初期の観測
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ゲミンガは、1972年にガンマ線望遠鏡のSAS-2によって未知のガンマ線源として発見された。その後1975年に打ち上げられたガンマ線観測衛星Cos-Bによる観測ではSAS-2が発見したゲミンガの位置からの59秒周期のガンマ線パルス信号が観測されたが、この観測は100MeVで2.5度という分解能の悪いものであり、また観測回数も4ヶ月間で121回と少なかったため、この時点で統計学的に有意(偶然とは考えにくく必然たらしめる原因がある)ではないという結論が出されていた。 この領域には4つの微弱な電波源があり、その中にある既知の天体として2つの超新星残骸と銀河系の伴銀河があったが、そのいずれも観測されたガンマ線パルス源としては考えにくかった。このためSAS-2の研究チームはゲミンガの正体は未発見のパルサーではないかと考えたが、パルサーに特有であると考えられていた電波などのパルス放射がゲミンガからは観測されず、正体が何かは分かっていなかった。
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初期の観測
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「GRB 090423」の記事における「初期の観測」の解説
GRB 090423は、協定世界時2009年4月23日7時55分19秒にスウィフトによって発見された。ガンマ線の放出は10秒と、大質量星が爆発する2秒以上のガンマ線バーストに分類されることを示している。 その後、地上の観測所が次々とGRB 090423を観測し、その残光から赤方偏移の値を求めた。後述するとおり赤方偏移の値が極めて大きいため観測が難しく、速報値は極めて荒い精度で求まっていた。4月26日の段階で、赤方偏移の値は 8.0+0.4−0.8 と求まっていたが、最終的には6月8日にネイチャーに掲載された論文で、8.26+0.07−0.08 と定められた。 GRB 090423の観測史日時 (UTC)4月23日07:55 スウィフトがGRB 090423の発見を最初に報告。 4月23日07:58 米国の複数のチームが観測を開始。 4月23日11:00 UKIRTが赤外線の残光を観測。 4月23日15:00 ジェミニ北望遠鏡のCucchiaraらのチームが、赤方偏移を9と報告。 4月23日20:30 Cucchiaraが、赤方偏移を7から9と報告。 4月23日22:00 イタリアのTNGが観測を開始。 4月23日23:00 チリのGRONDが7つのバンドで観測を開始。 4月24日01:30 VLTが観測を開始。 4月24日03:00 GRONDのOlivaresらの観測チームが赤方偏移を 8+0.5−1.2 と報告。 4月24日03:15 イタリアのThöneらの観測チームが赤方偏移を7.6と報告。 4月24日07:30 VLTのTanvirらの観測チームが赤方偏移を8.2と報告。 4月24日14:00 イタリアの観測チームが、前回の観測結果である7.6を8.1へ修正。 4月25日03:45 Krimmらのチームが、スウィフトのBATの観測結果からGRB 090423が長いバーストなのか短いバーストなのかを示すラグ分析の解析結果を発表。 4月25日10:40 VLAではGRB 090423は観測できなかった。 4月26日18:30 GRONDが最終報告として、赤方偏移の 8.0+0.4−0.8 と発表。 4月28日00:30 ビュール高原電波干渉計が、0.2mJyの領域で残光を観測。 4月28日02:00 CARMAが0.7mJy以上ではGRB 090423を観測できなかった。
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初期の観測
