大乗義章とは? わかりやすく解説

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だいじょうぎしょう〔ダイジョウギシヤウ〕【大乗義章】

読み方:だいじょうぎしょう

中国隋代仏教書20巻慧遠(えおん)著。成立年未詳仏教教理を5部に分け大乗小乗わたって教義説いたもの。仏教百科事典的性格をもつ。


だいじょうぎしょう 【大乗義章】


大乗義章

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 09:19 UTC 版)

大乗義章』(だいじょうぎしょう)は、中国南北朝からにかけて活躍した浄影寺慧遠523年-592年)が著した仏教用語を解説した論書である。26巻。

時代背景

この時代には『大乗義』あるいは『大乗義章』と名づけられる書物が他にも輩出したが、慧遠のものは師の法上(ほうじょう)(495年-580年)が著した同名の書物に直接依拠していると考えられている。さらに自身の他の著作のなかでも本書について言及しているため、早い時期に著されたと考えられている。

内容

  1. 教聚(きょうじゅ)
  2. 義法(ぎほう)聚
  3. 染法(ぜんぽう)聚
  4. 浄法(じょうほう)聚
  5. 雑法(ぞうぼう)聚

当初、上記の五聚でできていたが、現存している本には最後の雑法聚が欠けている。現存するものは、大正大蔵経44巻に収められている。

222の義(テーマ)が、それぞれ法数順に取り上げられており、慧遠独特の思想は、義法聚のなかの仏性義(ぶっしょうぎ)、二諦(にたい)義、八識(はっしき)義、浄法聚に所収される涅槃(ねはん)義などに強く見られる。

内容は『大乗涅槃経』と『大乗起信論』(だいじょうきしんろん)が中心となっており、「仏性縁起」(ぶっしょうえんぎ)を主張しているのが特徴である。

影響

慧遠の没後、弟子たちによって中国で広く伝播し、吉蔵三論学、智儼華厳学、窺基)の唯識学などに大きな影響を与えた。




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