アマゾン・トリオ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 03:44 UTC 版)
原作及び『Eternal』では、アマゾネス・カルテットの術で人間に変身したサーカスの動物たち。パラパラの『玉の輿』の魔法を受けて動物形態と人間形態を使い分ける。オネエ言葉で喋る3人の少年で、年齢的には高校3年生程度。 テレビアニメではジルコニアに人間の姿を与えられた設定に変更され、第四期における反セーラーチームの第1陣となる。3人ともオネエ言葉だが、一人称は「僕」。フィッシュ・アイは同性愛者だが、タイガーズ・アイとホークス・アイは異性愛者である。ペガサスを探して「美しい夢」を持つ人間を狙い、変装してターゲットを色仕掛けで騙して夢の鏡を覗く。彼ら自身は人間ではないために「美しい夢」を持たず、夢の鏡も宿していない。フィッシュ・アイが自分たちに美しい夢がないことに疑問を抱いた結果、ジルコニアから自分たちの正体を知らされ、「次の新月で魔法が切れてしまうこと」や「人間の姿を保つためには渡された魔法の玉とペガサスの持つ『ゴールデン・クリスタル』が必要」と告げられる。ホークス・アイがうさぎをペガサスの宿主と誤解して襲うが、ジルコニアがアマゾン・トリオの始末に放ったミスター・マジック・ピエロの攻撃でホークス・アイは致命傷を受け、うさぎはその攻撃の巻き添えを受け、夢の鏡を破壊されてしまう。刺客との力の差を感じたタイガース・アイとフィッシュ・アイは、「セーラームーン=うさぎにホークス・アイの仇を」とホークス・アイから託された魔法の玉の力を使ってうさぎの夢の鏡を復元したが、魔法の玉は割れて消滅して2人も力尽きてしまう。しかし、死の間際でペガサスに夢の鏡を与えられて人間になり、彼らの魂はエリュシオンの夢の森に運ばれた。 ミュージカル版ではバンダイ版・ネルケ版いずれもテレビアニメと似た設定で登場。『夢戦士・愛・永遠に』では、デッド・ムーン・サーカス団の団員募集の名目でペガサスの宿主を探して内部戦士を洗脳する。夢がないことを不審がった結果自分たちの正体を知り、「全ての命を守ることが私達の夢」と言うセーラームーンに味方した罰で暗殺され、復活したセーラーサターンの力で魂は昇天した。『新・伝説降臨』では『永遠伝説』のセーラースターライツの役割も兼ねており、夢と涙を持つ人間になるためにギャラクシアの下で働き、クイン・ベリルの部下に派遣される。セーラームーンに助けられたことで彼女と行動を共にし、最後には夢を持つ人間になった。 タイガーズ・アイ 声 - 置鮎龍太郎 / 日野聡 演 - 笠原竜司、三松明人、安藤千尋 虎の化身。名前の由来は角閃石の一種、虎目石(タイガーズアイ)。ウェーブがかかった長い金髪の青年。頭には赤いヘアバンドを着用し、ブーメランパンツと虎柄のタイツにロングブーツをはいている。イヤリングは剃刀型。キザなナルシスト。 原作ではサーカスのペットの「トラの目ちゃん」から変身し、「デッド・ムーン・サーカス」の猛獣使いを担当。世界的に有名なロックアーティストになるのが夢。「デッド・ムーン・サーカス」のミラーハウスに誘い込んだレイを鏡の幻影で惑わして襲撃するが、真の姿となったフォボスとディモスからマーズ・クリスタルを授かってパワーアップしたセーラーマーズに倒された。原作では一人称は出てこない。 テレビアニメ版では若い少女を好み、「女の子は若ければ若いほどいい」とロリコンすれすれの幼女も守備範囲に含む。美しい夢を持つ人間が若い女性であることが多く、他の2人が守備範囲外の人物は相手にしようとしないため、3人の中では最も夢の鏡を覗いた回数が多く、それゆえジルコニアに叱られる回数も一番多い。鞭を用いた攻撃を得意とする。レムレスを「ちゃん」付け、セーラー戦士をカボチャと呼ぶ。美しい夢がないことに悩むフィッシュ・アイに戸惑うが、ホークス・アイにフィッシュ・アイを任された。最後はフィッシュ・アイの意思に従い、自分たちの魔法が解けることを承知でうさぎの夢の鏡の修復を魔法の玉に願った。 『Eternal』では原作と設定や行動はほぼ同様だが、元の姿には戻らない。「デッド・ムーン・サーカス」のミラーハウスに誘い込んだレイを鏡の幻影で分身し惑わすが、海王みちるの言葉を思い出したセーラーマーズによって本物を見抜かれて倒された。 ホークス・アイ 声 - 古川登志夫 / 豊永利行 演 - 田村月子、小野妃香里、立道梨緒奈 鷹の化身。名前の由来は角閃石の一種、鷹目石(青虎目石 / ホークスアイ)。逆立った短いピンクの髪の青年。上半身は胸に布を巻き、下半身はスリットの入ったスカート状の腰布を付け、紫色のタイツとハイヒールをはいている。数個の安全ピンをピアスにしている。原作者の設定によると、ゾイサイトが独り立ちして10年経験を積んだイメージ。 