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がいらい-ご ぐわい― 0 【外来語】
(2)「借用語(しやくようご)」に同じ。
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外来語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/08 03:33 UTC 版)
外来語(がいらいご)とは、日本語における借用語のうち、漢語とそれ以前の借用語を除いたものである。おもに西洋諸言語からの借用であり、洋語(ようご)とも呼ばれる。また、カタカナで表記することが多いことからカタカナ語とも呼ばれる。
目次 |
種類
室町期以前に[要出典]中国語やサンスクリット語などの中国経由で入ってきた漢字を用いた語は漢語と呼んで区別し外来語に含めない。洋語のほか、アジアなど欧米以外の外国の言語から入った語も外来語とされる。たとえ中国語から取り入れた語であっても、現代中国語音や現代広東語などの方言音によるメンツやワンタンなどは外来語に、借用の時期が古い「馬(うま)」や「梅(うめ)」などは漢語でも外来語でもなく大和言葉に分類される。古い朝鮮語との類似が指摘される「カササギ」、「寺(てら)」などの語は仮に借用語であったとしても外来語には含めない。アイヌ語やニブヒ語(ギリヤーク語)のように日本本国内またはかつて本国だった地域に土着する少数民族の言語由来の単語は外来語に含めないことも多い。なお、アイヌ語由来の語としては「ラッコ」「トナカイ」、ニブヒ語由来の語としては「クズリ」などが挙げられる。英語などの音訳に漢字を当てたものは一般に外来語と見なされない。画廊 (gallery)、簿記(bookkeeping, あるいはbookingという説も)などがある。また、日本語に入った年代の古い語や日本人の生活や文化に深く浸透したものを指す語の一部(「タバコ」「イクラ」など)も外来語と認識されないことが多い。
西洋からの外来語が本格的に増加するのは、日本が近代化する幕末期~明治時代以降であるが、それ以前にも、16世紀にポルトガル語から入ってきたタバコ、パン、江戸時代にオランダ語から入ってきたガラスなどが日本語としてよく定着している。これら比較的古い時代に流入した西洋語を「渡来語」と称し、近代化以降の外来語と区別することがある。西洋語が日本に本格的に入ってきたのは明治維新以降である。各分野それぞれにおいてドイツ、イギリス、アメリカの3国を中心に、次いでフランスから[要出典]の技術輸入が多かったため、例えば、鉄道用語はイギリス英語、医学用語はドイツ語、芸術用語はフランス語起源のものが多く使われている。
日本語では、和語(大和言葉)や漢語が同義の洋語に置き換えられるか、同義の洋語が和語や漢語より優勢になる場合もある。「ちち(乳、飲用の)→ミルク(milk)または牛乳」、「はいいろ(灰色)・ねずみいろ(鼠色)→グレー(gray/grey)」、「葡萄酒→ワイン」、「収集(蒐集)→コレクション(collection)」などの例がある。一方で、「ペンケース」に対する「筆箱」、「バスタブ」に対する「ゆぶね(湯船)」、「浴槽」のように外来語で言い換えられることも多いが、和語または漢語の方が優勢を保っている例も多い。外来語でも戦後の日本語では、英語からの語彙がより古くから借用されたポルトガル語・オランダ語等からの同義の語彙より優勢になったか、優勢になりつつある場合もあり、「ズック (蘭: doek) →カンバス・キャンバス (canvas)」、「ビロード (葡: veludo) →ベルベット (velvet)」などの例が挙げられる。
- 外来語をはじめとする新語に対して、旧来から存在する和語や漢語をあわせて「在来語」と表現する者もいる[1]。
- 稀に、外来語が日本人の姓になっている例もある。山口県を中心に見られる煙草谷(たばこたに)姓はその一つといえる。
- 外国語に借用された日本語の単語を「外来語」の逆として「外行語」と呼ぶ場合がある。
- 例:Tsunamiなど
外来語の表記
日本語の場合、一般に外来語はカタカナで表記して区別されるが、「瓦斯」(gas)、「米」(meter)などのように漢字を当てる場合や、「頁」(page)のように訓読みになっている場合もある。ほかに、外来語との認識の薄い語がひらがなで表記される場合もある(「タバコ」を「たばこ」など)。また、2文字以上の漢字で表記されて熟字訓で読まれることのある語もある(「メリヤス」を「莫大小」、「タバコ」を「煙草」)。また、外来語を表記するために、国字(和製漢字)が作られた例もある(「ブリキ」を「錻力」または「錻」)。
綴り・文字・発音においても、外来語のみにしか使われない特別なものが出来る事がある。英語では"j",語頭の"v"(以上フランス語起源),[k]と発音される"ch"(古典ギリシャ語、イタリア語)などが該当するが、日本語については以下でこれを説明する。外来語にしか使われない、拗音風の仮名2文字の組もある。「シ」「ジ」「チ」以外の「い段」音の仮名に「ェ」をつけて「イェ」「キェ」等と表記したり、「い段」音以外の仮名に「ァ」「ィ」「ゥ」「ェ」「ォ」または「ャ」「ュ」「ョ」のうちの1文字をつけて表記する。これらは、下表では、外来語の表記に含めた。
