりはひどくとも、言動の品の良さから、良い家柄の生まれだったか、学者や教師のような知的な職業に就いていたのではないかとも言われる。エミリーは殺害数200人以上という説を疑っており、実際は2、3人で、後に尾ひれが付いて人数が増えていったと考えているが、あくまでエミリーの推理であり真相は不明。しかし、切が見たグレイランドの夢の中では夥しい数の死体が確認できる。 皇が発見した手帳には、特別な欲望など持たないごく普通の人間である医者が、流行り病の原因究明のために多くの遺体を解剖していたことから、村の人々に誤解され「殺人鬼」と呼ばれ、地下室に引きこもり、遺体を盗んでは解剖するという行為を繰り返していたと記されていた。その医師は往診カバンを盗まれたために、病気で死んだ友人から受け取った鋏を解剖のメス代わりに使っていた。これがグレイランド本人に関する記述かどうかは明記されていないが、手帳に描かれた医師の似顔絵は、切たちが夢の中で出会ったグレイランドと同じ顔であった。なお、彼の臨床的見地と友人の医者たちの活躍により病気の特効薬が開発され、多くの人が救われたという。 クライムエッジが殺害遺品になれなかったのは、皇の説明によればグレイランドが殺害したのは鋏を用いた外科的処置に失敗し死なせてしまった友人だけであり、あとは遺体を切り刻んでいただけであったため、殺害遺品の条件である「(生きた人間)2人以上の殺害」を満たしていなかったからで、「グレイランドは人々の信仰があって初めて殺人鬼になれた」らしい。 ゼイヴルファ / “髪の女王” 祝の先祖で、初代「髪の女王」。自分より長く美しい黒髪を持っていた魔女に呪いをかけられたことで髪は切れなくなり、妊娠していた子供は自身の髪に絞められ死産。以来、黒髪の女性を見ては魔女の再来と叫び、その女性を捕らえて処刑するようになり、遂には狂って快楽殺人鬼と化し、それが永久に続くようにと願うようになった。呪いの効果はその子孫に受け継がれ、現代にまで続いている。彼女自身も経緯は不明だが、現代まで生き続けていた。ヴァイオレットに罰を受けるため断罪分離のクライムエッジで彼女を殺害しようとしたが切に阻止されてしまう。切との死闘の末、彼の最初で最後の殺人という名目で殺害されたが、祝の一瞬の迷いが彼女の夢の世界の中に生かしてしまう。その後、断裁分離のクライムエッジを携え自身の夢の世界に入った現「髪の女王」の祝との死闘の末、彼女に敗北し今度こそ消滅した。彼女の完全な死を持って、呪いがかけられた殺害遺品は元通りになった。 ナイティンゲイル / “悪意の天使” 病院坂姉妹の先祖。近世半ばのころ、某国で従軍看護婦をしていた。甲斐甲斐しい看護と評判の裏で、弱った者をじっくりと見定め薬物を投与していた。その殺し方故にほとんどの者は死に至らず、明確な死者は2人と殺人鬼としては最底辺らしい。 暴走した病子から祝を護ろうとした切のクライムエッジによって病子が負傷、傷口から流れた血がインジェクションにかかった際に、そこから発生した黒い霧の中に浮かんだシルエットという形で登場。後にフリッツ戦でも再登場したが、この際の幻影は切のクライムエッジに切り裂かれ、消滅している。 ガリヴァルディ / “法の蛮人” 正義の先祖で裁判官。人一倍正義感が強いが、犯罪者に温情をかける博愛主義者によって死刑に相当する者達が死刑を免れることが許せず、自身の手で20人の犯罪者達を殺害した。その罪で、最後は自分が絞首刑になる。 四方堂婦人(しほうどうふじん) / “豚の主人” 瑠架の祖先で、明治時代の華族。夫の死を機に多くの来客者を地下室へ監禁、家畜のように鞭で打ちながら飼い、餓死や病死へと追いやった。だが、被害者は1人も鎖には繋がれてはおらず、彼ら自身が夫人に従うことを望みこうなることを選んだかのような描写がある。 “火葬人”(かそうにん) 人間の油を着火剤にするという妄想に囚われた殺人鬼。マッチ型の殺害遺品を生み出した。本名および権利者については不明。 サリバン / “冷厳の狂師” 家庭教師をしていた、時間に厳しい人物。しつけと称し、何人もの子供を虐待死させた。 ヴィニアー / “狂乱の麗人” 貴族。非常に短気な性格で、乗馬中に口論になった仲間を何人も撲殺した。 ウィッチー / “ただの占い師” ヴァイオレットの祖先。ゼイヴルファに呪いを掛けた人物。
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