犬吠埼 概要

犬吠埼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/12 14:50 UTC 版)

概要

岬の航空写真(国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)

日本三大河川の一つである利根川一級河川)の河口付近にあり、付近一帯は水郷筑波国定公園に含まれる銚子半島の景勝地である。

犬吠埼の「磯めぐり」は江戸時代には行われていた[5]。風光明媚な海岸線には数々の文人墨客が訪れ、文豪の地として親しまれ、海岸線沿いは歌碑や詩碑も多い。

日本一早い初日の出スポットとして有名である[注釈 1]。岬周辺の白亜紀地層は国の天然記念物に指定され、日本の地質百選にも選定されている。

沿岸には遊歩道が設けられており、北側には古くから「関東舞子」と呼び親しまれ、日本の渚百選にも選ばれた君ヶ浜(君ヶ浜しおさい公園)があり、国土地理院では君ヶ浜(東経140度52分21秒)を関東および千葉県の最東端としている。

海の難所として知られ、幕末には榎本武揚の率いる幕府の軍艦美加保丸が、付近の黒生(くろはえ)の岩礁に乗り上げて乗組員13名が亡くなった[6]

犬吠埼の岬には犬吠埼灯台が太平洋に向かって立つ。日本を代表する灯台の一つで、「世界灯台100選」「日本の灯台50選」にも選ばれている。歴史的文化財的価値が高く、国の登録有形文化財に登録され、海上保安庁により「Aランク保存灯台」ともなっている。2020年度には国の重要文化財に指定された[7][8][9]。灯台の出入口横に灯台の色に合わせた白く塗られた郵便ポスト丸型1号ポスト(郵便差出箱1号)が設置されていて投函した郵便物には全て犬吠埼をデザインした銚子郵便局の風景印が押される。




注釈

  1. ^ 富士山のような高地や、離島を除く。

出典

  1. ^ 千葉県銚子市の町丁・字一覧”. 人口統計ラボ. 2019年8月19日閲覧。
  2. ^ a b 町丁字別人口および世帯数・各年齢別人口”. 銚子市 (2019年8月8日). 2019年8月19日閲覧。
  3. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2019年8月19日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年8月19日閲覧。
  5. ^ a b c 銚子・犬吠埼に義経伝説?初日の出・夕陽おすすめスポットも”. ORICON NEWS. 2022年11月30日閲覧。
  6. ^ a b のぼれる灯台16 犬吠埼灯台(いぬぼうさき)(千葉県銚子市)”. 公益社団法人燈光会. 2022年11月30日閲覧。
  7. ^ 国宝・重要文化財(建造物)の指定について”. 文化庁. 2020年10月18日閲覧。
  8. ^ 令和2年12月23日文部科学省告示第140号
  9. ^ 重要文化財指定にともない、登録有形文化財の登録は抹消されている(令和2年12月23日文部科学省告示第142号)。
  10. ^ 犬吠埼灯台について”. 海上保安庁第三管区海上保安本部. 2022年11月30日閲覧。
  11. ^ 銚子市生涯学習ガイド〜犬吠埼の自然植物”. www.city.choshi.chiba.jp. 2019年2月13日閲覧。
  12. ^ 犬吠埼の自然 - 犬吠埼ブラントン会”. www.inubo.net. 2019年2月13日閲覧。
  13. ^ 観光情報 銚子市”. www.city.choshi.chiba.jp. 2019年2月13日閲覧。
  14. ^ 初日の出情報(2019年1月)”. 国立天文台(NAOJ). 2019年2月13日閲覧。
  15. ^ a b 自然環境整備計画(国定公園等整備事業)の目標、計画期間及び整備方針”. 千葉県. 2022年11月30日閲覧。
  16. ^ 銚子市立小・中学校通学区域一覧 2019年8月19日閲覧 (PDF)
  17. ^ 『続銚子市史Ⅰ 昭和前期』p.337,343 銚子市 1983
  18. ^ 『続銚子市史Ⅰ 昭和前期』p.337 銚子市 1983
  19. ^ 『続銚子市史Ⅰ 昭和前期』p.341 銚子市 1983
  20. ^ 『続銚子市史Ⅰ 昭和前期』pp.343-344 銚子市 1983






犬吠埼と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「犬吠埼」の関連用語

犬吠埼のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



犬吠埼のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの犬吠埼 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS