リアルロボットの起源とは? わかりやすく解説

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リアルロボットの起源

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 01:59 UTC 版)

リアルロボット」の記事における「リアルロボットの起源」の解説

SFアニメ作品において、多数兵器国家間戦争描きリアルなメカニック設定行ったアニメとして『宇宙戦艦ヤマト』があった。『宇宙戦艦ヤマト』は、それまでスーパーロボット物やヒーローメカ物作品のような主役メカ主人公そのものもしくは主人公上の物)ではなく、あくまで象徴的な道具として描く作品多かった初期の例としては1974年放送され『ゲッターロボ』では、「主役ロボット宇宙開発用だった機体武装したもの」「練習機による訓練」「ロボット援護支援する偵察機」などの設定描写されており、翌年放送され続編ゲッターロボG』では「後継機前作での苦戦踏まえて最初から戦闘用として開発」「ロボット出力10になった消費激しい」「消費量を補うため偵察機空中給油機機能搭載」などの設定追加されている。1977年放送された『合身戦隊メカンダーロボ』では、「主人公ら乗るロボット防衛軍支援主目的」「敵ロボット量産品世代設定されている」など軍事的なリアリティ取り入れた作品存在した。ただし主人公乗るロボット一騎当千活躍見せ存在であり、軍事作戦投入される量産兵器ではなかった。 軍事的なリアリティロボットアニメ取り入れた先駆的な作品が、富野喜幸(現・富野由悠季)の『機動戦士ガンダム』である。同作ロバート・A・ハインラインSF小説宇宙の戦士』に登場する強化防護服パワードスーツ)からヒント得てロボットアニメ新たな解釈もたらした機動戦士ガンダム#概要の項を参照)。 従来アニメロボットは、神秘的かつ絶対的な存在として表現される場合多かったが、これに対し『機動戦士ガンダム』では、 ロボットが「モビルスーツ」という兵器一種であり、主人公乗る機体大量生産された工業製品として設定されている。従来スーパーロボットはほぼ一体限り存在であり、ひとたび破壊される代替利かないケースが多い。 「量産型」「試作品」「新型」「旧式」といった派生型や、消耗部品交換といった産業的描写初め本格的に登場する断片的な形では『鉄人28号』や『無敵超人ザンボット3』などでも描写されていた。 このような設定概念が、それまでロボット作品決定的に違いリアルロボットという概念確立させた。当初このような設定を持つ作品群富野自身は「ハード・ロボットもの」と呼んでいたが、高橋提示したリアルロボット」の方が多く使われたため、本人次第にハード・ロボットの呼称は使わなくなっている。また後にヒット作品となるゲーム『スーパーロボット大戦シリーズ』ではシステム上の区分として採用されるなど一定の広まり見せたスーパーロボット作品では技術説明として『超合金』や『宇宙人技術』など大まかな解説とどまり動力源不明確だったり変形プロセスに無理がある作品もあった。リアルロボット作品では製造メーカー明示制御装置ソフトウェア概念ミノフスキー粒子のようなロボット存在する理由詳細に設定するようになったゲーム作品では「主人公多数存在するパイロット一人」「パーツ販売されている」「弾薬費や修理費が請求される」など量産品兵器反映したシステム採用した作品も多い。 リアルロボット作品でも描写重視しない作品多く、「操縦には才能が必要」「代替品存在しない」「量産型圧倒する高性能専用機」「神秘的精神的な要素活躍」するといった表現が「お約束」とした作品もある。特に架空ロボット競技扱った作品では「破壊される敗北」「搭乗者機体調整できる」などのルールにより、スーパーロボットのような扱いになっている作品もある。リアルロボット代表格であるガンダムシリーズでも、『機動武闘伝Gガンダム』では機体全て競技用であり国家管理しているが、修行気合いなど精神論的な要素ストーリー大きく絡み必殺技を出す際に技名を叫ぶなど当時の『格闘もの』の影響を受けスーパーロボットアニメやスポ根作品に近い演出が行われている。ゲーム作品『アーマード・コアシリーズ』では搭載できる武器重量制限弾薬修理費の概念取り込むなどリアルロボット路線だったが、『アーマード・コア4』に登場するネクストAC』は弾薬補給修理出費が必要といった兵器的な側面と、才能のある人間しか操縦できず単機戦局覆す戦略兵器という相反する要素設定しそれまでシリーズとは差別化図られた。 スーパーロボット作品でもガンダム以降製作され作品には、型式新旧派生型概念消耗部品交換といった産業的描写盛り込む作品登場している。例として『機動戦士ガンダム』後番組の『無敵ロボ トライダーG7』では、主役メカ敵側からの亡命者設計したワンオフ地球製よりも高性能だが、主人公経営する会社備品として戦闘以外作業使われる発進前に注意喚起周囲放送し安全確認を行う、経費がかさむため高価なミサイル使用控えるように忠告されるなど、運用まつわる問題強調することで、軍事兵器強調したガンダムとは異なり産業機械的なリアリティ表現している。 元来リアルロボットスーパーロボット共に厳密な定義存在せず現実感重視したのがリアルロボット見栄え重視したのがスーパーロボット程度区分けだった。1990年代以降制作側が視聴者嗜好変化取り込んだこともあり、両者の境界曖昧となっている。2000年製作された『銀装騎攻オーディアン』では前半リアルロボット後半スーパーロボット的な展開を志向し作品であり、前半主人公操縦するリアルロボット後半登場するスーパーロボット格納されそのまま操縦システムになるという設定となっている。 スーパーロボット大戦シリーズには当初からスーパーロボット作品だけでなくガンダムをはじめとしたリアルロボット作品からの出演があり、一部作品主人公スーパーロボット乗るスーパー系リアルロボット乗るリアル系から選択できるものの、両者の違いスーパー系スーパーロボットに、リアル系リアルロボットにのみ搭乗できる程度であり、ゲーム難易度進行には影響していない。

※この「リアルロボットの起源」の解説は、「リアルロボット」の解説の一部です。
「リアルロボットの起源」を含む「リアルロボット」の記事については、「リアルロボット」の概要を参照ください。

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