アマゾンレビュー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/22 07:25 UTC 版)
「Amazon.comの論争」の記事における「アマゾンレビュー」の解説
カスタマーレビュー手続きがアマゾンのマーケティングに統合されるにつれてレビューはますます正確性と倫理性を要求された。2004年にニューヨークタイムズはアマゾンカナダのウェブサイトのバグで本の複数のレビューがその本の作者か競合本の作家によって書かれたものだと明らかになったと報じた。それに対応してアマゾンは方針を変更し、匿名レビューに対してアマゾンに登録しているということを示すネット証明マークを与えたが、ペンネームを利用しての匿名投稿を許可し続けていた。2010年までにretailing consultant Power ReviewsによるSocial Shopping研究でアマゾンは単一のインターネットの消費者レビューサイトとしては最大規模になったと報じた。その年にアマゾンレビューの信頼性と関連する複数の事件が起こった。4月に、イギリスの歴史学者のオーランドー・ファイジズは彼の同僚達から自分の著書に対してポジティブ・ネガティブ双方のレビューをされていたことを見つけた。6月にシンシナティのニュースブログは75ものアマゾンレビューがクライアントを代理したPR会社によって執筆・投稿されたと暴露した。ロンドンのデイリーメールは11月に PR会社を使ってアマゾンレビューを投稿し、著書がライバルの複数のネガティブな匿名レビューによって攻撃された三人の作家のケースを確認したと報じた。2011年にデイリーメールは アマゾンや他のウェブサイトで書籍などの製品・サービスの好意的なレビューを書き投稿するためにマーケティング会社によって作家が雇用されていることを最早隠せなくなっていると報じた。当時のコーネル大学の研究でアマゾンの高い地位にある消費者レビュワーの85%は出版社や機関、作家や製造企業から無料製品を貰っていると力説した。2011年6月までにアマゾン自身が出版ビジネスに参入し、有名作家に対し彼らの既刊や新刊のプロモーションを増やすことを条件に好意的なレビューを求めた。 アマゾンのカスタマーレビューは下品な発言をモニターされているが、ネガティブなコメントは許可している。『amazon.com』の著者のロバート・スペクターは「出版者と作家がベゾスに何故アマゾンはネガティブレビューを公開するのかと尋ねたとき、彼は「アマゾンは違ったアプローチをとっており、良いものか悪いものか、醜いものか、真実性がないものかを問わず、全ての本を利用できるようにしたい」と主張しこの慣習を擁護した」と述べた。 2012年11月、英アマゾンは「相次ぐ仲間の作家の著書の著者によるレビュー」を削除した。この措置は自作自演騒動の対応と見られた。 その後、マイケル・ジャクソンの経歴を貶す書籍『Untouchable: The Strange Life and Tragic Death of Michael Jackson』(リストランドール・スリヴァン著)がアマゾンで販売されていたが、ジャクソンのファンがSNSを通じて結成した組織「マイケル・ジャクソンのメディア攻撃への迅速応答チーム」がネガティブレビューやポジティブレビューへの否定的評価などで荒らした。
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