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ソメイヨシノ
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染井吉野
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染井吉野(ソメイヨシノ) Prunus × yedoensis ‘Yedoensis’ 花は中輪、一重咲きで淡紅色。開花期は4月上旬。 日本各地に植えられている代表的な桜です。江戸時代末期に江戸染井村(現在の東京都豊島区)から「吉野桜」として売り出されました。 |
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ソメイヨシノ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/04 12:55 UTC 版)
| ソメイヨシノ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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| 分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Prunus × yedoensis Matsumura | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| ソメイヨシノ |
ソメイヨシノ(染井吉野、学名:Prunus × yedoensis)とはエドヒガン系の桜とオオシマザクラの交配で生まれたサクラの園芸品種である[1]。現代の観賞用サクラの代表種であり、「吉野桜」と表記する場合もある。またエドヒガンとオオシマザクラを交配したものすべてを「ソメイヨシノ」ということもあり、狭義のソメイヨシノを二名法の「ソメイヨシノ ’ソメイヨシノ’」と書く場合もある。この項では狭義のソメイヨシノについて述べる。
目次 |
命名の由来
江戸末期から明治初期に、江戸の染井村(現在の東京都豊島区駒込)[注釈 1] に集落を作っていた造園師や植木職人達によって育成され「吉野桜(ヤマザクラの意)」として売り出していた。名称は初めサクラの名所として古来名高く西行法師の和歌にもたびたび詠まれた大和の吉野山(奈良県山岳部)にちなんで「吉野」「吉野桜」とされたが、藤野寄命による上野公園のサクラの調査によってヤマザクラとは異なる種の桜であることが分かり(1900年)、この名称では吉野山に多いヤマザクラと混同される恐れがあるため、「日本園芸雑誌」において染井村の名を取り「染井吉野」と命名したという。[2]。
特徴
ソメイヨシノ(Prunus × yedoensis)はエドヒガン系列の桜(P. pendula Maxim.f. ascendens Ohwi)とオオシマザクラ(P. lannesiana var. speciosa)の雑種が起源である可能性が高い。なお学名の×は自然種間交雑種の表記であり、人工交配種の場合この表記は用いられないという。ソメイヨシノが自然交雑種なのか、人工交配種なのかは不明だとしてこの学名の妥当性に疑問を呈する声もある。エドヒガンではなく、コマツオトメの交配だという研究結果もある。ただしコマツオトメも種としてはエドヒガンの園芸品種で、その中の1クローンではある。
外見的特徴
花弁は5枚で葉が出る前に花が開き、満開となる。開花期は九州地方で3月末ごろ。花色は咲き始めは淡紅色だが、満開になると白色に近づく。原種の一方であるエドヒガン系統と同じく満開時には花だけが密生して樹体全体を覆うが、エドヒガンよりも花が大きく派手である。エドヒガン系統の花が葉より先に咲く性質とオオシマザクラの大きくて整った花形を併せ持った品種である。
萼筒は紅色でつぼのような形をしている。樹高はおおよそ10-15m。若い木から花を咲かすために非常に良く植えられている。実は小さく、わずかに甘みもあるが、苦みと酸味が強いため食用には向かない。葉はのこぎり状になっている。秋には紅葉する。
種子で自然に増えることがない
ソメイヨシノは種子では増えない。各地にある樹はすべて人の手で接木(つぎき)などで増やしたものである。
一代雑種のため自家交配の結実率が極めて低い、不稔性が高いとする説もある。しかし、むしろ交雑または交配の結果、自家不和合性が強く出た品種の可能性が強い。実際、枝の条件によりかなりの結実を観察することができる場合もある。もっともその場合でもソメイヨシノ同士では結実の可能性に劣り、同一個体内、或いはソメイヨシノ同士で受粉し結実した種が発芽に至ることはない。このためソメイヨシノの純粋な子孫はありえない[1]。
