三省堂 大辞林 |
からむし 0 【空蒸(し)】
からむし 2 0 【▼苧/〈苧麻〉】
イラクサ科の多年草。原野に自生し、また畑で栽培する。高さ1メートル以上に達する。葉は広卵形で、下面に白綿毛を密生する。七、八月頃、葉腋に円錐花序をつけて、黄白色の小花を多数密生する。茎の繊維を織物などに用いる。苧麻(ちよま)。マオ。[季]夏。
国指定文化財等データベース |
からむし(苧麻)生産・苧引き
| 主名称: | からむし(苧麻)生産・苧引き |
| ふりがな: | からむし(ちょま)せいさん・おびき |
| 認定区分: | 団体 |
| 種別: | 工芸技術 |
| 選定年月日: | 1991.11.16(平成3.11.16) |
| 解除年月日: | |
| 解説文: | 衣料用資材としての麻には、大麻【たいま】、苧麻【ちょま】、亜麻【あま】等があり、なかでも苧麻の一種でイラクサ科の宿根【しゅくこん】性草木に属する「からむし」は、その細く長い繊維が強靭であることや光沢に富むなどの理由から、高級な麻織物である上布などの材料として古くから重視され、国内各地で栽培されていたが現在では福島、沖縄の両県がその主産地として知られる。 重要無形文化財「小千谷縮【おじやちぢみ】・越後上布【えちごじょうふ】」(昭和三十年五月十二日 指定)の伝統的な製造工程では、このからむしから精製された青苧【あおそ】(靭皮繊維【じんぴせんい】を手績みにした麻糸が昔から基本材料として用いられており、保持団体である「重要無形文化財越後上布・小千谷縮布技術保存協会」が実施している技術保存・伝承活動でも従来より福島県大沼郡昭和村産の高品質の青苧を使用してきている。 近年、化学繊維の発達・普及等に伴いからむしに対する需要が激減し、昭和村で行われている植付けから焼畑、施肥等、三年間の工程を経て刈取り・収穫に至る「からむし(苧麻)生産」、および選別したからむしの粗皮を丁寧に剥ぎ品質の優れた青苧を採取する「苧引【おび】き」の両技術者をとりまく経済・労働環境に著しい変動が生じ、その結果、それぞれの専門技術者数は徐々に減少し、また残された関係者についても高齢化が進むなど、伝統技術の保存および原材料生産の先行きが危ぶまれている。 重要無形文化財「小千谷縮・越後上布」の保存・伝承に今後とも万全を期するうえから、昭和村の伝統的な「からむし(苧麻)生産」および「苧引き」の両技術を早急に選定し、後継者養成等を強力に推進して伝統技術保存の措置を講ずるとともに、重要無形文化財の保存・伝承に不可欠な原材料の確保を図る必要がある。 |
植物図鑑 |
からむし (茎蒸)






●わが国の本州から四国・九州、それにアジア南部に広く分布しています。人里に多くに生えていることから、古い時代に繊維を採るために栽培したものが野生化したと考えられています。名前は、茎(から)を蒸し(むし)て皮をはいだことから。葉の裏は白い細毛が密生していて銀白色です。7月から10月ごろ、淡緑色の目立たない花穂をつけます。別名で「くさまお(草苧麻)」とも呼ばれます。
●イラクサ科カラムシ属の多年草で、学名は Boehmeria nipononivea。英名はありません。
漢字辞典 |
出典:漢字辞典 |
枲
苧
葈
葈 |
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