おとは? わかりやすく解説

五十音図ア行の第5音。五母音の一。後舌半閉母音。[o]

平仮名「お」は「於」の草体片仮名「オ」は「於」の偏から変化したもの。


[感]驚いたときや急に気がついたときに発する語。あっ。「—、あれはなんだろう


お〔を〕

[助]⇒を助詞


お【オ】

読み方:お

「表」の意の符丁和本など袋綴(ふくろと)じにした本のページにあたる紙面を示す。「十五丁オ」のように片仮名で書く。⇔ウ。


お【和】

読み方:お

⇒わ


お【×嗚】

読み方:お

[音]オ(ヲ)(漢)

悲しんだ泣いたりする声。また、悲しみ泣くこと。「嗚咽(おえつ)」

難読嗚呼(ああ)


お〔を〕【小】

読み方:お

[接頭]

名詞に付く。

小さい、細かい意を表す。「—川」

語調整えたり、表現やわらげたりして、やさしい感じの意を表す。

言出(で)しは誰が言なるか—山田苗代水の中淀にして」〈七七六〉

用言付いて、少し、わずかという意を表す。「—暗い」「—やみない長雨


お〔を〕【尾】

読み方:お

動物のしりから細長く突き出た部分尾びれ尾羽をいうこともある。しっぽ。「が—を垂れる」

ある物の後方から、細長く伸びたり垂れたしたもの。「凧(たこ)の—」「彗星の—」

山裾の、なだらかに延びた部分。「山の—」

物事終わり部分

永く—を引っ張る呼び声聞こえた」〈啄木葬列


お〔を〕【峰/丘】

読み方:お

山の高い所。みね。尾根

「—の上降り置けし風のむたここに散るらし春にはあれども」〈万・一三八

おか。

我が逃げのぼりし在(あり)—の(はり)の木の枝」〈記・下・歌謡


お【御】

読み方:お

[接頭]《「おん(御)」の音変化で、中世以降成立

名詞に付く。

尊敬の意を表す。相手または第三者属するものに付いて、その所属所有者を敬う場合と、敬うべき人に対す自己のや行為に付いて、その対象を敬う場合とがある。「先生の—話」「—手紙差し上げる」

丁寧に、または上品に表現しようとする気持ちを表す。「—米」

女性の名付いて尊敬親しみの意を表す。「—花さん」

動詞連用形に付く。

㋐その下に「になる」「なさる」「あそばす」「くださる」などの語を添えた形で、その動作主対す尊敬の意を表す。「—連れになる」「—書きなさる」「—読みあそばす」「—話しくださる」

㋑その下に「する」「いたします」「もうしあげる」などの語を添えた形で、謙譲の意を表し、その動作の及ぶ相手を敬う。「—連れする」「—書きいたします」「—話しもうしあげる」

㋒その下に「いただく」「ねがう」などの語を添えた形で、相手にあることをしてもらうことをへりくだって言う。「—買い上げいただく」「—引き取りねがう」

動詞連用形付いて軽い命令を表す。「用がすんだら早く帰り」「—だまり」

動詞連用形形容動詞語幹付いて、その下に「さま」「さん」を添えた形で、相手対す同情ねぎらいなぐさめ気持ちを表す。「—疲れさん」「—待ち遠さま」「—気の毒さま」

形容詞・形容動詞に付く。

尊敬の意を表す。「—美しい」「—元気ですか

㋑丁寧、または上品に表現しようとする気持ちを表す。「—寒うございます」「—りこうにしていなさい」

謙譲または卑下の意を表す。「—恥ずかしいことです」

からかい、皮肉、自嘲(じちょう)などの気持ちを表す。「—高くとまっている」「—熱い仲」

[用法] お・ご——「お(おん・おおん)」は和語であるからお父さん」「お早く」のように和語付き、「ご(ぎょ)」は「御」の漢字音からできた接頭語であるから「ご父君」「ご無沙汰」のように漢語漢字音語)に付くのが一般的である。◇話し言葉での敬語表現にも多用され漢語意識薄れた語では、「お+漢語漢字音語)」も少なくないお客お札(さつ)、お産お酌お膳お宅お茶お得です、どうぞお楽に、お礼お椀お菓子お勘定お行儀お稽古(けいこ)、お化粧お元気、お時間お七夜お邪魔お正月お食事お歳暮お餞別(せんべつ)、お達者、お知恵お銚子お天気お電話お徳用、お弁当、お帽子お役所お歴々など。◇「ご+和語」は数少ないが、「ごもっとも」「ごゆっくり」「ごゆるり」など多少改まった言い方登場する。◇「—返事」「—相伴」「—丈夫」など、「お」「ご」両方が付くものもあるが、「ご」は多少改まった表現書き言葉表現である。◇「おビールのような例外はあるが、「お」「ご」ともに、ふつう外来語には付かない


