いわしげ孝とは? わかりやすく解説

いわしげ孝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/21 03:37 UTC 版)

いわしげ たかし
いわしげ 孝
本名 岩重 孝
生誕 1954年12月31日
鹿児島県鹿児島市
死没 (2013-03-06) 2013年3月6日(58歳没)
国籍 日本
職業 漫画家
活動期間 1970年 - ?
(学業専念のため一時中断)
1978年 - 2012年
ジャンル 人情劇画
代表作 ぼっけもん
受賞 第31回小学館漫画賞1986年
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いわしげ 孝(いわしげ たかし、1954年昭和29年〉12月31日[1] - 2013年平成25年〉3月6日[2])は、日本漫画家鹿児島県鹿児島市出身[1]鹿児島県立鹿児島工業高等学校[3]を経て二松學舍大学卒。血液型AB型[1]。デビューから十数年は本名の岩重 孝(読みは同じ)で活動していた[1]

概要

高校時代の1970年(昭和45年)に『週刊少年ジャンプ』(集英社)の第5回新人漫画賞で「小さな命」が入選、審査員である本宮ひろ志から「彼の作品は生命が感じられるね」と評価された。この作品が翌1971年の同誌正月号に掲載され、デビューを果たす。

当時のいわしげは意欲的に漫画を描いており、同じ年に「スクラップ」も同誌の上期手塚賞で佳作に選ばれたほか、続く下期手塚賞でも「ブルースを歌う少女」が佳作に選ばれている。ただ、当時まだ高校生だったいわしげは、絵柄の荒々しさなど漫画の技術に未熟さを感じていたという。以降しばらくは学業に専念する。

高校卒業後、大学入学のために上京、書店アルバイトをする傍ら漫画を描いた。

大学卒業後、『ビッグコミック』(小学館)に投稿を開始する。1978年に「忘れ雪」が第2回小学館新人コミック大賞で入選し、本格的にデビューする[1]

1980年(昭和55年)の梅雨時に、『ビッグコミック』の縁ではるき悦巳と知り合い、そのアシスタントとなる[4]。同期にさかもと瓢作(坂本瓢作)がおり、はるきの作品である『じゃりン子チエ』の補助作業もさかもとと共に行った。並行していわしげは『ぼっけもん』を『ビッグコミックスピリッツ』で連載し、同作は1986年(昭和61年)に第31回小学館漫画賞に選ばれている。

1988年(昭和63年)から『ビッグコミックスピリッツ』にて『ジパング少年』を連載、同時にペンネームを本名の岩重孝からいわしげ孝に変更した。 

以降は『週刊ヤングサンデー』『ビッグコミックスペリオール』(共に小学館)に移り、『花マル伝』などを連載した。その後『モーニング』(講談社)での『まっすぐな道でさみしい』の連載などを経て、『ビッグコミック』にて『単身花日』を2006年から2008年4月まで連載、同年のうちに引き続き同誌にて『上京花日』の連載を開始した。

2013年3月6日、病気のために死去した[2][5]。58歳没。遺作となった『上京花日』は、2010年より病気療養に入って休載し、2011年秋にいったん再開したものの、未完のまま2012年2月25日号掲載分が絶筆となった[2]

作品リスト

岩重孝名義
いわしげ孝名義

脚注

出典

  1. ^ a b c d e 『Fusion Product 創刊号』ふゅーじょんぷろだくと、1981年7月。pp. 140-141。
  2. ^ a b c 「上京花日」のいわしげ孝が逝去、58歳”. コミックナタリー. ナターシャ (2013年3月22日). 2023年9月5日閲覧。
  3. ^ いわしげ孝”. 東文研アーカイブデータベース. 独立行政法人 国立文化財機構 東京文化財研究所 (2016年9月5日). 2023年9月5日閲覧。初出:『日本美術年鑑』平成26年版 p.451。
  4. ^ 『ガチャバイ』下巻(1998年)、あとがきより。
  5. ^ 「ぼっけもん」のいわしげ孝さん死去”. デイリースポーツ online. デイリースポーツ (2013年3月24日). 2023年9月5日閲覧。

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