依頼者が体を張った調査
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「探偵!ナイトスクープ」の記事における「依頼者が体を張った調査」の解説
チチヤスヨーグルトのフタの謎 1993年5月21日放送。探偵は桂小枝。阪神高速空港線沿いにあるチチヤス(当時はチチヤス乳業、現在伊藤園の子会社)大阪支社の屋上に設置されていたヨーグルトの容器を模した巨大な看板(現在は撤去)がある。その看板の側面に「製造年月日は上蓋に記載」と書いてあるが、本当に書かれているかどうか調べてほしいとの依頼。空港の間近ということで探偵と依頼者は上から確認するために飛行機に搭乗。しかしチチヤスとは反対側に離陸してしまい確認できず。「離陸が反対なら着陸時に確認できるはず」と東京から折り返し大阪に向かおうとするがGWのため満席。やむなく徳島空港まで行き、そこから大阪空港まで搭乗するも、はっきり確認できなかった。やむをえず、直接会社を訪れ確認すると蓋がないことが判明。看板に偽りがあってはダメということで小枝が手作りで蓋を作成し看板上部に設置した。しかし、スタジオで上岡局長から最後のカット(近場にある看板より高い場所から小枝と取り付けられた蓋を捉えたカット)をどこから撮ったのか指摘され、小枝は近隣の生コンクリート工場にあった鉄塔から望遠撮影したと釈明すると、上岡局長に「(初めから)いきなりそこへ行け!」「東京行と徳島行、徳島から大阪の飛行機代は君の実費とする!製作費からは一銭も出さん!」「君のギャラから引いとくから、これから一年間タダ働きしろ!」「一生(看板の上に)登っとれ!」と笑いながら責められるオチが付いた。なお、看板の下にあたるビルの3階部分は飛行機がすぐ真上を通過する理由から部屋として設計されていない事がスタジオで説明されている。この設置作業は夜で高所で強風が吹きつけ、さらに直上を飛行機が爆音を立てて飛ぶため小枝の怖かった体験として後々の依頼でも「チチヤスより怖い」と比較されることがある。 なお、この時の依頼人は漫画家の西炯子。DVD Vol.6に収録。 謎の爆発卵 1993年12月24日放送。探偵は桂小枝。「友人が電子レンジを使ってゆで卵を作ったが、食べようとした瞬間に爆発したらしい。そのゆで卵を作ってみたい」というもの。探偵ばかりでなく、依頼者、その友人も犠牲になった。また、この放送日はクリスマスイブや年末年始が要因で、在宅率が高かったっこともあいまって、視聴率30.5%を記録した。ロケ取材は8月に収録が行われていたが、朝日放送社内で「危険な行為になることに繋がりかねない」と問題視されお蔵入り寸前であったものの、年末最後の放送にて、VTRが1本足りないことが判明。お蔵入り寸前になっていたこのVTRを放送したものである。 放送する際に「危険ですので真似しないで下さい」というテロップを何度も流すというスタイルを取っている。 この放送をきっかけとして関西地方では「電子レンジでゆで卵を作るのは危険である」と転じて啓発され、定着する結果となった。DVD Vol.1に収録。 依頼者は第3回探偵!ナイトスクープアカデミー大賞 主演男優賞作品に選出。この依頼は特番『20周年記念・ナイトスクープリターンズ』で再度放送された。 2013年12月31日、「年忘れファン感謝祭2013」において、桂小枝が選ぶベスト3VTRの1位として再度放送された。 泥舟は本当に浮くのか? 2008年7月11日放送。探偵は北野誠。大阪府の男性から、2歳になる娘に嫁は毎晩、読み聞かせている童話の中に“カチカチ山”がある。悪さをしたタヌキが、仕返しに『泥の舟』に乗せられて沈んでしまう話だが、その泥舟のことで嫁と口論になった。泥舟は沈むのが当たり前と考える嫁は、作り方によっては浮くという私の主張を取り合わず、うそつき呼ばわりする。泥舟は浮くということを自分の体を張って証明したいというもの。 ナイトスクープの物理担当である大阪市立高等学校教諭の山田善春の設計どおりに泥船を作った結果、約8分間浮くことができた。 声でグラスを割る男!? 2013年1月25日放送。探偵は石田靖。ヘビーメタルシンガーをしている男性(キルビルPainB.B.、本業はボイストレーナー)がここ数年追い求めていた目標である「声でワイングラスを割る」事に成功したという。本人によると、日本人では初で世界でも5人目の快挙らしい。これは番組の依頼募集項目の最後に出ている「特ダネ」だと思うので、この瞬間を撮影して自分の偉業をアピールしてほしい、という依頼(ナイトスクープに依頼した理由は、依頼者本人が大ファンであったため)。依頼者のキャラもあって最初は半信半疑の石田探偵であったが、いざ実行すると依頼者の声でワイングラスが振動し、それによって中に入れたストローが落下するさまを見て驚嘆。そして見事、声でグラスを割ることに成功し、「特ダネ」映像の撮影に成功した。なお、同様の肉声でグラスを割る映像は2005年にアメリカでディスカバリーチャンネルの番組『怪しい伝説』でも撮影に成功している。DVD Vol.15に収録。 ギネス更新!?高速指パッチン 2016年11月4日放送。探偵は石田靖。依頼者の藤村聡之によると、自分には高速で「指パッチン」ができるという誰にも負けない特技があり、ギネス世界記録(当時の記録は1分間に278回)を超えられると思うので、この「指パッチン」の回数を正確に計測するのを手伝って欲しい、という依頼。実際に初回のロケで鳴らした回数を計測すると549回であり、ギネス世界記録を大幅に更新した…と思ったら、ギネス世界記録では『片手で1分間』ということであった(当日のロケでは左右両手で行った)。ロケ後に再び依頼者の元へ行き、改めて右手のみで行った結果、292回を計測し、ギネス世界記録を上回った。ただ、その時点ではギネス世界記録に記録挑戦の申請をしておらずこの記録は非公式扱いであったことや、記録を公式に認定してもらうためには公式認定員立ち合いの元で挑戦する必要がある、とのことで、同年末の特番『探偵!ナイトスクープ 年忘れファン感謝祭2016』の収録日(12月23日)にこの依頼者と公式認定員をスタジオに呼び、実際にその場でギネス記録に公式に挑戦することになった。専門家を交えて検証した結果、片手で1分間に296回を記録したと確認されたため、見事ギネス新記録として認定され、その場で認定証が手渡された。また、ギネス世界記録の公式ホームページでも正式に公式記録挑戦時の写真と併せて「SATOYUKI FUJIMURA」「2016年12月23日、日本、大阪の探偵!ナイトスクープのセットで達成(※記述は英語)」紹介されたほか、YouTubeでも公式記録挑戦時の映像が公開された。なお、指パッチンのギネス記録については、のち2018年9月13日にドイツ人とみられる男性が334回で記録を更新した(2021年1月時点で世界記録)。
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