お【悪】

読み方:お

⇒あく


お【汚】

読み方:お

常用漢字] [音](ヲ)(漢) [訓]けがす けがれる けがらわしい よごす よごれる きたない

よごす。よごれる。きたない。「汚水汚染汚濁汚物汚穢(おわい・おあい)」

行為評判などをけがす。けがれる。「汚職汚辱汚点汚名汚吏


お〔を〕【男/夫】

読み方:お

《「雄(お)」と同語源。「女(め)」に対する語》

おとこ。男子

吾が大国主汝(な)こそは—にいませば」〈記・上・歌謡〉

おっと。

「吾(あ)はもよ女(め)にしあれば、汝(な)を置(き)て—はなし」〈記・上・歌謡〉

(「雄」「牡」とも書く)他の語の上または下に付いて複合語をつくる。

男性、または動植物のおすを表す。「—牛」「—花」「益荒(ますら)—」

一対物のうち、大きいもの、または男性的思われるほうのものを表す。「—岳」「—竹」

おおしい、勇ましい意を表す。「—たけび」「—心」


お〔を〕【緒】

読み方:お

繊維をよった細長い線状のものの総称。糸やひもなど。「堪忍袋の—が切れる」

履物につけて足にかけるひも。鼻緒。「下駄(げた)に—をすげる」

楽器や弓に張る糸。弦(げん)。「琴の—」

長く続くこと。また、そのもの。「息の—が絶える」

命。生命

「おのが—を凡(おほ)にな思ひそ庭に立ち笑ますがからに駒に逢ふものを」〈万・三五三五〉

緒の画像

お〔を〕【諾】

読み方:お

[感]承諾応答の意を表す語。はい。

「こなたにと召せば、—と、いとけざやか聞こえて」〈源・行幸


お〔を〕【魚】

読み方:お

「うお」が他の語複合して変化した語。「氷—(ひお)」


お〔を〕【麻/×苧】

読み方:お

《「緒」と同語源か》

麻の古名。〈和名抄

麻または(からむし)の繊維から作った糸。

「—を縒(よ)りて」〈土佐


  1. 古本屋通り符牒にして一又は十といふ数量を表す。通り符牒の条を参照せよ。(※巻末通り符牒参照)〔符牒
  2. 一。〔古本屋

分類 古本屋符牒


読み方:お

  1. 五。〔生魚商〕

分類 生魚


読み方:お

  1. 六。〔呉服商

分類 呉服商


読み方:お

  1. 九。〔瀬戸物商〕

分類 瀬戸物

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読み方

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/02 02:09 UTC 版)

五十音撥音




「お」の続きの解説一覧

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 06:38 UTC 版)

発音

  • /o/

名詞:尾

  1. 脊椎動物後肢より後方頭部反対側)にある脊椎一部。特にそれが筋肉等を伴い後肢より外部突き出たものをいう尻尾しっぽ
  2. 脊椎動物以外の動物で、後肢後方突き出たもの。
  3. 運動するものが、後ろに引きずっているもの。(例)彗星の尾。

類義語

成句

翻訳

名詞:緒

, 歴史的仮名遣い;

  1. 物を結んだりすることに用いるひもなどの総称
  2. 下駄草履などの足に掛けるひも。

名詞:紵

  1. からむし別称

助詞

  1. をの異表記

接頭辞・敬語

  1. () 和語あるいは和語化した漢語に付けて丁寧あるいは尊敬を表す。
一般には丁寧であるが、人に属するものであれば尊敬を表す。 注: この場合意味の違い無く生産的であるため、ウィクショナリーでは立項しない。
丁寧 こめ お米
はな お花
みず お水
尊敬 かお お顔
からだ お体
名前なまえ お名前
一部の語では、意味が変化しているか、意味が狭くなっている。
愛想あいそ お愛想
あし お足
かげ おかげ
辞儀じぎ お辞儀
しぼ おしぼり
おしめ
だい お題
お手
手洗いてあらい お手洗い
とお お通し
なか おなか
ねが お願い
ひら お開き
まえ お前
むす おむすび
れい お礼
わん お椀
一部の語は省略由来するため、有無で意味が異なる。あるいは、そもそも対応する語が存在しない
おかき
(欠き餅かきもち)
たま お玉
(玉杓子たまじゃくし)
おでん
(田楽でんがく)
おなら
(らし)
にぎ おにぎり
(握り飯)

(冷や酒)
お冷や
(冷や水)
ひる お昼
(お昼ご飯)
おむつ
(襁褓むつき)
おやき
(焼き餅やきもち)
一部の語は、語の短さのために単独では がある語を用い複合語では がない語用いる。意味に違いはない。
きゅう お灸
さん お産
ちゃ お茶
お湯
一部の語は、 がある語が普通であり、ない語ぞんざいである。
かね お金
さけ お酒
さつ お札
じいさん おじいさん
しり お尻
屠蘇とそ お屠蘇
ばあさん おばあさん
ぼうさん お坊さん
一部の語は、古い丁寧の接頭辞 を含むものにさらに 付けたのである
おみ足
神輿みこし お神輿
  1. 動詞連用形する と共に用いて聞き手利益になる動作を表す謙譲語を表す。
  2. 動詞連用形になる と共に用いて尊敬語を表す。
  3. 古用法、方言動詞連用形 と共に用いて尊敬語を表す。活用上一段下一段活用準じる
  4. 動詞連用形です と共に用いて尊敬語進行相を表す。
  5. 動詞連用形ください と共に用いて尊敬語依頼または命令を表す。
  6. 古用法) 動詞連用形なさい と共に用いて下位対す丁寧な命令を表す。
    • いでなさい。
  7. (なさい の省略) 動詞連用形付いて下位対す丁寧だ尊大な命令を表す。
    • だまり。
    • いで。
  8. 名詞またはさんと共に用いて尊敬語を表す。どちらが欠けた語形存在しないことがある
  9. 一部形容詞又は形容動詞について、丁寧又は尊敬を表す。
  10. 一部形容詞又は形容動詞について、強調を表す。

類義語

派生語

接頭辞・性別

お -

  1. 「おす」「雄性」「男性」のものを分別する

同義辞

  • おん(「お−の」の変化か)

対義辞

接頭辞・指小辞

お - 歴史的仮名遣い:を】

  1. 感情的に小さい」「少し」といった意味を表す。例の他、地名・姓に残る。

感動詞

  1. 軽い驚き気持ちを表す。おっともする
    • 、これはいい。

漢字

Wiktionary:漢字索引 音訓 お#オ参照





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「お」の例文・使い方・用例・文例

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