国鉄キハ60系気動車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/18 14:35 UTC 版)
キハ60系気動車(キハ60けいきどうしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)が1960年(昭和35年)に製造した大出力ディーゼルエンジン搭載の試作気動車である。目的上は急行列車用であった[1]。
注釈
- ^ 過給器付きモデルは、走行用機関に限定しなければ、マヤ20形の2次車(マヤ20 10 - 12)に搭載された電源用機関のDMH17S-Gが存在する。マヤ20形の詳細については、「国鉄20系客車#改造」を参照のこと。
- ^ 現場では「5ノッチ・5分(間まで)」という厳しい条件が課せられていた。
- ^ ファン自体もキロ60とキハ60 1は通常のファンを、キハ60 2はシロッコファンを採用。
- ^ 戦前には地方鉄道にチェーンによる2軸駆動車が導入されたものの、耐久性や駆動力の円滑さに難があって普及しなかった。導入された車輌ものちにはほとんどがチェーンを撤去して一軸駆動になった。
- ^ 当時、気動車における空気ばね台車の採用は端緒に就いたばかりであった。前年の1959年に常総筑波鉄道(現・関東鉄道)が18 m級気動車キハ500形の一部を空気ばね台車仕様で新製しており、また1960年には、島原鉄道が国鉄キハ55形・キハ26形と同仕様で製造した両運転台車のキハ55形(5501 - 5503・5505)・キハ26形(2601・2602)に装備されている。いずれも揺れ枕吊り式のコイルばね台車をベースに、枕ばねのみベローズ式空気ばねとしたタイプで、空気ばね台車としては古い形態である。
- ^ 6年後の1966年(昭和41年)に製造されたキハ90系では、排気量はほぼ同じながら気筒数が倍のDML30HSA形180°V12エンジンが最終的には採用され、高出力気動車キハ181系・キハ65形のベースとなっている。
- ^ 前面貫通戸への愛称表示板受金は取り付けられず、編成中間に封じ込められることが多かった。
出典
- ^ ネコ・パブリッシング『公式パンフレットに見る 国鉄名車輛』p.110
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.23
- ^ a b c d e 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.24
- ^ 『鉄道ダイヤ情報』2012年12月号、交通新聞社 車内写真あり
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.26
- ^ a b c 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.28
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.29
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2020年6月号別冊「国鉄型車両の記録 キハ55系気動車」p.30
- 1 国鉄キハ60系気動車とは
- 2 国鉄キハ60系気動車の概要
- 3 形式
- 4 改造工事
- 5 キハ60系の挫折
- 6 脚注
固有名詞の分類
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