ウミスズメとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 生物 > 鳥類 > 日本の冬鳥 > ウミスズメの意味・解説 

うみ‐すずめ【海×雀】

読み方:うみすずめ

チドリ目ウミスズメ科海鳥全長25センチ。体は丸み帯び背面青灰色、腹は白い。北太平洋分布日本では冬鳥として各地海上でみられ、北日本繁殖するものもある。翼を使って潜水しなどを捕る。ウミスズメ科にはエトロフウミスズメ・ウミガラス・ウミオウム・ウミバトなども属する。

ハコフグ科海水魚全長20センチ。体は箱形で、とげが頭部一対背びれ前に1本ある。本州中部以南暖海分布


ウミテング

学名Eurypegasus draconis 英名:Sea-moth
地方名:ウミスズメ、テングユオ 
脊椎動物門硬骨魚綱ウミテング目ウミテング科
色 形 住みか

※出典:長崎県水産部ホームページ

特徴
ウミテングは浅海砂底生息し、しばしばダイビング中に観察されることもある。胸びれ水平に大きく広げ細長い腹びれを足のように使い海底をはうように移動する。しばしば、ペア見られる口の先端丸みがあるものが多い。

分布:千葉県以南インド・太平洋クレ環礁ハワイ諸島を除く) 大きさ:7.7cm
漁法:  食べ方: 

コンゴウフグ

学名Lactoria cornuta 英名:Box fish
地方名:ウミスズメ、ハコフグ 
脊椎動物門硬骨魚綱フグ目ハコフグ科
色 形 長崎・日本・世界 住みか 動画 3D

※出典:長崎県水産部ホームページ

特徴
水深50m以浅の沿岸(特にサンゴ礁岩礁)の海藻生えているところに多く生息する。体の横断面五角形である。眼の上と腹部後方にあるとげが長く金剛杵こんごうじょ)という古代インド武具かたどった仏具似ているためにこの名が付いた尾びれが他のハコフグ類よりも極端に長い単独行動する皮膚粘液毒をもつ。これといって利用されていない日本では成魚はあまり獲れない

分布:伊豆半島以南インド・太平洋 大きさ:30cm
漁法:  食べ方: 

海雀

読み方:ウミスズメ(umisuzume)

ハコフグ科海水魚

学名 Lactoria diaphana


海雀

読み方:ウミスズメ(umisuzume)

ウミスズメ科

学名 Synthliboramphus antiquus


海雀

読み方:ウミスズメ(umisuzume)

冬に日本近海渡ってくる海鳥

季節

分類 動物


ウミスズメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/12 04:07 UTC 版)

ウミスズメ
ウミスズメ(冬羽)
Synthliboramphus antiquus
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: チドリ目 Charadriiformes
: ウミスズメ科 Alcidae
: ウミスズメ属 Synthliboramphus
: ウミスズメ S. antiquus
学名
Synthliboramphus antiquus
(Gmelin, 1789)[1][2][3][4]
和名
ウミスズメ[3][4][5]
英名
Ancient murrelet[1][2][3][4][5]
  橙:繁殖地
  青:越冬地
  紫:周年生息地
ウミスズメの分布図

ウミスズメ(海雀[5]Synthliboramphus antiquus)は、鳥綱チドリ目ウミスズメ科ウミスズメ属に分類される鳥類。

分布

太平洋[4]

ユーラシア大陸東岸からアリューシャン列島・千島列島・北アメリカ大陸北西部にかけての地域で繁殖する[3]。非繁殖期にはより南方へ移動する[3]。日本では近年は天売島でのみ繁殖が確認されている[3][6]三貫島でも繁殖していたとされるが、近年も繁殖しているかどうかは不明とされる[3][5]飛島で繁殖している可能性もある[3][5]。非繁殖期には本州の沿岸部でもみられることがある[3]

おもに千島列島からアリューシャン列島アラスカ西部などの島嶼部で繁殖するが日本でも天売島、三貫島などで少数が繁殖するとみられる。も繁殖地周辺の海上で過ごすが南下するものもおり、北日本各地の海上で冬鳥として見られる。九州や南西諸島でも記録がある。

形態

夏羽

全長25センチメートル[5]。翼長13 - 14.1センチメートル[3]。体長は25cmほどで、首が短く体は丸っこい。雌雄同色で頭は黒、首と腹は白、背中と翼は灰黒色をしている。夏羽では後頭部に白い模様が現れる。英名の"ancient"は「古代の」「年老いた」という形容詞だが、この名は後頭部の模様を老人の白髪に例えたものである。なお、冬羽は近縁種のカンムリウミスズメと似ており、両種が混在する日本近海では判別が難しくなる。

嘴の色彩は淡黄色で、上面や基部は黒みがかる[5]

