多摩森林科学園とは? わかりやすく解説

多摩森林科学園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/15 21:01 UTC 版)

多摩森林科学園

多摩森林科学園(たましんりんかがくえん)は、東京都八王子市廿里町にある森林林業木材産業に関する試験研究機関である。組織としては、国立研究開発法人森林研究・整備機構の施設にあたる。施設の一部は一般に公開されているが、入園料がかかる。

園内施設

  • サクラ保存林:日本各地のサクラ遺伝子を保存するための林であり、約1,700本の桜が植えられている。開花時期は、種類により異なるが毎年2月から5月(ごく一部は10月から11月)にかけて咲く。多くは、都心部のソメイヨシノの開花時期よりも半月ほど遅れた4月中旬頃が見頃となるため、時期になると二度目の花見を楽しむ入園者で混雑する。なお、園自体は、サクラの開花時期以外にも年末年始及び休園日を除く通年、一般公開されている。
  • 樹木園:約620種類の樹木が植えられている。

歴史

  • 1921年(大正10年)2月 - 宮内省帝室林野管理局林業試験場として設立。
  • 1940年(昭和15年)1月 - 帝室林野局東京林業試験場と改称。
  • 1945年(昭和20年)8月3日 - 八王子空襲時に林業試験場庁舎が焼失。庁舎に疎開中の宮内省図書寮の図書、成果物なども焼失[1]
  • 1947年(昭和22年)4月 - 農林省林業試験場浅川支場と改称。
  • 1957年(昭和32年)7月 - 農林省林業試験場浅川実験林と改称。
  • 1978年(昭和53年)7月5日 - 農林水産省林業試験場浅川実験林と改称。
  • 1985年(昭和60年)4月16日 - 昭和天皇が多摩陵参拝後に行幸[2]
  • 1988年(昭和63年)10月 - 森林総合研究所多摩森林科学園と改称。
  • 2001年(平成13年)4月 - 独立行政法人森林総合研究所多摩森林科学園と改称。
  • 2017年(平成29年)4月 - 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所多摩森林科学園に改称。

直轄試験地

アクセス

  • 東日本旅客鉄道京王電鉄高尾駅北口より徒歩約10分。もしくは高尾駅北口1・2番のりばから小仏行以外のバスに乗車、「森林科学園」下車(ただし森林科学園バス停は高尾駅発のみ停車)。駐車場はない。

脚注

  1. ^ 宮内庁『昭和天皇実録第九』東京書籍、2016年9月29日、744頁。ISBN 978-4-487-74409-1 
  2. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、155頁。ISBN 978-4-10-320523-4 

関連項目

  • 武蔵陵墓地:都道を挟んで真向かいに位置する。宮内庁所管の組織として発足した多摩森林科学園ではあるが、設置は墓地の造営(1927年)よりも先行している。

外部リンク


多摩森林科学園

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テーダマツ」の記事における「多摩森林科学園」の解説

東京都八王子市にある旧・林業試験場(現・森林総合研究所)の施設。元々は浅川実験林呼ばれ日本でも最初期に本種の植栽試験が行われた。裏手の山には現在も立派なテーダマツが残る。

※この「多摩森林科学園」の解説は、「テーダマツ」の解説の一部です。
「多摩森林科学園」を含む「テーダマツ」の記事については、「テーダマツ」の概要を参照ください。

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