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正宗厳敬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/21 05:19 UTC 版)

正宗 厳敬
(まさむね げんけい)
人物情報
生誕 1899年
日本
岡山県和気郡伊里村
(現・備前市
死没 1993年6月18日(94歳没)
居住 神奈川県小田原市
出身校 東京帝国大学
学問
研究分野 植物分類学
植物地理学
研究機関 台北帝国大学
横浜国立大学
金沢大学
博士課程
指導教員
工藤祐舜(台北帝国大学助手時代)
指導教員 井上清雄(旧制第七高等学校
主な指導学生 福山伯明
学位 理学博士(東京帝国大学・1945年)
主要な作品 『植物地理學』
影響を
与えた人物
里見信生wikidata
学会 植物分類地理学会
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正宗 厳敬(まさむね げんけい、1899年明治32年) - 1993年平成5年)6月18日[1])は、日本の植物学者理学博士[2]

略歴

岡山県和気郡伊里村穂浪(現在の備前市穂浪)に生まれる。旧制第七高等学校を経て、1929年昭和4年)、東京帝国大学理学部植物学科を卒業後、台北帝国大学理農学部助手となり、1934年(昭和9年)には同大助教授兼農林専門部教授となった。太平洋戦争後は、一時、横浜国立大学で勤務した後、1950年(昭和25年)金沢大学に赴任[1]。金沢大学理学部(現・金沢大学理工学域)植物分類・地理学講座の初代教授を務めた[3]

ボルネオ台湾の植物誌の編纂、ラン科植物の分類などを行うと同時に、植物地理学的な研究も行った。1964年(昭和39年)、金沢大学を定年退職。死後発見されたラン科植物のタイプ標本を含む標本は、神奈川県立生命の星・地球博物館に収蔵。

1993年平成5年)死去。享年94歳[1]

親族

実兄に作家の正宗白鳥(本名:忠夫)、国文学者の正宗敦夫、画家の正宗得三郎がいる[1]

主な著書

  1. 正宗厳敬. 1936. 最新臺灣植物總目録. KUDOA編輯部, 台北.
  2. 正宗厳敬. 1936. 植物地理學. 養賢堂, 東京.
  3. 正宗厳敬. 1937. 西表島植物の成立について. 植物及動物 5: 63-64.
  4. 正宗厳敬. 1939. 植物地理學, 訂正版. 養賢堂, 東京.
  5. チャールズ・ダーウィン(著)・正宗厳敬(訳). 1939. 蘭の受精. 白揚社, 東京
  6. 正宗厳敬. 1942. ボルネオの植物. 台湾総督府外事部, 台北.
  7. 正宗厳敬. 1943 (1944). 海南島植物誌. 台湾総督府外事部, 台北.
  8. 正宗厳敬. 1956. 植物地理学新考. 北隆館, 東京.
  9. 正宗厳敬. 1962. 森林植物生態学. 朝倉書店, 東京.
  10. 正宗厳敬・里見信生. 1963. 小豆島の植物. 北陸の植物の会.

脚注

  1. ^ a b c d 里見信生「正宗厳敬先生を悼む」『植物地理・分類研究』第41巻第2号、植物地理・分類学会、1993年12月、84頁。 
  2. ^ 正宗厳敬『Floristic and geobotanical studies on the island of Yakusima, province Osumi』(論文)、東京帝国大学〈理学博士(学位授与番号不詳)〉、1945年。NAID 500000038430
  3. ^ 第16回企画展 植物学者・正宗厳敬と植物図(石川県立自然史資料館) - ウェイバックマシン(2021年5月19日アーカイブ分)

関連項目




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