断食とは? わかりやすく解説

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だん‐じき【断食】

読み方:だんじき

[名](スル)修行祈願などの目的で、一定の期間、自発的に食物を断つこと。「—療法

「断食」に似た言葉

断食

作者エリカ・クラウス

収載図書いつかわたし会いにきて
出版社早川書房
刊行年月2002.2
シリーズ名ハヤカワepi文庫


断食

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/03 09:16 UTC 版)

断食(だんじき, 英語: Fasting)とは、自主的に飲食行為を断つこと。一定の期間、すべての食物あるいは特定の食物の摂取を絶つ宗教的行為[1]。現代では絶食療法(一般にいう断食療法)として、医療行為ないし民間医療ともされている。固形物の食べ物を口にするのを止める行為であり、水すらも一切飲まない断食もある。「絶食」ともいう。


注釈

  1. ^ プレジデント社の記事では「イスラム教には1カ月にわたり断食を行う」とあるが、ここでいう断食とはラマダーンのことであり、決して1か月間の飲食を断つわけではない[2]
  2. ^ ただし、仏教、ジャイナ教、ヒンドゥー教などの(全部ではなく、あくまで一部の)禁欲的な修行者が行う断食は、永続的である場合も多い[14]

出典

  1. ^ a b c d e f ブリタニカ百科事典「断食」
  2. ^ “イスラム教徒にとっての1カ月にわたる断食が「修行ではなくお楽しみ」なワケ”. プレジデントオンライン (プレジデント社). (2021年8月5日). https://president.jp/articles/-/48346 2022年12月3日閲覧。 
  3. ^ a b c d e f g h i j 『宗教学辞典』東京大学出版会、1973年。pp.532-533「断食」
  4. ^ 日刊ゲンダイヘルスケア - 【胃】もたれや痛みなどの不調はプチ断食では解消しない(公開日:2019年11月14日、更新日:2019年11月14日)”. 2021年11月16日閲覧。
  5. ^ a b c d 石原新菜 - WOMAN SMART(日経電子版)”. 2021年11月16日閲覧。
  6. ^ Do You Need to Starve Before Surgery? – ABC News”. Abcnews.go.com (2009年3月25日). 2011年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年10月18日閲覧。
  7. ^ Norman, Dr (2003年4月17日). “Fasting before surgery – Health & Wellbeing”. Abc.net.au. 2010年5月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年10月18日閲覧。
  8. ^ Anesthesia Information (full edition) | From Yes They're Fake!”. Yestheyrefake.net (1994年1月1日). 2010年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年10月18日閲覧。
  9. ^ Fond, G; MacGregor, A; Leboyer, M; Michalsen, A (2013). “Fasting in mood disorders: Neurobiology and effectiveness. A review of the literature”. Psychiatry Research 209 (3): 253–8. doi:10.1016/j.psychres.2012.12.018. PMID 23332541. オリジナルの17 June 2018時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180617165447/http://www.hal.inserm.fr/inserm-00789122/document 2018年11月4日閲覧。. 
  10. ^ Whitney, Eleanor Noss; Rolfes, Sharon Rady (27 July 2012) (英語). Understanding Nutrition. Cengage Learning. ISBN 978-1133587521. オリジナルの2 February 2017時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170202031451/https://books.google.de/books?id=Mib1CAAAQBAJ&pg=SA7-PA21 2017年1月22日閲覧。 
  11. ^ Shils, Maurice Edward; Shike, Moshe (2006) (英語). Modern Nutrition in Health and Disease. Lippincott Williams & Wilkins. ISBN 9780781741330. オリジナルの2 February 2017時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170202031134/https://books.google.de/books?id=S5oCjZZZ1ggC&pg=PA734 2017年1月22日閲覧。 
  12. ^ Anton, Stephen D; Moehl, Keelin; Donahoo, William T; Marosi, Krisztina; Lee, Stephanie A; Mainous, Arch G; Leeuwenburgh, Christiaan; Mattson, Mark P (2017). “Flipping the Metabolic Switch: Understanding and Applying the Health Benefits of Fasting”. Obesity 26 (2): 254–268. doi:10.1002/oby.22065. PMC 5783752. PMID 29086496. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5783752/. 
  13. ^ 小栗一太、赤峰昭文、古江増隆 『油症研究 30年の歩み九州大学出版会、2000年6月。ISBN 4-87378-642-8。298-302頁。)
  14. ^ 『宗教学辞典』p.532
  15. ^ イスラム教の聖なる断食月ラマダンとは?”. ニューズウィーク日本版 (2019年5月9日). 2019年11月25日閲覧。
  16. ^ マタイ17章21節
  17. ^ マタイ4章1-11節、マルコ1章12-13節、ルカ4章1-13節
  18. ^ (『聖書とハンディキャップ』1991年、pp.158)
  19. ^ a b c 真理を守る-断食と断食献金” (PDF). pp. 141-143. 2016年12月27日閲覧。
  20. ^ 断食と断食献金”. 2016年12月27日閲覧。
  21. ^ a b c d e f g h i j k l m n 放送大学 『初歩のアラビア語』第11回。サカーファ(文化)「ラマダーン」 2014年6月 放送
  22. ^ 国立国会図書館. “キリスト教カソリック派ではビーバーを魚類に分類したというが、そのことが書かれている資料があるか。”. レファレンス協同データベース. 2022年11月25日閲覧。


「断食」の続きの解説一覧

断食

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/14 18:06 UTC 版)

