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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/07 07:03 UTC 版)

(お坊さん から転送)

(そう)は三宝の1つで、「仏教の戒律を守る、男性の出家 比丘 ,女性の出家者 比丘尼(びくに), の集団」を言う。サンスクリット語ではサンガ(saṃgha संघ)であり、それを音写したのが「僧伽」である。[1]今日では個人を「僧」と呼ぶことが多いが、原義として、僧とは具足戒を受け、これを守る出家修行者たちの集団をいう。 [2]

目次

サンガ(僧伽)とは

僧伽(サンガ)は、一般に「僧団」と言いかえることもできるが、釈迦当時の時代はもちろん、現代においても上座部仏教大乗仏教を問わず、在家信者を含まない純粋な、出家者たちの共同体である。しかしながら、日本仏教の各宗派の教団は、戒律を守る複数の出家者が存在しないため、定義上、僧伽(サンガ)ではない。

比丘・比丘尼

比丘・比丘尼は、出家者における男女の区別によるが、いずれも具足戒をうけた出家修行者を指す。そのもとのことばは「乞食」を意味している。出家者として全く生産に従事しない比丘・比丘尼は、他者から布施されるものによって、生活を維持している。衣は糞掃衣を着し、食は托鉢によって得たものを食し、住は森林や園林に生活したのが、これら出家者であり、現在でも比較的これらに近い生活形態は、東南アジアの上座部仏教圏で見られる。

一般にいわれる僧侶とは

日本、特に現代では、無戒で僧職を営む祭祀者が大多数を占めるので、慣習として彼らのことも一般に僧侶と呼ぶ。 しかし、上述した比丘・比丘尼の定義からすれば、彼らを僧侶と呼ぶのは誤りである。

教団

かくして仏教教団は、各地に成立し、それぞれ活動を行っていた。このような集団を現前僧伽と呼ぶ。ところが、5人から20人位までの集団である現前僧伽の活動が活発になると、僧伽自身の統制、さらに相互の連絡等の必要が生じ、やがて四方僧伽と呼ばれるような僧伽全体の組織が必要となってきた。

大乗仏教が成立してからは、在来の僧を「声聞僧伽」(しょうもんそうぎゃ)と呼び、大乗の教団を「菩薩僧伽」と呼んだ。菩薩僧伽では、在家出家の区別が明瞭でなく、[要出典]両者を含めて僧伽とも衆 (gaNa गण) とも呼んでいる。悟った聖者の集団を「聖者僧伽」と呼び、三宝の一つとしての僧はこの聖者僧伽であるともなされ、一般の僧を「凡夫僧伽」「世俗僧伽」ともいう。[要出典]

後世、大乗仏教には、仏・法・僧の三宝を一体と見る一体三宝(同体三宝)の見方が現れ、それまでの別体三宝観と別の見方が主張された。

後世、中国や日本では教団に属する個々の出家者を「僧」と言うようになった。

現代日本の伝統宗派と僧伽

日本では明治新政府太政官布告123号「肉食妻帯蓄髪勝手たるべし」以降、権力者による妻帯の禁制がなくなり、職業化したり世襲化した者が僧侶として公然と存在することができるようになった。そして、かれらが宗団を運営しているのが現状である。

現代の日本仏教宗派では具足戒の戒脈は途絶えており、戒を受持する出家者・修行者は(他国のサンガで受戒したごく少数者を除き)存在しない。それゆえ日本の伝統宗派に僧伽(サンガ)は存在しない。しかしながら、新しい解釈によって、これらの僧職者と檀家のみで構成される在家教団をサンガと見做すべきであるという意見もある。


  1. ^ 他の音写として「僧佉」「僧企耶」などがあり、漢訳して「衆和合」「衆」と呼ぶ。
  2. ^ 「サンガとは中国語で「衆」という意味である。「戒律を守る出家者」(比丘)が一処に和合すること、これをサンガというのである。」原文:「僧伽、秦に衆という。多くの比丘、一処に和合する。これを僧伽となずく」(『大智度論 』)
  3. ^ 戒律の条項については、真言宗泉涌寺派大本山 法楽寺HP [1]を参照した。
  4. ^ 「蓄髪」は単に「髪を伸ばすこと」また「その髪型」「髪を伸ばした人」という意味もあるが、現代ではあまり使われない表現。


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