原作ではサーカスのペットの「タカの目ちゃん」から変身し、「デッド・ムーン・サーカス」で火吹き男を担当している。原作の一人称は「アタシ」。夢はラスベガスか銀座でクラブのママになること。アマゾンの香辛料を売る店の店主として登場し、市場調査としてスーパーマーケットで香辛料の聞き込み中に出会ったまこととちびうさがお客様1号として店を訪れ、2人にアマゾン・ストーンのついた指輪をプレゼントする。自分の将来の夢と似通い出店している彼を信用して指輪を着けて夢について相談しに来店したまことを襲撃したが、ジュピター・クリスタルを授かってパワーアップしたセーラージュピターに指輪を砕かれ、倒された。 テレビアニメでは「マダムキラー」を自称し、うさぎの母の育子など年上の女性を狙い、包容力と金銭力を併せ持つ熟女や寡婦を特に好む。ただし、ジルコニアの命令でうさぎを狙ったことがあり、以前にはジルコニアに美奈子を狙うように命じられ、タイガーズ・アイとどちらが早く美奈子の夢の鏡を覗けるか争ったこともあった。鷹の化身ゆえか鳥目なので、映画館など薄暗い場所に入るとほとんど何も見えなくなる。レムレスを「さん」付けで呼ぶ。ジルコニアのモノマネをしているシーンがある。攻撃方法は松明を使って火の渦を放ち、その威力はセーラーマーキュリーのシャイン・アクア・イリュージョンを相殺するほどである。また、セーラームーンのムーン・スパイラル・ハート・アタックを手で防ぎきるといった頑丈さも見せており、3人の中では戦闘能力が高いことを伺わせる。ジルコニアが自分たちを処分しようとしていると察し、タイガーズ・アイとフィッシュ・アイと人間になるためにペガサスを捕まえようとしたが、ミスター・マジック・ピエロの攻撃からフィッシュ・アイを庇い、2人に魔法の玉を託して死亡する。 『Eternal』では原作と設定や行動はほぼ同様だが、元の姿には戻らない。まこととの出会い方が異なり、最期にまことにホークス・アイの姿のままで「少しだけど自分の店をもてて嬉しかった、貴方も絶対夢を叶えなさいよ」と言い残し、消滅した。 フィッシュ・アイ 声 - 石田彰 / 蒼井翔太 演 - 木村多江、Midori、Yumi 青い体色のバラハタに似た魚の化身。名前の由来は魚眼石(アポフィライト)。水色の髪をポニーテールにした、少女のような外見の青年。腹部に魚の骨の模様があるダウンジャケットのような厚手で凹凸のある水色のつなぎを着ており、緑色の肌で紫色の尖った爪に水かきと鱗のある半魚人のような手をしている。わがままなぶりっ子タイプ。 原作及び『Eternal』ではサーカスのペットの「ウオの目ちゃん」から変身した。作中では出てこないが、「デッド・ムーン・サーカス」で(上手でない)玉乗りを担当しており、世界一の玉乗り少女(?)になるのが夢。他の2人同様にオネエ口調であるもの、鏡の幻影で亜美に寄り添っている描写があるため、テレビアニメのように同性愛者ではない。パラパラが経営していた熱帯魚店を訪れた亜美に魚として買われ、その後は自宅で悪夢を見せて襲撃したが、マーキュリー・クリスタルを授かってパワーアップしたセーラーマーキュリーに鏡を壊され、駆けつけたセーラームーンとちびムーンに倒された。 テレビアニメでは「女に興味がない」と発言するゲイで、ターゲットとする男性の年齢層も少年から青年と広い。女装して相手に接触する作戦を得意とする。タイガーズ・アイに嫉妬をしたことも。直属のレムレスは全て男性であり、彼らを「くん」付けで呼ぶ。魚の化身ゆえに猫が大の苦手。武器はナイフだが狙いは正確ではなく、戦闘能力は3人の中でやや劣るようである。ターゲットとして近づき一目惚れした衛が「美しい夢をいっぱい持つ」うさぎと付き合っていたため、自分たちが夢を持たないことに疑問を抱き、アマゾン・トリオ瓦解の直接の原因を作ることになる。ジルコニアから自分や仲間たちの正体が夢を持たない動物だと知らされた後、衛に「魔法が解ける新月までの間だけ恋人になってほしい」と告白するが「そういうのは夢がない」と断られ、絶望していた時にうさぎに慰められる。うさぎの家でうさぎの発言からセーラームーンの正体に気づき、さらには偶然にもちびうさがペガサスの宿主だと知ってしまう。ジルコニアに「魔法が解かれなくても結局自分たちは人の形をしているだけの動物ではないのか?」と訴えるが、殺されそうになったうえにうさぎをペガサスの宿主と勘違いされ、ミスター・マジック・ピエロにうさぎの夢の鏡が壊されてホークス・アイを殺されてしまう。密かにちびうさを捕まえていたため、ゴールデン・クリスタルと魔法の玉の力で人間になることはできたが、自分たちの魔法が解けるのを承知でうさぎの夢の鏡を修復した。
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