国鉄キハ55系気動車
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キハ55系気動車(キハ55けいきどうしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)が準急列車用に開発した気動車である。
注釈
- ^ a b 6以降は全高を3,925mmに拡張。
- ^ 当時の近鉄は大阪線と名古屋線で軌間が異なるため、伊勢中川駅での途中乗換が必要とされた。
- ^ 近鉄特急電車は快適な2人掛け転換座席を持つだけでなく、1957年(昭和32年)には冷房装置や列車電話・ラジオの搭載を実現した。
- ^ 1952年(昭和27年)に開発された直角カルダン駆動方式で揺れ枕が設置できなかった電気式気動車用DT18形台車の設計をそのまま踏襲していた。
- ^ 蛍光灯化に必要な交流電源を電動発電機で比較的容易に出力可能な電車とは異なり、蓄電池による直流電源を用いる気動車や客車の蛍光灯化は技術的な面で難易度が高かったためではあるが、客室設備設計のモデルとされた10系客車の蛍光灯化が1957年のナハ11形以降であることから、当時の国鉄標準仕様にそったものであり、気動車故にことさら旧式設計が放置されていたわけではない。
- ^ 白熱灯で登場したキハ55形1次車もその後の台車交換や温水暖房化などの改造工事にあわせて蛍光灯照明に変更されている。
- ^ DMH17系縦型シリンダエンジンを搭載し屋上排気を行う国鉄車に共通する特徴であるが、設計上必ずこの位置に排気管を設置する必要はなく、雄別鉄道キハ49200Y形や津軽鉄道キハ24000形など後に私鉄で独自設計されたDMH17C縦型エンジン搭載車では車端部設置とした例もある。
- ^ ゆえにキハ26形にはDT19系台車を装備した車両は製造されていない。
- ^ 帝国車輛は戦前の旧・梅鉢鉄工所以来の客車・電車製造のノウハウがあり、中堅メーカーながら同業他社に比しても車体内外装の仕上げ能力が優秀で、とりわけ外板歪みの少ない鋼製車体を作る技術に長けていた。このため国鉄からも複数形式の車両を製造する際、特に美観に優れることの望ましい優等車製作に抜擢されることがしばしばあった。
- ^ キハ22形はデッキ部分の洗面台の有無以外は本系列と車内設備的には遜色がなかったことや単行運転が可能だったため道内および東北北部においては普通列車のみならず準急・急行列車でも数多く運用された(遜色急行も参照)。
- ^ 「日光」の東北本線内での運転について当時の乗務員は「(時速)93kmぐらいで飛ばさないと定時運転できない」と証言していた(『鉄道ピクトリアル』73号(1957年8月)掲載のT記者「(気)日光→上野に乗って」より)。また当時の東北本線該当区間の制限速度は95km/hである。
- ^ 床下に搭載スペースがなくても搭載できる小型軽量の冷房装置が開発されるのは1980年代以降になってからである。
出典
- ^ a b c 千代村資夫「キハ55系の足跡」『鉄道ピクトリアル』1984年3月号、p.14
- ^ 吉田正一(鉄道技術研究所)「過給機付ディーゼル動車試験の概要」(『交通技術』1955年8月号 p13-16)
- ^ 福原俊一『星晃が手がけた国鉄黄金時代の車両たち』p.56
- ^ a b c d e 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.11
- ^ 福原俊一『星晃が手がけた国鉄黄金時代の車両たち』p.40
- ^ a b c d 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.12
- ^ a b 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.13
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.23
- ^ a b c d 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.21
- ^ a b c d e f g h i j 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.27
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.10
- ^ a b c 福原俊一『星晃が手がけた国鉄黄金時代の車両たち』p.57
- ^ a b 千代村資夫「キハ55系の足跡」『鉄道ピクトリアル』1984年3月号、p.16
- ^ a b c d e 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.17
- ^ a b 千代村資夫「キハ55系の足跡」『鉄道ピクトリアル』1984年3月号、p.18
- ^ a b c d 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.18
- ^ a b c d 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.22
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.50
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.19
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.20
- ^ a b 千代村資夫「キハ55系の足跡」『鉄道ピクトリアル』1984年3月号、p.19
- ^ a b 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.35
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.26
- ^ a b c d e 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.28
- ^ a b 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.29
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.30
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.36
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.34
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.144
- ^ a b c d e 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.142
- ^ a b c 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.140
- ^ a b c 三宅俊彦「デビュー当時のキハ55系 準急・急行での活躍」『鉄道ピクトリアル』2003年3月号、p.42
- ^ a b c 三宅俊彦「デビュー当時のキハ55系 準急・急行での活躍」『鉄道ピクトリアル』2003年3月号、p.44
- ^ 三宅俊彦「デビュー当時のキハ55系 準急・急行での活躍」『鉄道ピクトリアル』2003年3月号、p.43
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.145
- ^ 渡利正彦「高山本線のキハ55系」『鉄道ピクトリアル』2003年3月号、p.55
- ^ a b c d e f 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.141
- ^ a b 三宅俊彦「デビュー当時のキハ55系 準急・急行での活躍」『鉄道ピクトリアル』2003年3月号、p.45
- ^ a b 三宅俊彦「デビュー当時のキハ55系 準急・急行での活躍」『鉄道ピクトリアル』2003年3月号、p.46
- ^ 「やくも」名列車図鑑 ディアゴスティーニ、2023年4月23日閲覧
- ^ a b 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.143
- ^ a b 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.146
- ^ a b c 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.42
- ^ a b 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.43
- ^ 『南海「ひばり」に食指』 朝日新聞大阪版1982年7月10日朝刊
- ^ a b c d 森本富夫・諸河久『【復刻版】私鉄の車両 8 関東鉄道』ネコ・パブリッシング、2002年7月1日、53頁。ISBN 4-87366-291-5。
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.44
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.45
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.46
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.47
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.48
固有名詞の分類
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