- 第1字が「イ」または「ウ」である場合はそれが半母音化[y]、[w]し、それが頭子音となる。[t]または[d]に始まる音の第1字は「テ」「ト」「デ」「ド」で書かれる。日本語の「い」段音はすべて硬口蓋化しているため、「さ」行、「た」行、「ざ」行、「だ」行の頭子音に母音[i]をつけた日本語には存在しない硬口蓋化していない「い」段音とも言うべき外来音、即ち[si]、[ti]、[zi]、[di]を表すのに、「スィ」、「ティ」、「ズィ」、「ディ」といった表記が一般に行われる。ただし、「さ」行、「た」行、「ざ」行、「だ」行以外の行については、上記のように硬口蓋化していない「い」段音を通常の硬口蓋化している「い」段音と区別して表記する一般的な表記法は存在しない。
- 用例 イェ/ツァ・ツィ・ツェ・ツォ/ティ・テュ・ディ・デュ/トゥ・ドゥ/ファ・フィ・フェ・フォ/ウィ・ウェ・ウォ/ヴァ・ヴィ・ヴェ・ヴォなど
拗音風の外来語の表記は、できるだけ本来の外国語の発音に近づけるために1モーラで発音することを期待した表記であるが、なかには日本語母語話者には発音が困難であったり、従来からの慣用があるため、下記のように2モーラに発音したり、別の1モーラに置き換えて発音することがある。特に、「シ」「チ」「ジ」を除く「い段」直音に「ェ」を付した「イェ」「キェ」「ニェ」などや円唇化された子音を頭子音に持つ「ウィ」「クァ」「グァ」「スィ」などで表現される語の場合、日本語母語話者の多くは日常会話では、その2文字目を普通文字で表記した2モーラの「イエ」「ウイ」「クア」などで表現される語とは、意味上はもちろん、発音の上でもその違いをほとんど認識することはなく、その発音の可否にかかわらず多くの場合、いずれも2モーラに認識する(例:イェス/イエス、ウェハース/ウエハース、クェスチョン/クエスチョン、グァテマラ/グアテマラ、スェーデン/スエーデン/スウェーデン)。外来語の中には、これまでに慣用の表記と発音がすっかり定着してしまっているため、拗音風の外来語の表記・発音がほとんどあるいはまったく使われないものもある(例:エチケット/エティケット、ラジオ/ラディオ/レイディオ)。平成3年に内閣告示された『外来語の表記』では、このうち国語化の程度が高い語に使われる仮名は第1表に、国語化の程度がそれほど高くない語、またはある程度外国語に近く書き表す必要のある語に使われる仮名は第2表に収められている。
- イェロー(yellow 英:黄色)→イエロー
- イェル(yell 英:学生などの応援の叫び)→エール
- ウィーク(week 英:週)→ウイーク
- ウェイト(weight 英:重量)→ウエイト
- ヴァイオリン(violin 英:弦楽器の1種)→バイオリン
- クォーツ(quartz 英:石英)→クオーツ
- グァム島(Guam 英:太平洋上の米領の島の1つ)→グアム島、ガム島
- スィン(グ)(sing 英:歌う)→シング
- スウィン(グ)(swing 英:揺れる、揺する)→スイング
- デュース(deuce 英:庭球等の競技用語)→ジュース
- トゥ(two、to 英:2、~へ)→ツー
一般に、日本語には母音の長短の区別があるとされ、外来語の表記には「ー」を用いて長音をあらわす。正し、日本語がその元となった言語の母音の長短の区別を本当にとり入れているのかどうかは疑問である、パーキスターンやイーラーンと言った国名はそれぞれ、パキスタン、イランと短母音で取り入れている。アフガニスタンの首都、カーブルやパキスタンの都市、ペシャーワル、料理の名前シシカバーブ、インドの言語名、タミル語なども、それぞれカブール、ペシャワール、シシカバブー、タミール語などと、本来伸ばすべき所を伸ばさなかったり、逆に伸ばさなくて良い所を伸ばしたりして取り入れている。これは、元来日本語自体が母音の長短の区別に疎いと言うことも考えられる。また外国の地名や人名の場合、現地の言葉からではなく、英語を介して取り入れているため、英語話者のアクセントの位置を長音にして取り入れている場合もある。 またシシカバブーのように、ブーなどと珍妙な発音にしたほうが、料理としてエスニックな雰囲気が出るためにあえてそのように取り入れている例もあるだろうし[要出典]、タミール語のように、おそらくパミール高原などの他の地名などの発音から類推されてとりれられたのではないかと思われるものもある。
一覧表
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| 『外来語の表記』(平成3年、内閣告示)の第1表に挙げられたもの。これらの仮名は国語化の程度の高い語を表すことができるもので、その発音は日本語の音韻として定着したものが使われ、1文字目の頭子音+2文字目の母音で発音される。なお表される外来音と発音される日本語の音は全く同じとは限らず、音声学的には微妙に異なる場合がある。 | |
