「防衛庁技術研究本部第四研究所特別分室」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/02 14:17 UTC 版)
「ワッハマン」の記事における「「防衛庁技術研究本部第四研究所特別分室」」の解説
「ワッハマンを監視・調査するための組織」という建前だが、実際にはトラブルメーカーの梅田や、ワッハマンの対応を長沼に押し付けるための部署である。レベルとしてはかなり高度な情報もやりとりされているが、アルバイトにルミちゃんを雇う、近所の小学生に「自衛隊の秘密基地」(ほぼ事実)と認知されている、部外者の侵入を容易に許すなど、機密保持はずさんである。物語が進むにつれ、最前線で「パパ」に対抗する陣営となっていく。 レミィ 謎の人物「パパ」に作られたアンドロイド。平常時は小柄な少女の姿であるが、戦闘時には物理的にありえないような変型を経て「ハンババ」という巨躯の戦闘形態になる(本人の言によれば、「ハンババ」が正式名で「レミィ」は愛称である)。当初は羞恥心というものを持たず、コスプレ、全裸やそれに近い姿で人前に立つことも平気だったが、後半に入ると嫌がる素振りを見せるようになった。実際には情報収集用のアンドロイドであり、「パパ」いわく「感情型」。失敗を重ねた結果パパに捨てられ、長沼の分室に居候することになり、行動も共にするようになる。イシュタル(後述)の攻撃で左腕を破壊されたのち、システムが故障したため後述のインガーによる修復を受けるまで変型できなくなっていた。ワッハマンと同じく、人間同様の食事をしているが、機能的に必要なのかは不明。 長沼内規(ながぬま ないき) 「分室」所属の諜報員。自衛隊諜報部門の一員としてワッハマン監視の任についていたが、ワッハマンを巡るドタバタに巻き込まれていくうち、責任と面倒(主に梅田の素行が問題となった)を押しつけられ、閑職に回されてしまった。中国拳法と合気柔術をチャンポンにした格闘の達人。その実力は並のアンドロイドなら素手で瞬殺し、イシュタルやオシリスとも互角に戦えるほど。銃弾を見てから避ける(ライフル銃による遠距離からの狙撃を受けた際、マズルフラッシュを目視で確認して回避行動を取っている)など、身体能力そのものも常人を超える。本人は公務員であることを主張し、至って真面目に任務を遂行しようとするが、周囲があまりに個性的であるためか常に振り回されている。子供の頃のトラウマにより、カマドウマが大の苦手。妻と誕生直前だった子供を事故で失っている。ネーミングの元ネタはこの事件から[要出典]。 ある時期、分室内でイシュタルの襲撃を受けたことから疑心暗鬼となり、ルミの着替え・入浴・排便をうっかり見てしまうことがしばしばあった。更にオシリスとの戦闘では、ルミが見るとオシリスの戦闘モードが解け、全裸のオシリスと長沼が絡んでいるような状態になる。そのため、ルミからは変態扱いされて避けられているが、長沼に言わせれば全くの誤解。 竹村(たけむら) 長沼の部下の諜報員。長沼と常に一緒に行動し、ワッハマンを調査していた。かなりの天然ボケで、毎度のように緊張感のない行動や言動を見せているが終盤に「パパ側の人間」だったことが突き止められたことで銃を抜き長沼に倒された。 梅田甲三(うめだ こうぞう) 「分室」技術職員。松岡の上司。技術畑の公務員のような風貌だが性格はマッド・サイエンティストそのもので、目的遂行のためなら手段を選ばず、周囲の迷惑も顧みない。長沼とは腐れ縁のような関係で、息の合ったツッコミとボケを見せる。パワードスーツを開発したり、レミィにロケットを取り付けて宇宙に打ち上げたりと、技術力は一級。長沼に怪しげな機材・装備(ほとんどが使えない試作品ばかり)を提供していたが、話が進むにつれ実用度は増していった。分室に住み込んでいることから独身だと思われていたが、妻と娘に逃げられていることが判った。言動が暴走することも多いが根は意外と常識人。自分たちが孤立無援で命を狙われている状況になっても泰然としているなど、肝の据わっている一面もある。 石田ルミ(ルミちゃん) 幼稚園児と間違われるほど幼児体型の女の子。実は20歳を越えているらしく、身分証明のために常に運転免許証を持ち歩き、陰毛が生えている。 初登場時はひどい赤面症で、人の顔がまともに見られないという状態だったが、ワッハマンや長沼たちと接するうちに多少は改善されていった。アルバイト先の喫茶店を壊され、次に見つけた先が長沼たちの分室の雑用係であった。毎度、散々な目に遭いながらもけなげにバイトを続けている。 一介の民間人であることからパパとの最終決戦を前に解雇となり分室を離れた。 松岡(まつおか) 「分室」技術職員。梅田の部下。終盤までほとんど出番も無く目立たない存在だったが、梅田と74式強化装甲服一型を専用トレーラーごと盗み出し、敵本拠地への突撃につき合わされることになる。 インガー・W・C・ミュンヒハウゼン スイスで隠居生活を送る時計職人。しかし実はナチスの下で「死なない兵士の研究」をしていた科学者(本人曰く生体実験には関わっていない)であり、追われる身としてスイスに身を隠していた。大気圏突入で中破したレミィを修理できるほどの技術者だが、そのため一連の事件に巻き込まれることになり、長沼たちと行動を共にすることになる。 ゲルダ(アンドロイド) インガーが作ったアンドロイド。インガーはゲルダのことを、言われたことに答えるだけの「ロボット」と見ていたが、実は自律行動を行い心を持ち、長きに渡りインガーを見守っていた。イシュタルによる壁越しの不意打ちからインガーを庇ってボディを破壊されるが、頭脳部分をオシリスに移植された。 オシリス 「パパ」が送り込んだ三体目の対ワッハマン用アンドロイド。普段は北海道弁で話す女性型。「ワッハマンを倒す」という目的のみで行動していて、ひとたびワッハマンを意識するとレミィよりも大型の戦闘モードに変形する(このモードの時は方言は出ない)。レミィ以上に羞恥心がなく、非戦闘状態では全裸で登場することもしばしば。 レミィやイシュタルと違って「パパ」の存在を記憶していない。自己修復機能を持ち、損傷を受けると欠点を補うように修復・自己進化が可能。この機能にソフトの大部分を使用しているため、余計なデータがないのではないかと梅田は推測していたが、事実はオシリス自身は「イシス」と呼ばれる人格のオプション的存在と言う斜め上の結果だった。 「パパ」に対する忠誠心も人間に対する敵意もないため、普段は長沼達とともに暮らす。自分以外でワッハマンを排除しようとする存在も許さないことから、「分室」とは奇妙な連携状態になる。イシス オシリスを隠れ蓑に存在した「対ワッハマン精神抹殺用人格」。ワッハマンの意識が覚醒した状態でオリハルコンによる共振を利用した暗示を使い、その精神を抹殺しようとした。ワッハマンを攻撃した際に人格は壊れてしまい、オシリスとしては「記憶」しか残っていない状態だったが、イシュタルによってボディを破壊されたゲルダの頭脳を移植されたことで復活した。
※この「「防衛庁技術研究本部第四研究所特別分室」」の解説は、「ワッハマン」の解説の一部です。
「「防衛庁技術研究本部第四研究所特別分室」」を含む「ワッハマン」の記事については、「ワッハマン」の概要を参照ください。
- 「防衛庁技術研究本部第四研究所特別分室」のページへのリンク