三省堂 大辞林 |
お を 1 【尾】
「犬が―を振る」「クジャクの―」
(2)((1)に似て)物の本体からうしろに、細長く伸びているもの。
「凧(たこ)の―」「ほうき星の―」
(3)物事の終わりの部分。末の方。
「其言葉の―に縋(すが)つて/平凡(四迷)」
(4)山の裾野の細くのびた部分。
「山の―をめぐる谷の入口/夜明け前(藤村)」
» (成句)尾に尾をつける
» (成句)尾に付く
» (成句)尾を泥中に曳く
» (成句)尾を引く
» (成句)尾を振る
» (成句)尾を見せる
び 【尾】
物語要素事典 |
尾
★1.尾のある人。
『飢餓同盟』(安部公房) 花園町のキャラメル工場主任花井太助は、尾てい骨のあたりに時々痛みを感じ、尻尾らしいものができかけていた。花井はそれを気にしつつ、数名の同志と飢餓同盟を結成し、町に革命を起こそうとするが、失敗する。気づくと、尻尾は親指ほどの太さで、十五センチくらいになり、花井の意志に関わりなく動くようになっていた。
『日本書紀』巻3神武天皇即位前紀戊午年8月 神武天皇が吉野に到った時、人が井の中から現れ、光って尾があった。その人は「国つ神、名は井光(ヰヒカ)」と名乗った。これは吉野首(オビト)の祖である。また、岩を押し分けて尾ある人が現れ「イハオシワクの子」と名乗った。これは吉野国栖の祖である〔*『古事記』中巻の類話では、井が光っていた、と記す〕。
*尾のある子を産む→〔出産〕9。
★2a.動物の尾を女の髪と思う。
『古今著聞集』巻6「管弦歌舞」第7 ダキニの法を行なった知足院忠実は、満願の日、昼寝の夢に美女を見て彼女の長い髪をつかむ。その髪が切れたと見て目覚めると、手に狐の尾を握っていた。
『ささやき竹』(御伽草子) 西光坊が左衛門尉夫婦をだまし、十四歳の姫を長櫃に入れて、鞍馬山まで運ぶ。途中、関白が長櫃から姫を救い出し、代わりに牛を入れておく。夜、西光坊が長櫃を開けると牛が飛び出す。燈火の消えた闇の中で西光坊は牛の尾をつかみ、これを姫の髪と思って抱きつき、蹴倒される。
★2b.女の髪を動物の尾と思う。
『サザエさん』朝日文庫本第44巻65ページ 少年が近所のお姉さんの長い髪を一本もらい、兄に渡す。兄は「よく手に入ったなあ」と小躍りして喜ぶ。競馬ファンの兄は、それを名馬ハイセイコーのしっぽだと思い、額に入れて飾るのだった。
★3a.動物の尾に火をつけて罰する。火をつけた側の所有物が、そのために燃えてしまう。
『イソップ寓話集』(岩波文庫版)283「火を運ぶ狐」 狐を憎む男が、苧殻を狐の尻尾に結んで、火をつける。神がその狐を、火をつけた男自身の麦畠の中へ導き入れる。男は収穫物を失い、泣きながら狐を追う。
『ラーマーヤナ』第5巻「美の巻」 シータを救出すべくランカー島に潜入した猿のハヌーマンを、魔王ラーヴァナらが捕縛し、尾に火をつける。しかしシータの祈りによってハヌーマンの身は無事であり、ハヌーマンは束縛を切断して島中を飛び回り、尾の火でランカーの都を焼き尽くす。
『士師記』第14~15章 サムソンがペリシテ人の女を妻とするが、彼の不在中に、女の父親が彼女を別の男に嫁がせてしまう。サムソンは怒り、ジャッカル(あるいは狐)三百匹の尾と尾を結び、二つの尾の間に一つのたいまつを取り付け、火をつけてペリシテ人の麦畑に放つ。火は麦を焼き、さらにぶどうやオリーブの木を焼く。
『史記』「田単列伝」第22 斉の田単が燕の軍勢と戦った時のこと。田単は千余頭の牛を集め、それぞれに龍の絵模様を描いた衣を着せて、角に刃を縛りつけた。そして尾に葦の束を結び、油をそそぎ火をつけて、夜、外に放った。牛は尾が熱いので、怒って燕軍に突入した。五千人の兵が牛とともに攻め込み、燕軍は驚いて敗走した。
★4.猿の尾の短いわけ。
『尻尾の釣り』(昔話) 猿に魚をだまし取られたかわうそが、仕返しに、「魚は寒い夜によく釣れるから、池の中に尻尾を入れ、魚が寄って来たら上へ放り投げよ」と猿に教える。しかし猿が冷たいのを我慢しているうちに氷が張り、むりやり尻尾を引き抜くと、半分切れてしまった(香川県香川郡直島町本村)。
『古屋の漏り』(昔話) 虎狼が、自分の背に乗った馬泥棒を、古屋の漏りという化け物だと思って、穴に振り落とす。虎狼は、「穴の中に古屋の漏りが隠れている」と猿に語り、猿は尾で穴を探る。馬泥棒が尾をつかみ、猿と引き合ううちに、尾は根元から切れる(熊本県阿蘇郡)。
『無門関』(慧開)38「牛過窓櫺」 牛が櫺子(れんじ)窓の外を通る。頭も角も胴体も脚も通り過ぎてしまった。しかし、なぜか尾だけが残っている〔*牛が歩いて行く。尾の半分が通り過ぎ、窓の中には尾の半分が残る。次いで、尾の四分の一が残り、八分の一が残り、十六分の一が残り、・・・というように、ずっと尾を見つめていると、いつまでたっても尾は窓を通り過ぎることができない〕。
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尾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/09/20 14:14 UTC 版)
尾(お)、別名尻尾(しっぽ)、尾っぽ(おっぽ)は動物の後部(頭の反対側)であり、特にはっきりとしたしなやかな、体幹の後方部分のことをいう。生物学的なものと、一般的なものでは異なる場合が多々ある。
漢字辞典 |
出典:漢字辞典 |
尾
尾 |
尾に関連した本
- BLAZBLUE‐ブレイブルー‐ フェイズシフト2 駒尾 真子 富士見書房
- 海竿 (ヤングキングコミックス) 竿尾 悟 少年画報社
- 純情パイン<完全版> (シリウスコミックス) 尾玉 なみえ 講談社
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