志ん生一家と弟子たちとは? わかりやすく解説

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志ん生一家と弟子たち

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 10:01 UTC 版)

いだてん〜東京オリムピック噺〜」の記事における「志ん生一家と弟子たち」の解説

古今亭志ん生ここんてい しんしょう) (美濃部孝蔵古今亭志ん生) 演:ビートたけし青年期森山未來 / 幼少期荒井雄斗) 落語家本名美濃部孝蔵(みのべ こうぞう)。 本作ナビゲーター相当しオープニングでは「噺・古今亭志ん生」とクレジットされるように、志ん生が語る落語という体で金栗四三オリンピック黎明期物語語られる一方青年時代の志ん生は「語・美濃部孝蔵」とクレジットされて本作ナレーション務め、志ん生の噺の登場人物ひとりでありながらあたかも後世の志ん生の目線での解説役をも兼ねる。なお、番組途中からは五りんが志ん生に代わり高座に立ち噺(ストーリー)が続く場面登場するため、実際ナレーションはたけし・森山神木場面ごとに入れ替わりながら行われている。 明治23年東京神田生まれる。小学校中退し10歳の頃から「飲む、打つ、買う」に精通していた悪童父親煙管質に入れていたことがバレ勘当され浅草自堕落な生活を送っていたが、吉原付き馬から逃げるため寄席飛び込み橘家円喬落語出会う。そこから落語傾倒寄席通い始める。 羽田オリンピック予選会の日に清さん代理車夫仕事をしていたところ、偶然にも円喬を車に乗せ衝動的に弟子入り懇願。円喬の弟子車夫として浅草から日本橋通ってまでを実際に走りながら、円喬の『富久』を背中聞くという稽古を受ける。 1912年三遊亭朝太さんゆうてい ちょうた)の芸名五厘を円喬から貰い正式に彼の弟子となる。初高座では緊張から酒を呷り泥酔状態で『富久』を途中まで噺す。翌年9月には小円朝に付いて旅興行出かけることになり、円喬、清さん小梅見送り受けて旅立つ旅先浜松では、小円朝と衝突し一座飛び出した後、無銭飲食をして入牢その際新聞記事で円喬の死を知る。悲しみ茫然自失とする中、同室となった牢名主(演:マキタスポーツ)を相手に『文七元結』を演じたことで円喬の死と向き合い断髪小円朝に謝罪高座前座話の『寿限無』を披露し噺家として出直しを誓う。 その後東京に戻るが小梅徳重騒動巻き込まれ浜松に戻ることを余儀なくされるアントワープ五輪終了後政治からくすねた金で東京戻り噺家として再起を図る。二つ目として三遊亭円菊さんゆうてい えんぎく)を名乗っていたこの頃上野鈴本亭席亭計らい真打ち昇進決まり朝から贈られ紋付きを始めとした道具一式揃えられるもこれをすべて質草にし、ボロボロ着物金原亭馬きんきんげんてい ばきん)として真打ち披露を果たす。同時期、将来を心配した清さん小梅勧められるまま清水りんと結婚。 しかし生活ぶりは相変わらず酒、煙草賭博女に手を出す暮らし続ける。関東大震災発生時は咄嗟にりんを守るが、「東京中の酒が地面吸われる」と考えて酒屋走り、りんの怒りを買うその際、りんから第一子懐妊告げられ絶句する。震災廃墟となった東京目前にして落ち込むが、倒壊した寄席小屋でもなお落語をする同業者や、清さん小梅夫婦励ましを受け気持ち切り替え仮設寄席バラック落語披露して罹災者勇気づける震災後柳家三語楼弟子入りし柳家東三楼やなぎや とうざぶろう)として活動するが、師匠羽織着物質に入れて破門される。その後高座上がらず納豆や面を売って生計立てるが、かつて自分が質に出した紋付道具を偶然見つけ、それをきっかけ朝と再会するその際朝の「疝気の虫」を聞いて打ちのめされ紋付買い戻して再び三語楼弟子入りしたその後古今亭志ん馬ここんてい しんば)→ 金原亭馬生きんげんい ばしょう)として結婚式余興ラジオ番組に出るなど売れっ子になるが、戦争激化により演目にも検閲が入るようになる太平洋戦争末期三遊亭圓生と共に慰問団として満州へ渡る。終戦前後混乱の中で小松勝と出会い束の間に行動を共にしたことがきっかけ浅草日本橋ではなく浅草まで走り抜ける志ん生独自の「富久」を生み出すこととなる。 命からがら帰国したあとは名人として名を成したが、脳出血倒れる。リハビリ励みながら、高座上がれるようになる。 りん (清水りん → おりん → りん) 演:池波志乃青年期夏帆) 志ん生の妻。旧姓清水(しみず)。 高田馬場下宿屋を営む家で育った25歳のときに孝との縁談話がまとまり清さん小梅夫婦仲人の元で結婚結婚当初世間知らずかつ純粋で、噺家符丁誤魔化され毎日のように遊び出掛ける孝を見送る。やがて孝夜逃げをする羽目となり、生活に疲れ果てた同時期に関東大震災罹災地震が続く中、酒を飲むために酒屋走った怒り爆発させ、第一子美津子を身篭ったことを打ち明ける震災後家賃無料という理由業平引っ越すが、環境悪さや相変わらずの貧乏に悩まされる働かない時折喧嘩になるが、本心では孝愛しており、落語家として才能信じている。 美津子(みつこ) 演:小泉今日子 志ん生の長女。父のマネジャー務める。関東大震災の際にりんが身ごもっていた。 今(いままつ) 演:荒川良々 志ん生の弟子マイペースな五りんや知恵を疎ましく思っている。 美濃部清(みのべ きよし) 演:森山未來少年期若林時英) 志ん生の長男高座名は金原亭馬生きんげんい ばしょう)。 美濃部強次(みのべ きょうじ) 演:森山未來 志ん生の次男高座名は古今亭朝太ここんてい ちょうた)、のち古今亭志ん朝ここんてい しんちょう)。 喜美子(きみこ) 演:坂井真紀 志ん生の次女

※この「志ん生一家と弟子たち」の解説は、「いだてん〜東京オリムピック噺〜」の解説の一部です。
「志ん生一家と弟子たち」を含む「いだてん〜東京オリムピック噺〜」の記事については、「いだてん〜東京オリムピック噺〜」の概要を参照ください。

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