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海王星は、視等級が7.7より明るくなることはなく、非常に暗いため裸眼では見えない。そのため、海王星が観測されはじめたのは、望遠鏡が発明されてからのことである。ガリレオ・ガリレイが1613年に、ジェローム・ラランドが1795年、ジョン・ハーシェルが1830年に海王星を観測し記録しているが、当時これを惑星と認識した者はなかった。しかしながら、これらの「発見」前の観測は、海王星の軌道を正確に予測する上で大きな役割を果たした。 ガリレオが残した星図は、彼が1612年12月28日と1613年1月27日に木星の非常に近くにある天体(海王星)を観測し、いずれの際も恒星と誤認していたことを示している。従来、ガリレオはこの天体を青色の恒星と認識していたと考えられてきたため、ガリレオは海王星の発見者とされていない。ガリレオが海王星を初めて観測した1612年12月のまさにその日に海王星は逆行しようとしたところで、そのため空で動いていないように見えた。しかし、2009年7月、メルボルン大学の物理学者デヴィッド・ジャミーソンは、実はガリレオがこの星について何か特異な点があることに気付いていたと考えられる新たな証拠があると発表した。ジャミーソンによれば、ガリレオはノートの1冊に、1月28日に観測した背景の恒星(海王星)に動きがあったと書いており、さらに1月6日の観測記録には海王星の位置にあたる場所に名の記されていない黒点を書き残している。これらはガリレオが新惑星を発見した可能性を考えていた証拠だとジャミーソンは指摘している。しかしこれまで、ガリレオがこの天体を惑星と認識していたことを示す明確な証拠もなく、またこの観測結果を発表したということもない。さらに彼がこの天体を再び観測しようと試みたという証拠もない。 1847年、アメリカ海軍天文台のシアーズ・ウォーカーが「発見」以前の海王星観測記録を探すために過去の調査記録等を洗い出したところ、1795年にパリ天文台でラランドのスタッフが行った観測は、海王星の方角であったことを突き止めた。1795年5月8日と5月10日の観測カタログを見ると、海王星が位置していたと考えられる場所に「恒星」が記録されていた。その天体には位置が不正確、または観測の誤りを示すコロンが付されていたが、天文台の記録原本の再調査により、初めてこの天体が海王星であって、両日の観測における位置のずれは惑星の運行が原因であることが確認された。1795年の海王星の位置が判明したことで、海王星の軌道計算がより精密に行えるようになった。 1781年、ウィリアム・ハーシェルが天王星を観測によって発見したのは偶然であったが、息子のジョン・ハーシェルもまた偶然に「海王星を発見」しそうになった。1846年のフリードリッヒ・フォン・シュトルーベに宛てた手紙の中で、ジョン・ハーシェルは、1830年7月14日の掃天観測の際に彼は海王星を観測したと述べている。ハーシェルの望遠鏡は、海王星を惑星らしい青い小さな円盤に解像できるほどの精度であったが、ハーシェルはそれに気付かず、恒星だと誤認した。
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初期の観測
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これらの構造は、電子顕微鏡での観察用に化学固定されたグラム陽性細菌で観測される細胞膜の陥入である。1953年にジョージ・チャップマンとジェームズ・ヒリアーが初めて観察し、"peripheral bodies"と呼んだ。1959年には、J・D・ロバートソンがメソソームと名付けた。当初、メソソームは細胞分裂の際の細胞壁の形成や染色体の複製など、いくつかの過程において役割を果たすか、酸化的リン酸化の場になると考えられた。
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初期の観測
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ヘール・ボップ彗星発見当初の軌道の位置は太陽から7.3auの場所にあり、木星と土星の間ぐらいであった。ほとんどの彗星はこの距離ではかなり薄暗く見え、識別できないぐらいであるが、ヘール・ボップ彗星はコマを観測することができた。また、アングロ・オーストラリアン望遠鏡(英語版)の1993年の画像にも注目されないまま残っており、後になって太陽から13.1auという距離で発見された。この距離ではほとんどの彗星は観測不可能で、ハレー彗星が同じ距離にあったとしても100倍ほど暗い。後の分析によると彗星の核は直径60 ± 20kmでハレー彗星の6倍もある。 このような条件からヘール・ボップ彗星は1997年に近日点に到達したときに明るくなると予想された。しかし、彗星科学者らは彗星がアウトバーストを引き起こしてその結果光度が減少していくことを警戒していた。その例としては1973年のコホーテク彗星があり、今世紀最大と謳われていたが見栄えのしない姿になった。
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