ソメイヨシノ以外の桜との間で交配することは可能であり、実をつけその種が発芽することもある。しかしながら、この場合、ソメイヨシノの遺伝子特性を強く継いだとしても遺伝子的特性が変化してしまい、ソメイヨシノとは別種になる。このため、ソメイヨシノの種から成長した桜はソメイヨシノということができない。ソメイヨシノから取れる種はあれど「ソメイヨシノが生える種」なるものは存在していないのである[3]。
なお、ソメイヨシノとその他の品種の桜の実生子孫としては、ミズタマザクラやウスゲオオシマ、ショウワザクラ、ソメイニオイ、ソトオリヒメなど100種近くの亜種が確認されている。また、「アメリカ」というサクラの品種がある。この品種は、日米友好のためアメリカに送られ、アメリカにてソメイヨシノの実生から作られたとされている。ソメイヨシノの実生種からソメイヨシノに似て、より病害などに抵抗の強い品種を作ろうという試みも存在する。
人の手による作出
オオシマザクラとエドヒガンの自生地においては交配雑種としてのソメイヨシノが自生する可能性がわずかながらあるが、一般には自ら増えることのないソメイヨシノは接ぎ木など人間の手によって広まったものである。ソメイヨシノは、一般的に、他の台木に接木をしたものや、挿し木、植え替えによって増える。このため、人間と切っても切れない関係にある。
すべてのソメイヨシノは元をたどればかなり限られた数の原木につながり、すべてのソメイヨシノがそれらのソメイヨシノのクローンともいえる。国立遺伝学研究所の研究によれば、全国のソメイヨシノはDNAが一致することが確認されている[4]。これはすべてのソメイヨシノが一斉に咲き一斉に花を散らす理由になっているが、特定の病気に掛かりやすく環境変化に弱い理由ともなっている。
用途・人気
街路樹、河川敷、公園の植え込みなどに広く用いられている。また、全国の学校の校門近くにも植えられていることが多い。ソメイヨシノは花を咲かす時期や、散らすまでの時間が早いために、学校などでは本種と本種より1週間程度咲き花の咲いている期間の長いヤエザクラの両方を植えて、入学式にいずれかの桜を咲かせることができるようにしていることが多い。
広く用いられている種であることから、花見に一番利用される木となっており、人気種である。葉より先に花が咲き開花が華やかであることや若木から花を咲かす特性が好まれ、明治以来徐々に広まった。さらに、第二次世界大戦後、若木から花を咲かせるソメイヨシノは荒廃した国土に爆発的な勢いで植樹され、日本でもっとも一般的な桜となった。
ソメイヨシノは街中では他種より目にする機会が圧倒的に多いことから、以前からその起源についてとともに、可否好悪についても愛桜家の間で論争の絶えなかった品種である。ソメイヨシノは多くの人に人気があり、多くの公園などで花見のための木になっている一方で、ソメイヨシノ一種ばかりが植えられている現状やソメイヨシノばかりが桜として取り上げられる状態を憂慮する声もある。
欧米には1902年にカンザンと共にわたっている[5]。欧州やアメリカに多くのソメイヨシノが寄贈されており、春のワシントンのポトマック河畔のソメイヨシノが有名である。
現在もほぼ日本全域に分布する最もポピュラーな桜であり、さらにすべての固体が同一の特徴を持ち、その数が非常に多いため「さくらの開花予想」(桜前線)も本種の開花状況を基準として決められている[1]。
注釈
- ^ JR巣鴨駅付近の染井霊園に名を残している。また、この辺りでは霧島ツツジの栽培も盛んだった。JR駒込駅の土手に春になるとツツジが多いのはその名残。
- ^ なお、このソメイヨシノを1882年に植林したのは「青森りんごの始祖」ともいわれる菊池楯衛である。
参考文献
- ^ a b c “ソメイヨシノの誤解”. このはなさくや図鑑. 2011年2月5日閲覧。
- ^ “知って納得!「ソメイヨシノ」桜とは”. 豊島区. 2011年2月5日閲覧。
- ^ a b c 『Newton』 竹内均、株式会社ニュートンプレス、2004年5月7日、74-83頁。
- ^ “ソメイヨシノやはり単一種 DNAでサクラ再分類”. 47News. 共同通信 (2011年3月8日). 2011年4月18日閲覧。
- ^ Mitchell, A. F. 『A Field Guide to the Trees of Britain and Northern Europe』 Collins、1974年。ISBN 0-00-212035-6。
- ^ “PolA1遺伝子解析によるサクラの類縁関係 -ソメイヨシノの起源-”. 日本育種学会第111回講演(公演番号234)p.4.. 日本育種学界 (2007年3月26日). 2011年2月5日閲覧。
