タイの仏教 還俗

タイの仏教

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 22:27 UTC 版)

還俗

僧はいつでも還俗することができ、その意思が妨げられることはない。 還俗すると決めた場合、まず住職と両親にまずその意思を告げ、さらに法を教わった教師の僧に敬意を示し、花を送る。その後、吉日に還俗式を行う。還俗式では、パーリ語によって、還俗する旨が述べられると、住職により袈裟が外される。その後、世俗の服に着替え、もう一度住職に対面し五戒を賜る。

その後の数日間、還俗した者は寺に住み続けて寺院の掃除を行い、修行中の穢れを落とす。吉日、占星師に占わせた良い方角から寺を出る。

出家の生活

女性に身体を触れさせてはいけない、午後は食事をしないなど厳しい戒律がある[1]

日本との関わり

ワットパクナム日本別院布薩

バンコクにあるワットパクナムは1998年、日本千葉県成田市ワットパクナム日本別院を開設し、5人の僧侶を派遣している。青や赤を使った極彩色の建物、黄金の仏像などタイ風の寺院建築である。在日タイ人コミュニティ向けであるが、日本人なども参詣できる[1]

2009年6月には、東京都八王子市タンマユット派タイ語版英語版の寺院ワッパープッタランシーが落慶した[4]

脚注

参考文献

  • 矢野秀武「変容するタイ上座仏教と修行 : 修行の身体・空間・時間」『宗教研究』第81巻第4号、日本宗教学会、2008年、828-848頁、doi:10.20716/rsjars.81.4_8282 

関連項目


  1. ^ a b c 読売新聞』よみほっと(日曜別刷り)2020年11月29日1面【ニッポン探景】ワットパクナム日本別院(千葉県成田市)母国への思い包み込む
  2. ^ 矢野 2008, pp. 835–836.
  3. ^ BBC News | Asia-Pacific | Thai monk defies arrest、August 24, 1999。
  4. ^ 井上順孝グローバル化する世界と外来宗教の日本での展開」、p.24, ll.7-8


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