信仰、背景
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「シェア・インターナショナル」の記事における「信仰、背景」の解説
近代神智学 人物ヘレナ・P・ブラヴァツキーヘンリー・スティール・オルコットダヤーナンダ・サラスヴァティー(英語版)アルフレッド・パーシー・シネット(英語版)アンナ・キングスフォード(英語版)アニー・ベサントチャールズ・ウェブスター・レッドビータメイベル・コリンズ(英語版)キャサリン・ティングリー(英語版)アリス・ベイリーベンジャミン・クレーム(英語版)ヘレナ・レーリヒ(ロシア語版)ニコライ・リョーリフフランツ・ハルトマン(英語版)ルドルフ・シュタイナージッドゥ・クリシュナムルティ三浦関造 書物(カテゴリ)ジャーンの書シークレット・ドクトリンヴェールを剥がれたイシスマハートマー書簡 概念霊性進化論(英語版)根幹人種(英語版) / 周期(英語版)七光線(英語版) / 界層(英語版)イニシエーション(英語版)霊的身体論(英語版)レムリア / アトランティス / アーリア人グレート・ホワイト・ブラザーフッドシャンバラ (チベット) / アガルタアカシックレコードオーラ / チャクラ / 転生 / 瞑想 / ヨーガ超能力 / 西洋占星術ネオ神智学 大師(カテゴリ)ブッダ / モリヤ / クートフーミジュワル・クール(英語版)セラピス・ベイ / ヒラリオンイエス大師(ナザレのイエス)マイトレーヤ(弥勒菩薩)サナト・クマーラパオロ・ヴェロネーゼラーコーツィ大師(英語版)(サンジェルマン伯爵) 組織・団体神智学協会アーリヤ・サマージの神智学協会(英語版)神智学協会アディヤール(英語版)神智学協会パサディナ(英語版)東方の星教団(英語版)アントロポゾフィー協会アグニ・ヨーガ協会(英語版)薔薇十字神殿団(英語版)昇天大師派(英語版)普遍勝利教会(英語版)シェア・インターナショナル 関連項目心霊主義 / 秘教 / 神秘学 / 人智学仏教 / ヒンドゥー教 / パールシーアーリヤ・サマージアーナンダ・カレッジ(英語版)リベラル・カトリック教会ニューエイジ / チャネリング新宗教 / 鞍馬弘教 Category 表 話 編 歴 ベンジャミン・クレームは、近代神智学を創始したオカルティストのヘレナ・P・ブラヴァツキー、ヘレナ・レーリヒ(ロシア語版)(神智学徒ニコライ・リョーリフの妻)、神智学から分派したアルケイン・スクールのアリス・ベイリーの信奉者だった。クレームは1959年1月初頭の夜に「マイトレーヤ」というエンティティと接触し、そこから何十年にも及ぶ活動が始まったという。 シェア・インターナショナルは出版物で、マイトレーヤ(サンスクリット語で「慈しみ」を意味する)が到来すると主張している。それは仏教の予言にある弥勒菩薩というだけではなく、世界中の信仰の予言における救世主であり、キリスト教においては第二のキリストであり、ヒンドゥー教においてはヴィシュヌの化身であるカルキであり、イスラム教では人類の最終的な救世主として現れるムハンマド・ムンタザルであり、ユダヤ教ではユダヤのメシア(救世主)であるという。全ての宗教の救世主であるとしている。クレームは、マイトレーヤがイエス大師を通して(またはハイアラキーの意識が一時的に弟子に入る「オーバーシャドウ」で)2000年前にそれを証明したと主張している。 1972年にクレームはマイトレーヤ(キリスト)がもうすぐやってくると予言、74年にマスターが「顕現体」を通して地上に現れる準備をしていると通達し、マイトレーヤが82年にこの世にあらわれると予言したが、実現しなかった。クレームの信念によると、マイトレーヤはヒマラヤに住んでいたが、1977年に古代の隠れ家を出て下山し、飛行機に乗ってロンドンに行った。そしてロンドンのブリックレーン地区にあるインド・パキスタン人のコミュニティに下宿し、ここで生活し働いていた。彼は一見して普通の人物で、その真実の姿はほとんど知られていなかったとしている。マイトレーヤは人類の自由意思を侵害しないよう徐々に公に現れているとし、もうすぐ全貌を表すだろうと講演などで主張し続けた。財団のホームページには、1988年から2002年の間にマイトレーヤが239回登場した。ジャーナリストがブリックレーン地区からマイトレーヤを招こうとしたが、実現しなかった。 クレームによると、マイトレーヤは冷戦の終結、ドイツ再統一、南アフリカにおけるアパルトヘイトの終焉に影響を与えた。 マイトレーヤの基本的な教えは「世界を共有し、救いなさい…あなたの兄弟の必要とするものをあなたの行為の尺度とし、世界の問題を解決しなさい。他に道はないのです」というものであり、人類が自由意思で分かち合い、正しい人間関係に踏み出す準備ができれば、目に見える「至高のマスター」の団体と共にマイトレーヤが顕現するとしている。その時マイトレーヤはテレビやラジオを通して世界中に姿を見せ、テレパシーで人々にそれぞれの言語を使って語りかけ、選ばれた人々だけが奇跡の癒しを与えられるという。 また、UFO(宇宙船)の実在を信じ、UFOはマイトレーヤが降臨する先触れであり、金星と火星からきていると考えている。太陽系の惑星にはそれぞれハイアラキーがあり、太陽系には一つの巨大なハイアラキーが存在するとしている。神とは「この惑星に命を吹き込む偉大な宇宙の存在」であるとされ、「ロゴス」とも呼ばれる。「宇宙の兄弟たち」は地球上で「人類が世界の危機を切り抜けるのを支援する」という使命を持つとしている。 シェア・インターナショナルによると、マイトレーヤは1988年6月11日に、ケニアのナイロビ郊外で行われた6000人のクリスチャンの集会に現れ、キリストのような影が映った写真が世界中に流布された。クレームはこれ以降、マイトレーヤが幾度も出現し、インタビューを受けていると主張した。1991年から2002年にかけて、マイトレーヤは世界中でオーソドックスな信仰を持つ人々の集会の前に出現し、指導者を待望する人々に手短にスピーチし、出現地点近くに癒しの水を湧かせたとしている。この癒しの水は、メキシコ、ドイツ、インドにあり、数百万人が訪問しているという。組織はマイトレーヤ出現リストを出版している。 1972年のクレームのマイトレーヤの到来の発表のあと、シェア・インターナショナルの支持者はインターネットで熱心にマイトレーヤを探した。彼らの情熱は、マイトレーヤと誤認された人々にとって頭の痛い問題だった。一部の人々が、インド系イギリス人ジャーナリストで食糧問題活動家のラジ・パテル(英語版)(1972年 - )がマイトレーヤかもしれないと考えた。パテルに問い合わせが殺到したが、彼は自身のブログとガーディアン誌で強く否定した。 資本主義に対して批判的で、マイトレーヤによると「商業至上主義は原子爆弾より危険」である。株式市場は「貪欲のギャンブルのカジノ」であるとし、株式市場の崩壊がマイトレーヤ出現の合図であるとしている。 ベンジャミン・クレームは2016年10月24日に93歳で死去した。信奉者たちは、彼がマイトレーヤやキリストに繋がったと信じている。彼の死後、マイトレーヤを待ち続ける支持者たちを誰が指導するかは不明である。アメリカのスポークスパーソンは、クレームがいなくなっても使命は変わらず、それぞれのグループが努力を継続するだろうと述べている。
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