アステカ料理」の記事における「断食」の解説

アステカにおける「断食」とは飲食一切を断つことではなく、塩とトウガラシ摂取絶つことを意味する。これはアステカ社会構成員すべてに課せられ、初期ヨーロッパ人入植者を驚かせた。ただ、病人女子供老人対する断食はある程度免除されていた。52年毎に行われる新しき火の儀式先んじて一部神官1年、他の神官80日、領主8日の断食を行う。一方庶民の断食はそれほど厳密ではない。テワカンにおいては、断食は通常、あるいは偶発的に行われていた。石ので休むなど、様々な禁欲的行為強いられる食物1日50グラム程度トルティーヤのみ。この状態で4年間を過ごすのであるその代わり20日一度何を飲み食いしてよかったモクテスマ2世のような王も酒池肉林溺れことなく、断食の規律従った女性との同衾を自ら禁じ、ミチウハウトリやアマランサスアカザケーキのみを食べココア飲料代用として干からびた豆粉の水溶き飲用する。これらアステカの断食行為は、肉やなど動物製品禁じキリスト教の断食と対比することができる。

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「断食」を含む「アステカ料理」の記事については、「アステカ料理」の概要を参照ください。


断食(サウム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 02:19 UTC 版)

五行 (イスラム教)」の記事における「断食(サウム)」の解説

ラマダーン月の日中飲食性行為を慎むこと。

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断食

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/03 19:08 UTC 版)

アンガス・バルビエーリ」の記事における「断食」の解説

1965年、バルビエーリは、ダンディーにあるメアリィフィールド病院入院する担当した医師は、断食計画について、当初長期ではなく短期のほうが望ましいと考えていたが、「(バルビエーリの)身体は断食によく順応し自身理想としている体重到達するのに熱心であった」ことから、バルビエーリは断食の継続主張したという:2031966年7月11日までの382日間、バルビエーリは、ビタミンミネラルブラックコーヒー炭酸水のみで生活した。断食終了前の最後の数週間は、ミルク砂糖少量だ摂取することもあった。 断食開始時のバルビエーリの体重は456ポンド(約207)で、自身目標体重である180ポンド(約82)に達すると、断食を自分から終了した。 後にイングランド・ウォリックに移住し2人の息子持った1990年9月、バルビエーリは亡くなった

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断食

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 07:50 UTC 版)

ラマダーン」の記事における「断食」の解説

断食といっても、当然期間中完全に絶食するわけではなく日没から日の出までの間(=夕方以降から翌未明まで)に、一日分の食事を摂る。この食事普段よりも水分多くした大麦であったり、ヤギミルク飲んだりする。 旅行者重労働者、妊婦産婦病人乳幼児高齢者精神的な問題抱える人など、断食できない事情のある場合免除され、その適用範囲にはある程度柔軟性と幅を持つ。また、免除される者にも、後で断食をやり直す必要のある者(旅行者妊婦月経中の者など)と、必要の無い者(高齢者乳幼児回復する見込みの無い重病人など)の2つ分けられる。 すなわち、断食をするかどうかは、原則として宗教的モラル問題である。旅行者は断食を免除されるというのを拡大解釈して、富豪一部には、ラマダーン旅行に出かけ、断食逃れ呼ばれるようなことをする者もいる(ただし、その場別の日に断食をやり直さなければならない)。また、基本的に異教徒には適用されない。 断食は、ヒジュラ道中の苦難追体験するために行われるのである。したがって飲食物摂取量を減らすことや、苦痛を得ること自体目的ではない。あくまで宗教的な試練として課されるまた、食べ物対す有難みを感じさせるためとも言われている。 日没になれば、すぐに食事を摂り、日が昇るぎりぎりまで食事を摂っている事が良いとされ、日没後も念のために、しばらく飲食控えたり、日が昇る遥か前から飲食止めたりする事はふさわしくない看做される。 苦しみ和らげるために、あらゆる方法を取ることは全く問題がない。例えば、仕事の無い日は、日中礼拝をする時などを除いて寝ていてもかまわない日中空腹和らげるために、日の出前多めに食事取っても全く問題はなく、脱水症状ならないように日中を飲むなどの対策を採ることも全く禁じられていないまた、一年通して断食をすることは完全に禁止され昼夜通して断食することも禁じられている(ただし、預言者ムーサーモーセ)やイーサーイエス)は、例外的に昼夜通して断食を行ったことがあるとされている)。慣例的にラマダーン前日は、断食を行わないこととなっている。 断食の成立には、当人意思大きくかかわっている。例えば、断食をしているのを忘れうっかり飲食してしまっても、無効にならない一方、たとえ飲食行っていなくても、断食をしているという意思本人になければ、それは無効になるとされている。例えば、あまりの苦しさに断食をやめ、飲食物探したが、日没まで見つからなかったとしても、それは断食を行ったことにはならない。 むしろラマダーン中は、日が落ちている間に食い溜めをするため(そのために日が出ていない時刻に人を起こす者が巡回していることさえある)、夜食盛大になり、通常より食糧品売れ行き良くなったり、肥満になる人が多くなるといわれる。 断食期間中禁止されている行為は、飲食喫煙性行為投薬(ただし健康上支障をきたす者は、断食が免除されるので、認められる)、故意に物を吐く事などである。唾を飲み込む事や、うがい、歯磨き入浴昼寝などは許されている(イスラーム文化センター 断食ガイド他、参照)。 日没後も、イスラーム禁止されている物は言うに及ばないが、禁止か否か明確でないような物を食べることも避けるべきだとされている。なお、イスラーム過激派中にはラマダーン中、支配地域電気止めるなど、市民生活重大な影響与え措置を取る場合もある。

※この「断食」の解説は、「ラマダーン」の解説の一部です。
「断食」を含む「ラマダーン」の記事については、「ラマダーン」の概要を参照ください。

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