- ^ 『ソメイヨシノの起源、“染井村説”有力-千葉大・静岡大などが解析』、日刊工業新聞、2007年3月27日。
- ^ (英語)“Genetic characterization of flowering cherries Prunus subgenus Cerasus using rpl16-rpl14 spacer sequences of chloroplast DNA”. 園芸雑誌(J. Japan. Soc. Hort. Sci.), 75(1) 72-78 2006.. 2011年2月5日閲覧。
- ^ (英語)“Genome-type-specific variation of the 19th intron sequence within the RNA polymerase I largest subunit gene in the genus Oryza”. Plant Systemat. Evol., 282, 21-29(2009).. 2011年2月5日閲覧。
- ^ doi:10.1007/s00606-009-0172-x
- ^ a b 北條豊; 小島剛 (2009年1月8日). “ソメイヨシノの母探し”. 読売新聞 2010年5月4日閲覧。
- ^ “竹中要”. 新温泉町ゆかりの先人. 新温泉町 (2006年11月27日). 2010年5月4日閲覧。
- ^ “場内樹木図鑑〜イズヨシノ〜”. 場内からの花便り. 森林総合研究所林木育種センター九州育種場 (2008年3月). 2010年5月4日閲覧。
- ^ 岩崎文雄. “ソメイヨシノとその近縁種の野生状態とソメイヨシノの発生地”. 2011年4月17日閲覧。
- ^ “千葉大学園芸学研究科 中村 郁郎 准教授 農学博士”. 千葉大学. 2011年2月5日閲覧。
- ^ a b “해남 대둔산 왕벚나무 자생지 (海南 大屯山 왕벚나무 自生地)”. 天然記念物データベース (韓国文化庁). (2007年4月7日) 2011年2月5日閲覧。
- ^ (英語)“Characterization of Wild Prunus Yedoensis Analyzed by Inter-Simple Sequence Repeat and Chloroplast DNA”. APS (アメリカ合衆国農務省). (2009年1月8日) 2011年2月5日閲覧。
- ^ (朝鮮語)“<데스크 시각>벚꽃과 사쿠라”. NAVER. (2007年4月7日) 2011年2月5日閲覧。
- ^ (英語)“A very merry cherry festival for all”. 中央日報. (2009年4月10日) 2011年2月5日閲覧。
- ^ (朝鮮語)“'왕벚나무 자생지 제주'를 재확인한다”. チェジュ・トゥデイ. (2010年3月15日) 2011年2月5日閲覧。
- ^ (朝鮮語)“벚꽃? 일본산 아니다 '제주산'이 맞다”. 朝鮮日報. (2011年4月14日) 2011年4月17日閲覧。
- ^ ウィリアム・ムンのコンピューター常識 Wikipedia百科事典の修正方法基督日報(韓国語)(2009.04.10)
- ^ 独立念願して米大学に植えて68年…4株‘イ・スンマン王桜’200株‘韓国庭園’ (東亜日報2011.04.21)
- ^ “桜にはよく虫がつく?”. このはなさくや図鑑. 2011年2月5日閲覧。
- ^ “遺伝研の桜 150. ソメイヨシノ”. 国立遺伝子学研究所 2010年5月4日閲覧。
- ^ 池田武文 (2010年4月7日). “サクラてんぐ巣病あれこれ”. 森林総合研究所九州支所 2010年5月4日閲覧。
- ^ “ソメイヨシノ植栽地の土壌環境と木材腐朽菌相との関係”. 千葉大学生態学研究所. (2008) 2010年5月4日閲覧。
- ^ “サクラの枯死 “主犯”はキノコ 京都府立植物園など調査”. 京都新聞. (2010年4月7日) 2010年5月4日閲覧。
- ^ “桜のために知っておきたい“花見のマナー””. 東京ウォーカー. (2009年4月3日) 2010年5月4日閲覧。
- ^ 古屋江美子 (2008年5月2日). “木の寿命ってどれくらい?”. エキサイトニュース (エキサイト) 2010年5月4日閲覧。
- ^ “満開で一週間 (秘) サクラ”. 所さんの目がテン!. 日本テレビ放送網 (2007年4月1日). 2010年5月4日閲覧。
- 1 ソメイヨシノの概要
- 2 起源についての諸説
- 3 病気など
- 4 寿命
- 5 ギャラリー
ソメイヨシノに関連した本
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