『人造人間キカイダー』
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「ハカイダー」の記事における「『人造人間キカイダー』」の解説
人造人間ハカイダー 初登場は35話の次回予告。漫画版と同じく、キカイダーを破壊する為だけに創られた戦闘用サイボーグ。人間態はサブロー。ただし、光明寺博士の脳の影響を受けているという設定はなく、脳の血液交換が必要という設定が存在する。ギルの命令やダークロボットの作戦とは別に、自分の意思で行動する。 ダークがキカイダー破壊の為に光明寺博士をマインドコントロールして造らせたダーク最強の人造人間。全身黒ずくめで、所々に黄色い稲妻の意匠が走っている。キカイダー対策として、頭部に光明寺博士の脳を移植、重要部品の1つとしている。この光明寺博士の脳はキカイダーを牽制するための人質にもなっているが、一定時間内に血液交換をしないと死んでしまい、戦闘力が激減するという弱点にもなっていた。劇中でも、あと一歩まで追い詰めておきながら、血液交換のために止むを得ず撤退する場面がある。良心回路と正反対の機能を持つ悪魔回路を内蔵しており、キカイダーを凌駕する戦闘力を誇る。そして単純に強いだけではなく、父を殺したと誤解したマサルを利用する狡猾な一面もある。キカイダーとの対戦では卑怯な手段を嫌い、光明寺ミツコとマサルを人質にしようとした破壊部隊のロボットであるヒトデムラサキの行動を妨害したり、「俺は敵に後ろを見せるのが嫌いな性分」と言い切る一面も持つ。前述の通りキカイダー破壊が存在理由であり、しかも「自分の手でキカイダーを破壊しなければならない」という強迫観念にまで達している。挿入歌「ハカイダーの歌」では「右手のガンに…」とあるが、劇中では左利きという設定になっている。これはサブロー役の真山譲次が左利きであったため現場で設定変更されたと言われる。 キカイダー破壊に執念を燃やすが、やがてギルの命令に逆らうようになり(本人は特に逆らっている自覚はない)、ギルに疎まれる存在となる。存在理由であったキカイダー破壊がアカ地雷ガマによって行われ、42話でゲシュタルト崩壊を起こしてしまい、創造主である(彼はそう思っていた)ギルを殺そうとする。しかし、ダーク最強にして最後のアンドロイドである白骨ムササビに隙を突かれて倒されてしまった。最後は復活したジローに看取られて機能を停止、脳はミツ子の手によって光明寺博士の肉体へと戻される。次作『キカイダー01』にも登場するが、『01』での「ギルハカイダー」と本作のハカイダーは、全くの別人(別ロボット)とされている。 サブロー 38話から登場。ハカイダーの人間態。全身黒尽くめのライダースーツに身を包み、黄色いマフラーを着用している。頭にゴーグルを乗せているが、当初はサングラスを装着する予定だったのが、ヘルメットを被ってゴーグルを装着することになり、さらに最終的にゴーグルを乗せるということになった。 口笛を吹きながら現れてジローの弟を名乗り、ジローを疑うマサルを利用してジローを追い詰める。彼がマサルに渡したデスホイッスルは、サブローを呼ぶための笛であるほか、あらゆる機械の機能を停止させる特殊光線を発射可能。書籍によっては、ジローの弟と位置付けられている。 制作関連 ハカイダーのキャラクターは、渡邊亮徳専務(当時)の発案による。主人公キカイダーがもともと悪の組織の脱走者であり、怪獣ロボットよりもさらに兇悪な追っ手をさし向け、キカイダーを窮地に追い込もうという渡邊の案を基に、原作者の石森と脚本家の長坂がアンチヒーローとして創作した。東映プロデューサーの吉川進は、単純な悪役ではない美学を持ったハカイダーのキャラクター性は、長坂によるところが大きいと述べている。そのキャラクター、デザインはヒーロー番組における後進の悪役ヒーローに大きな影響を与え、今なお高い人気を誇っており、40年以上経った今でも「ダークヒーローの頂点」と言われている[要出典]。 ハカイダーのマスクはアップ用とアクション用がそれぞれ用意され、アップ用は眼と眼の間に小さい覗き穴があるだけだが、アクション用は目と口の間に四角い覗き窓が開けられ、視界を大きく採るための工夫がなされている。頭の透明フードはマスクにネジで留める仕様になっているが、立ち回りで固定部分がすぐに割れてしまうため、常時数個の予備を撮影現場に持ち込み、欠損するたびに交換していた。衣装はビニールレザーを使っており、指の黄色部分は着色した皮を巻いたものとなっている。 専用の挿入歌として「ハカイダーの歌」「三郎のテーマ」の2曲が作られた。 声を担当した飯塚昭三は、ハカイダーに対し、自らが演じた悪役の中でも思い入れがあり、「当時自分がやったことのない二枚目で、戸惑いがあった」「他人の命を助けて自分から死ぬといった、(主役である)キカイダー同様の運命を感じた」と語っている。反面、『01』のギル・ハカイダーに対しては、「底の浅い奴」「急に四人衆になってしまった分、差別化のため荒っぽく演じた」「ギル・ハカイダーはあまり好きではない」と発言している。
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『人造人間キカイダー』
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「キカイダー」の記事における「『人造人間キカイダー』」の解説
人間態の名前はジローでギターを持つ青年。ジローの名は光明寺博士の亡き息子であるタローに由来し、姿もタローをモデルにしている。「良心回路」が不完全であり、プロフェッサー・ギルの笛の音である服従音波を聞くと良心と指令の板挟みになって苦しみ出す。笛の音に耐え切れずギルに操られてしまったことがある(第36話と第37話では、光明寺博士の拉致に加担してしまった)。しかも、ジローは「完全な機械にはなりたくない」という思いから「良心回路」が完全なものになることを望んでいない。光明寺博士の娘・ミツ子に好意を持っている描写が中盤からは少なくなる。当初は漫画版と同様に頭部にサングラスを乗せていたが、途中からヘルメットを被るようになり、サングラスはなくなっている。これは、ジローを演じる伴大介が第3話で海に飛び込むシーンの撮影時に頭から飛び込んだために頭を負傷し、傷が治るまで巻かなければならなかった包帯を隠すため。
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『人造人間キカイダー』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 15:10 UTC 版)
『キカイダー』で主役に選んだのはプロデューサーの吉川進の夫人で、数人の候補者の写真の中から伴の写真を選んだ。 『キカイダー』放送当時のインタビューでは「直情的で、惰性に陥りやすい役柄なので新鮮でいたい。とにかく子供に夢を与えるような仕事をしたいです」と述べている。後年のインタビューでも同様に「子供のための番組だから子供を裏切りたくないという気持ちはある」と述べている。 『キカイダー01』では伴大介、『イナズマン』では伴直弥と同時期に二つの名義で活動したため、ファンレターで「双子なんですか?」と質問されたことがあるという。 『キカイダー01』で共演した池田駿介が2010年6月11日に胃がんのために死去した際、『宇宙船』VOL.129に追憶文を掲載した。偶然にも池田の死の前日(11日)に同作で別のインタビューに答えていた。 『キカイダー REBOOT』では、新旧のジローが揃ったとして話題を呼んでいる(ちなみに役名は『前の旧ジロー』という意味がそのままの名前になったと映画のパンフレットインタビューで語っている)。
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