夏羽は眼後部から頸部にかけて白い筋模様が入り、喉が黒い[3]。冬羽は眼後部の白い筋模様がなく、喉が白い[3]

分類

以下の分類・分布はIOC World Bird List (v 8.2)に従う[2]

Synthliboramphus antiquus antiquus (Gmelin, JF, 1789)
アジア北東部からアリューシャン列島・アラスカにかけて
Synthliboramphus antiquus ceciliae Stepanyan, 1972
コマンドル諸島

生態

海洋に生息する[3]。非繁殖期は10羽ほどの小さな群れで行動する。普段は沖合いの海上に浮かんで生活するが、たまになどに現れる。潜水して魚類甲殻類を捕食する。

繁殖地では夜行性で[7]、木の根元や地面に空いた穴・倒木や切株の下・岩の隙間などに巣をつくる[5]。3月下旬から6月下旬に、7 - 8日の間隔を空けて2個の卵を産む[3]。雌雄ともに抱卵し、抱卵期間は約30日[3]。雛は孵化してから2 - 3日で海に出て、親鳥は海上で給餌を行う[3]。繁殖期には海岸の岩の隙間に巣を作る。普通1腹2卵、ときには1卵。第1卵産卵後、2~3日後に第2卵を産むといわれている。ヒナが孵化すると親鳥は1 - 2日のうちにヒナを巣から海へ連れ出し、以後は巣に戻らず海上でヒナを育てる。この子育てはカンムリウミスズメにも共通する。

捕食行動は魚を追いかけ、時には水深40mまで潜水する。この時に定置網や刺し網に引っ掛かり脱出できずに死ぬケースが、週に数羽 - 十数羽になることもある。

人間との関係

外来種による捕食などにより生息数は減少している[1]。一方で分布域が非常に広域で生息数も多いと考えられていることから、種として絶滅のおそれは低いと考えられている[1]

日本
繁殖地でのネズミ類やカラス類による捕食、漁業による混獲などによる影響が懸念されている[3]ナホトカ号重油流出事故における1,311体の漂着死骸のうち約3分の1が本種だったとされ、油の流出・汚染による影響も懸念されている[3]。以前はハボマイモシリ島やモユルリ島でも繁殖していたが、繁殖地は壊滅している[3]。1982年に天売島全域が鳥獣保護区に指定され、ハシブトガラスの巣の撤去などの保護対策が進められている[3]。天売島での1956年における繁殖数は約500羽、1987年における繁殖数は約200羽と推定されている[3]
絶滅危惧IA類 (CR)環境省レッドリスト[3]

出典

  1. ^ a b c d e BirdLife International. 2016. Synthliboramphus antiquus. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T22694896A93474893. doi:10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T22694896A93474893.en. Downloaded on 28 June 2018.
  2. ^ a b c Coursers, noddies, gulls, terns, auks, sandgrouse, Gill F & D Donsker (Eds). 2018. IOC World Bird List (v 8.2). doi:10.14344/IOC.ML.8.2 (Retrieved 28 June 2018)
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 新妻靖章 「ウミスズメ」『レッドデータブック2014 -日本の絶滅のおそれのある野生動物-2 鳥類』環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室編、株式会社ぎょうせい2014年、160-161頁。
  4. ^ a b c d 日本鳥学会「ウミスズメ」『日本鳥類目録 改訂第7版』日本鳥学会(目録編集委員会)編、日本鳥学会、2012年、321-322頁
  5. ^ a b c d e f g h 小野宏治 「ウミスズメ」『日本動物大百科 3 鳥I』日高敏隆監修、平凡社、1996年、128頁。
  6. ^ 村田英二、ウミスズメ天売島に蕃殖す 鳥 1958年 14巻 70号 p.22-26_1, doi:10.3838/jjo1915.14.70_22
  7. ^ 綿貫豊、近藤憲久、中川元、北海道周辺における海鳥繁殖地の現状 日本鳥学会誌 1988年 37巻 1号 p.17-32, doi:10.3838/jjo.37.17

関連項目


ウミスズメ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 00:36 UTC 版)

名詞:鳥

ウミスズメ海雀

  1. チドリ目ウミスズメ科ウミスズメ属に属す一種学名:Synthliboramphus antiquus

名詞:魚

ウミスズメ海雀

  1. フグ目ハコフグ科コンゴウフグ属属す一種学名:Lactoria diaphana

「ウミスズメ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ウミスズメ」の関連用語

1
100% |||||



4
100% |||||

5
100% |||||

6
100% |||||

7
100% |||||

8
100% |||||

9
100% |||||

10
100% |||||

ウミスズメのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ウミスズメのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
長崎県水産部長崎県水産部
Copyright © Nagasaki Pref. Japan.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのウミスズメ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのウミスズメ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS