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FXの仲値とは

 

FX(外国為替証拠金取引)の仲値とは、銀行などの金融機関が、顧客との取引の際に用いる為替レートのことです。仲値は、TTM(Telegraphic Transfer Middle Rate)とも呼ばれます。

仲値は、金融機関が外国為替市場の為替レートを参考にして決定し、午前9時55分頃に発表されます。

顧客が円貨を外貨に両替する時は、仲値に為替手数料を上乗せした為替レートになります。これを、電信売相場(Telegraphic Transfer Selling Rate、TTS)といいます。また、顧客が外貨を円貨に両替する時は、仲値から為替手数料を差し引いた為替レートになります。これを、電信買相場(Telegraphic Transfer Buying Rate、TTB)といいます。為替手数料は米ドルの場合には1円であることが多いようです。
例えば、USD/JPYの仲値が79.50円なら、TTSは80.50円、TTBは78.50円になります。ちなみにユーロは1.4円前後、ポンドは4円前後の為替手数料がかかります(2012年5月現在)。

日本の輸入企業では、取引先への支払いをドル建てで決済する場合が多く、決済日(5のつく日や10のつく日、いわゆる五十日、ゴトー日)に円をドルに両替します。そのため決済日になると金融機関の保有するドルが不足することがあります。これを「仲値不足」と呼び、金融機関は仲値不足の解消のため外国為替市場を通じてドルを購入します。これによりドル通貨が買われ、USD/JPYなどは円安へ推移します。

下のチャートは、2012年5月25日のUSD/JPYの1分足です。赤色の四角で囲んだ部分は、午前9時から午前9時55分までの推移です。金融機関の仲値不足によるドル買いが進んでことがわかります。


関連サイト:
店頭・電話で外貨預金等のお手続きをする場合の外国為替相場 - 三井住友銀行
(2012年05月28日更新)



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