各地の稲荷寿司
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 16:20 UTC 版)
稲荷寿司の別称には、上記の『守貞謾稿』にも記載がある「しのだ寿司」(葛の葉も参照)、きつね (麺類)と同様に油揚げを用いることから「きつね寿司」、狐の鳴き声の擬音語から「こんこん寿司」、単に「揚寿司(あげずし)」などがある。また、昆布巻きのようにかんぴょうで結んだタイプもある。 青森県津軽地方 酢飯に紅ショウガとクルミを入れる。酢飯は紅ショウガにより全体がピンクに色付けされている。 埼玉県熊谷市妻沼地区 この地区の稲荷寿司(聖天寿司など)は、通常の倍ほどの長さである。 茨城県笠間市 日本三大稲荷の一つである笠間稲荷神社の門前町では、油揚げの皮に蕎麦を詰めたり、寿司飯にクルミで味付けしたりした独特の稲荷寿司が販売されている。 関東 伝統的には揚げを色濃く煮染めて使用するが、色の薄い揚げの場合もある。 関西 五目稲荷ともいわれ、酢飯のみで作ることは稀で、通常は椎茸や人参、ゴマなどの具材が入る。関東の俵型に対し油揚げを対角線に切った三角形に作るのも特徴である。 沖縄 沖縄県には、味付けしない油揚げに酢飯を詰めただけのシンプルな稲荷寿司が存在する。うるま市の丸一食品が発祥とされるが、現在では模倣店が多数存在するほか「沖縄風いなり」という名称で惣菜店やスーパーマーケット、コンビニエンスストア等でも販売されている。 日本国外 ハワイなど、かつて多くの日本人が移民した土地でもポピュラーな食品となっている。また台湾や韓国、ミクロネシアの島々にも日本統治時代に広まり、台湾では豆皮壽司、韓国ではユブチョバプ(油揚げ寿司)と呼ばれる。
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