チエの同級生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 15:18 UTC 版)
平山 ヒラメ(ひらやま ヒラメ) 声 - 三輪勝恵 (テレビアニメ1・2期、パチンコ版) チエの同級生で大の仲良し。一人称は「ウチ」。 努力家だが、周りからドン臭いと見られることを本人は気にしており、何かと傷付きやすい、繊細な性格。絵画と相撲が大の得意で、特に絵は大阪府のコンクールで金賞を受賞(題材はテツのボクシング場面)するほどの腕前。相撲では多彩な技を持っており、また腕っぷしが強く、腕相撲ではチエに勝っているほか、懸垂も得意で1分以上鉄棒にぶら下がることができる。母親譲りで足は遅いがスタミナはあり、隠れた実力を発揮することも。凄まじい音痴でもあり、その歌声は聴く者を悶絶させ、その自覚を逆手にとって、時折マサル脅迫の武器にしたりもする。落ち込みやすい一方立ち直りも早く、根は素直で明るい。テツも彼女には甘く、よく気遣っている場面も。塩せんべいが大好物で、他に駄菓子類を好む。絵画以外は不器用なのかそろばんは苦手である。マサルのことはチエよりも嫌っており、きつく当たることが多い。 アニメ映画版には登場しない。これはヒラメの存在があまりに印象的なため、監督・高畑勲があえて登場させなかったため。 小林 マサル(こばやし マサル) 声 - 入江則雅 (テレビアニメ1期) / 谷真佐茂 (テレビアニメ2期) / 島田紳助 (劇場版) / 松本さち (パチンコ版) チエの同級生で学級委員(「級長」と呼ばれることもある。一人称は「オレ」で、たまに「僕」と言うこともある。 学校では優等生ぶってチエやヒラメをからかったりするが、実はヘタレでいつもチエにやられてしまい、暴力を受けるとすぐに泣くことが多い。チエへの悪口を「悪口ノート」と称するノート幾冊に渡り書き溜めているが、これを読んだアントニオJr.に言わせると、かなり文才があるという。実際はチエに対する歪んだ愛情表現らしく、コケザルから「ワシはチエの結婚相手じゃ」とケンカを売られた直後、嫉妬からチエに「あんなシャツ一枚のサルみたいな奴(と結婚するのか)」と匿名の手紙を出すほど(チエは誰からの手紙か、その文章に対するむかつき具合で察した)。チエの悪口を言うことはマサルにとっていわゆる「生きがい」であり、チエが学校を休むと悪口を言う相手がいなくなるために、具合が悪くなる。教育ママの母親の下で閉塞感を持っており、母親からの期待にプレッシャーを感じているが、結局はボンボン育ちを抜け出せない。父親は何度か話にのぼったが、顔はヒラメが描いた似顔絵と食事中の後ろ姿があったのみで、素顔は登場しなかった。 作者のはるきによると、マサルははるき自身がモデルで、「俺にはマサルの気持ちがよう分かるんですよ。まさにそのイヤミなキャラは俺自身ですわ」と、若い頃にその心情を述べたことがある。 単行本1巻「教育パパの巻」では、授業中に「藤井君」と呼ばれていた(のちの再版で修正され、作者も謝罪文を載せている)。 マヨネーズが苦手なため、給食に出てきたサンドイッチのマヨネーズを避けるためにパンをちぎって食べていたこともある タカシ 声 - 井手上勝富 (テレビアニメ1期) / 長岡伸明 (テレビアニメ2期) / 松本竜介 (劇場版) / 早水リサ (パチンコ版) チエの同級生で、一人称は「オレ」または「僕」。いつもマサルと行動をともにする。通称「腰巾着(こしぎんちゃく)」。器用で運動神経も良く、マサルが見ていない場面ではその能力を遺憾なく発揮している場面もある。初期では「浩二 / コウジ」と呼ばれていた。はるきの元アシスタントのいわしげ孝がモデルらしい(ただし、タカシは、いわしげがアシスタントになった1980年より前の作品(第3話「教育パパの巻」)から登場している)。不思議なほどマサルに従順であり、マサルが体調を崩した(「チエの悪口が喉に詰まって」)際には大量のマサル作「悪口ノート」をチエの家までわざわざ運んで来るなど、あらゆる場面でマサルに尽くす様子が見られる。 チエとヒラメはそこまで彼を嫌っておらず、むしろマサルがいない場面では、意図的にタカシ君と呼ぶなど独り立ちを促す場面も多く、それに対し幾度となく心が揺れている場面がある(だが、基本はマサルとの男の友情を持っており、マサルもタヌキ騒動の際に、彼だけに真意を打ち明けている)。 米谷 里子(よねたに さとこ) チエのクラスの転入生。一人称は「わたし」。通称「サッちゃん」。勉強・運動ともに優秀な優等生。単行本45巻 - 48巻のみメインキャラとして登場。チエの学校に転入する前は、父親の仕事の関係で、引っ越しを繰り返してきた。転入当初は、飼い猫のロックと小鉄の過去の因縁による行き違いと、転校の多い子供にありがちな、本人の裏腹な心からチエのことを敵視していた。マラソン大会の後、誤解が解けて、チエ・ヒラメと大の仲良し(マサルによると「パンパカトリオ」)となる。後に銀行員だった父親が脱サラして、定食屋を営む母(里子の祖母)がいる岡山に引っ越した。母親は亡くなっており、その容姿はヨシ江に偶然よく似ていた。岡山では漁港に近い場所で暮らしており、カルメラ亭の屋号をもらって、祖母と父子でラーメン屋を営む。市場に近い関係で朝早く、学校に行くまでの間に家業を手伝い、チエへのリスペクトとして、接客中は下駄を履いている。 愛猫家であり、秋田で出会ったロックをかわいがっていたほか、偶然出会ったアントニオジュニアも「マフラーちゃん」と名付けてかわいがっていた。 なお、彼女は劇中後半に登場したため、アニメには第1期、第2期とも登場しなかった上、途中で転校していってしまうが、チエ、ヒラメとともに最終回の集合写真の中心を飾っているほか、双葉社の公式サイト「西萩通信」でも主要人物として紹介されている。 他所見(よそみ) 声 - ?(テレビアニメ1期) / 吉井基師 (テレビアニメ2期) いつも他所見しているような目を向いている坊主頭の少年。クラスでは人望があり、クラス委員選挙のときにはマサルと互角だった。一方、マサルが転校することになった話では彼がクラス委員となるも、優柔不断な性格ゆえに発言力・統制力のなさをクラスメイトから指摘される。
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