ウミスズメ_(魚類)とは? わかりやすく解説

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ウミスズメ (魚類)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 00:32 UTC 版)

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ウミスズメ
ウミスズメ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 棘鰭上目 Acanthopterygii
: フグ目 Tetraodontiformes
: ハコフグ科 Ostraciidae
: コンゴウフグ属 Lactoria
: ウミスズメ L. diaphana
学名
Lactoria diaphana
(Bloch & Schneider, 1801)
英名
Roundbelly cowfish, Spiny boxfish

ウミスズメ(学名:Lactoria diaphana)は、フグ目ハコフグ科に分類される海水魚の一種。

分布

北緯35度から南緯28度までの中部太平洋および東太平洋、インド洋アラビア海ベンガル湾を含む)に分布する。日本国内では茨城県より南に分布している[1]

特徴

ハコフグ科の魚に共通の特徴として、皮膚に骨板が発達しており、箱状の体型をしている。吻は尖っており、口は小さい。体長は25-30cm。眼の前方に前向きの棘、臀鰭の起部の前には後ろ向きの棘があり、それぞれ眼前棘、腰骨棘と呼ばれる。これらの棘はコンゴウフグほどではないが、いずれも長くて大きい。また、コンゴウフグとは異なり、背側の中央にも後ろ向きに伸びる棘がある。腹鰭はなく、尾柄に甲板はない。

体色は茶色-黄褐色だが、若魚の腹面は半透明になっていて、光を透かすと腹底の水が輝いて美しく見えるため、ミズカゴという別名もある。

ウミスズメは群れを作らず、単独で水深50mまでの沿岸の岩礁域やサンゴ礁域、内湾などに生息する。主に、底生動物などを食べる。

捕食者から身を守るため、皮膚からサポニンのような毒を含む粘液を分泌しており、不用意に刺激すると毒を多量に放出する。このとき、周囲の魚だけでなく自分まで死んでしまうことがある。地域によっては食用になる[2]が、日本では2003年以降本種による食中毒で1人が死亡している[3]

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ 魚類図鑑・ウミスズメ”. 2017年7月17日閲覧。
  2. ^ ウミスズメ”. 一日一魚. 尾鷲市. 2022年6月25日閲覧。
  3. ^ 魚類:パリトキシン様毒”. 自然毒のリスクプロファイル. 厚生労働省. 2022年6月25日閲覧。

関連項目


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