ポトマック川とは? わかりやすく解説

ポトマック‐がわ〔‐がは〕【ポトマック川】

読み方:ぽとまっくがわ

Potomac米国東部アパラチア山脈中に源を発し、東に流れてチェサピーク湾に注ぐ川。全長460キロ中流北岸ワシントン位置する

ポトマック川の画像
撮影Mr. T in DC http://goo.gl/LUMKp

ポトマック川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/10 17:58 UTC 版)

ポトマック川
グレートフォールズ国立公園
(ワシントンD.C.郊外)
延長 652 km
平均流量 325.6 m3/s
ワシントンD.C.
流域面積 38,000 km2
水源 Fairfax Stone
水源の標高 930 m
河口・合流先 チェサピーク湾
流域 アメリカ合衆国

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流路と流域。右に南北に延びるのがチェサピーク湾

ポトマック川(ポトマックがわ、: Potomac River [pəˈtoʊmək] ( 音声ファイル))は、アメリカ合衆国の中部大西洋沿岸のチェサピーク湾の中へ流れ込む河川である。流域面積では、米国大西洋岸では4番目に大きく、米国全体としては21番目に大きい。ポトマック川流域にはおよそ500万人が住み、人口一人当たりの降水量は年間で8立方メートルである。全長は約652キロメートル、流域面積は凡そ3万8000平方キロメートルである[1]

概要

「ポトマック」の名前の由来は、北米先住民族の一部でかつてバージニア東部に住んでいた、アルゴンキン語族の一部族ポーワタン Powhatan の読みが欧州風に訛ったものであるとされている。また、その他には、「ここで人々を取引する場所」や「貢物に(人が)なる場所」という意味が由来であるという説もある[2][1]

1912年明治45年)3月に、当時のアメリカ合衆国大統領であったウィリアム・タフトの夫人であるヘレン・ハロン・タフトが、日本のサクラをアメリカ合衆国のワシントンD.C.のポトマック河畔に植えたいと考えている[3]ということを知った当時の東京市長尾崎行雄が、日米親善記念[4]、及び日露戦争の際に、アメリカ合衆国が日本に対して好意的だった事への謝意もこめて[3]荒川堤の桜並木の桜を穂木とした苗木を米国に贈り、その桜がポトマック川の入り江のタイダルベイスンジェファーソン記念館付近に植えられた縁[5]から、荒川とは姉妹川の関係にある。

また、1980年代に荒川堤の桜が枯れてしまったときに、ポトマック川の桜をワシントンD.C.が東京都へ贈呈し、それを荒川堤に植えたという事もあった[6]

尚、日本でも有名な、この川沿いの桜は、毎年3月中旬に花見頃を迎える[5]。その頃には、タイダルベイスンで全米桜祭りが開催されており、毎年、遠方からも多くの観光客が訪れる[5]

地理

ウェストバージニア州北東部に源を発し南東へ向かう。ワシントンD.C.の中心部を流れチェサピーク湾に注ぐ。中下流域はメリーランド州バージニア州の境界を形成している。ポトマック川の上流部では、北ポトマック川英語版南ポトマック川英語版の2つの大きな河川に分かれており、北ポトマック川(North Branch Potomac River)の水源は、ウェストバージニア州のグラントタッカープレストンの3郡の境界に位置するフェアファクスストーン英語版である。一方南ポトマック川(South Branch Potomac River)の水源は、バージニア州の北部ハイランド郡付近にある。南北両ポトマック川は、ウェストバージニア州グリーンスプリング英語版の東で合流する。またさらに下流のバージニア州及びメリーランド州との州境近くのハーパーズ・フェリーシェナンドー川とも合流英語版している。

河口のチェサピーク湾は1987年にラムサール条約登録地となった[7]

支流

脚注、出典

  1. ^ a b U.S. Geological Survey. National Hydrography Dataset high-resolution flowline data. The National Map (2012年10月07日閲覧)
  2. ^ . Ojibwe: Baadimaag-ziibi, from biidimaw "bring something to somebody" Freelang Ojibwe 辞典
  3. ^ a b 尾崎行雄について 尾崎とワシントンの桜財団法人尾崎行雄財団ホームページ(2012年11月03日閲覧))
  4. ^ さくらじょうほう あらかわから見られるお花見スポットポトマック公園におくられたあらかわの五色さくら国土交通省関東地方整備局荒川下流河川事務所ホームページ (2012年11月03日閲覧))
  5. ^ a b c 『Mc-Graw-Hill』(Reading Laboratory Rose 3a Rate builder 制作)
  6. ^ PROGRESS IN ENGLISH BOOK 2~アメリカへの旅』ロバート・M・フリンエデック
  7. ^ Chesapeake Bay Estuarine Complex | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (1992年1月1日). 2023年4月15日閲覧。

関連項目

外部リンク


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