各地の納豆系食品とは? わかりやすく解説

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各地の納豆系食品

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 05:51 UTC 版)

納豆」の記事における「各地の納豆系食品」の解説

中国 - 雲南省苗族大豆から豆豉豆豉と呼ぶ納豆作る北部豆豉浜納豆に近いもので、麹カビと塩で熟成させる南部豆豉褐色でより水っぽい過去には、布とシダ包んで仕込んで作っていたという。豆豉生食習慣もあり、醤油ネギ唐辛子混ぜて米飯にかけて食べる。干豆豉唐辛子ネギ炒め物にもする。 インド - 納豆がある地域は、チベットから南下した民族や、タイミャンマーから西に移動してきた民族が多い。ネパールに近いシッキム州ダージリン県(英語版)ではキネマ作られており、仕込みにはシダ使っている。他にナガランド州のザーチェイ、フクマタ、アクニマニプル州のハウアイザール、アーンドラ・プラデーシュ州のペルヤン、チュクチョロなどもあり、ナガランド州には15民族があり納豆呼称19種類ある。 インドネシア - テンペ呼ばれる食品があり、大豆煮てテンペクモノスカビ)で発酵させてブロック状にする。そのまま食べたり煮物揚げ物などに調理するインドネシアでは、大豆の他にもナタマメギンネムなどの有毒な豆をテンペ加工して食用とする。 ネパールブータン - キネマ英語版)と呼ばれるブータン東部ではリビイッパ(リビは大豆を指す)、ネパール東部ではバタマス・ゴエン(バタマスは大豆を指す)とも呼ぶ。煮た大豆臼と杵搗き、灰をかけたバナナ竹籠敷いて豆を詰めて発酵させるバナナの他にパパイヤプラスチック袋なども使う。料理では、生の納豆唐辛子はじめとするスパイス炒めてカレーにする。乾燥した納豆トマト唐辛子混ぜて漬物アチャールにする。ダルバートカレーや、タルカリ(おかず)に入れる。ブータン東部には数ヶ月1年以上保存する納豆があり、麹やチーズ仕込み調味料家畜とする。イギリス勤務したグルカ兵キネマ食べる。 タイ - 北部シャン族中心にトゥアナオまたはトナオ(Thua-Nao)という加工食品作るトゥアは豆、ナオは臭いを意味する仕込みには、過去にはフタバガキ科樹木使っており、樹木減少によってバナナプラスチック袋を使うようになったトゥアナオ形状3種類に分けられ、トゥアナオ・ケップ、日本納豆似た糸を引く納豆のトゥアナオ・サ、ブロック状のトゥアナオ・ウがある。トゥアナオ・ケップは、ゲーン汁物)やカノム・ジーン(米麺)の具にする。トゥアナオ・サはトゥアナオ・メッ・コーという炒め物や、ソースのナムプリック・トゥアナオ、ナムプリック・オーンに使う。ひき割り状のものはナムプリック混ぜて餅米につけて食べ蒸してペースト状にしたり焼いたりして食べる。農民野良仕事日常食でもある。トゥアナオ・ウは調味料として使い粉末にした納豆はトゥアナオ・ポンとも呼び茹でた野菜などにつけるラオス - トゥアナオ作るせんべい状の乾燥したトゥアナオ・ペーン、粒状のトゥアナオ・メット、ひき割り状のトゥアナオ・ムン、味噌状の納豆がある。。生産ではプラスチック袋が多く使われ植物のを使う際にはラーオ語でバイ・トンチンと呼ぶフリニウム属(英語版)の使いバナナカンナ代用にする。調理では、米麺のカオソーイの豚そぼろソース入れる。他に粒状ひき割り状のものはチェオと呼ぶソース素材にしたり、せんべい状のものは炒め物揚げ物にする。 ミャンマー - シャン州ではトゥアナオ、ベーセイン、ペーボウッ、カチン州ではノップー、ノーシー、アノシと呼ぶ。シャン族餅米とともに食べる。ノップーは油で炒めて米と食べたり、米と混ぜて炒める糸引き納豆ビルマ語でペー・ボウと呼び、塩を加えて発酵させる塩辛納豆にあたるものはペー・ンガピと呼ぶ。ナガ族にはタンクル語(英語版)でシュシュエと呼ぶ納豆があり、仕込みにはイチジク属ガジュマルバナナなどのを使う。味噌状のものは塩、唐辛子ショウガ混ぜて熟成させる長期保存用には、塩や唐辛子とともに竹筒入れる。料理では、牛肉野菜使った納豆汁作るほか、炒め物揚げ物にも使う。食習慣部族ごとに異なり1週間ほどで食べ部族から、1ヶ月上保存する部族もある。粒状のものは、シャン米と呼ばれるジャポニカ米合わせて食べ場合もある。 カンボジア - シエン呼ばれる大豆煮てから竹製ザル発酵させ、糸を引くくらいに発酵したものを食塩水漬ける調味料として使われる朝鮮半島 - チョングッチャン(清麹醤、청국장)。チョングッチャンとは調理した汁物指し(チョングッチャンチゲとも呼ばれる)、豆だけの状態は生チョングッチャンと呼ぶ。オンドルを使う寒い季節仕込みをする。大豆煮てザル入れて混ぜをしてオンドル温めるザル前に竹籠使っていた。

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各地の納豆系食品

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納豆」の記事における「各地の納豆系食品」の解説

ナイジェリア - ハウサ語でダワダワ(dawadawa)、ジュラ語スンバラ呼ばれる発酵調味料は、パルキアハウサ語カルワ)の実から作るパルキア入手難しくなってからは大豆使われている。豆を炒ってから煮てひき割りにし、灰を混ぜてヒョウタン入れる。パルキアの実を使う場合大豆よりも手間がかかる。発酵した豆はペースト状にして乾燥させ、スープ調味料などに使う。ダワダワから分離した微生物調べたところ、大小2種類プラスミドのうち分子量大きプラスミド納豆菌相同性示したヨルバ族イル英語版)、イボ族オギリ英語版)と呼ばれる発酵食品作るセネガルギニア共和国 - ウォロフ語でネテトウ(netetou)と呼ばれるスンバラ同様の発酵調味料パルキアから作る塩辛い豆や、干した豆、つぶして固めたもの、粉末などがある。調理では、スープ炊き込み飯などに使う。ギニア共和国ギニアビサウ作られたネテトウもセネガル輸入されている。 ブルキナファソ - モシ族中心にスンバラ食べモシ語でカールゴとも呼ぶ。調理では、、米と混ぜて炊き込み飯にしたり、クスクス混ぜたりスープに入れる。スンバラ混ぜた米料理モシ語でムコロゴ(米飯意味するムイと、スンバラ意味するコロゴ合わせた単語)とも呼ばれるまた、ビカラガと呼ばれるハイビスカスローゼル)の種を使ったものは、調理ダシに使う。バオバブの実を使ったトゥイ・ビカラガは、2日煮てから臼で搗いて蒸す。

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