| 『外来語の表記』第2表にあげられたもの。これらの仮名は、国語化の程度がそれほど高くない語、ある程度外国語に近く書き表す必要のある語(特に地名・人名の場合)に使われる。その表される音は日本語の音韻として定着していない場合が多く、2モーラで発音されたり、他の音で発音されることが多い。この場合、外来音に対しては表音主義的であるが、日本語音に対しては表音主義的ではない。 | |
| 『外来語の表記』の表に挙げられていないもの。特殊な音を表し、『外来語の表記』では取り決めが行われず、自由とされている[誰によって?]。発音の正確を求めるときに、小文字を2個使用し1モーラにすることもある。特に「イェ」のケースが多め[要出典]。 |
| /a/ | /i/ | /u/ | /e/ | /o/ | 表記される外来音 | /a/ | /i/ | /u/ | /e/ | /o/ | 表記される外来音 | ||||||
| イィ(yi) | イェ(ye) | /j/ | |||||||||||||||
| ウァ*1(wa) | ウィ(wi) | ウェ(we) | ウォ(wo) | /w/ | ウャ(wya) | ウュ(wyu) | ウョ(wyo) | /wj/ | |||||||||
| キィ(kyi) | キェ(kye) | /kj/ | ギィ(gyi) | ギェ(gye) | /gj/ | ||||||||||||
| クァ(kwa) | クィ(kwi) | クゥ(kwu) | クェ(kwe) | クォ(kwo) | /kw/ | グァ(gwa) | グィ(gwi) | グゥ(gwu) | グェ(gwe) | グォ(gwo) | /gw/ | ||||||
| シェ(she) | /ʃ/ | ジェ(je) | /ʒ, ʤ/ | ||||||||||||||
| スィ(si) | /s/ | ズィ(zi) | /z/ | ||||||||||||||
| スャ(sya) | スュ(syu) | スィェ*3(sye) | スョ(syo) | /sj/ | ズャ(zya) | ズュ(zyu) | ズィェ*3(zye) | ズョ(zyo) | /zj/ | ||||||||
| スゥィ(swi) | スェ*3(swe) | /sw/ | ズェ*3(zwe) | /zw/ | |||||||||||||
| チェ(che) | /ʧ/ | ヂェ(je) | /ʤ/ | ||||||||||||||
| ツァ(tsa) | ツィ(tsi) | ツェ(tse) | ツォ(tso) | /ʦ/ | |||||||||||||
| ティ(ti) | トゥ(tu) | /t/ | ディ(di) | ドゥ(du) | /d/ | ||||||||||||
| テャ(tya) | テュ(tyu) | ティェ*2(tye) | テョ(tyo) | /tj/ | デャ(dya) | デュ(dyu) | ディェ*2(dye) | デョ(dyo) | /dj/ | ||||||||
| ニィ(nyi) | ニェ(nye) | /nj, ɲ/ | |||||||||||||||
| ファ(fa) | フィ(fi) | フェ(fe) | フォ(fo) | /f/ | ヴァ(va) | ヴィ(vi) | ヴ(vu) | ヴェ(ve) | ヴォ(vo) | /v/ | |||||||
| フャ(fya) | フュ(fyu) | フィェ*2(fye) | フョ(fyo) | /fj/ | ヴャ(vya) | ヴュ(vyu) | ヴィェ*2(vye) | ヴョ(vyo) | /vj/ | ||||||||
| プァ(pwa) | プェ(pwe) | プォ(pwo) | /pw/ | ブァ(bwa) | ブェ(bwe) | ブォ(bwo) | /bw/ | ||||||||||
| ミィ(myi) | ミェ(mye) | /mj/ | |||||||||||||||
| リィ(ryi) | リェ(rye) | /rj, lj/ | |||||||||||||||
- ^ 陣内正敬「外来語を育てるとは」2004年11月6日、国立国語研究所主催 第23回「ことば」フォーラムより。『当日記録 (PDF, 0.3MB)』、14頁、および『配布資料 (PDF, 1.1MB)』、7頁を参照。2011年8月17日閲覧。
- ^ 『日本方言大辞典』ISBN 4-09-508201-1のp1495ではこの他に島根県益田市、香川県伊吹島を掲載。
- ^ 国立国語研究所「外来語」委員会編『わかりやすく伝える外来語言い換え手引き』ぎょうせい、2006年6月30日 ISBN 4-324-07958-7
- ^ 山口仲美 『日本語の歴史』 岩波書店〈岩波新書〉(原著2006年5月19日)、初版、p. 218。ISBN 4004310180。2009年4月25日閲覧。
「外来語」の用例一覧
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