フェンダー (自動車)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/18 07:09 UTC 版)
オーバーフェンダー
既存のフェンダーよりも太いタイヤを装着したりトレッドを広げたりする場合に、ボディーを完全に再製するのはコストを要することから、オーバーフェンダーや後述するブリスターフェンダー等と呼ばれるものを改造、後付けしたり、メーカーがオーバーフェンダー込みの設計で製造したりする。基本的には前述したように法令上の必要性にもとづくものだが、エアロパーツとしての役割を意識した、スタイリングを重視した設計やデザインの製品もある。
オーバーフェンダーは元のフェンダーの上に取り付けられる三日月状、あるいは台形状のホイールアーチに沿った部品で、取り付けはビス止めかリベット止めが多い(前述のように車検の際に判定が厳しいことがあり、粘着テープなどでは不可とされている)。S30型フェアレディZやC10型スカイラインGT-Rなど、1970年代ころまでの車(旧車)のカスタム手法としてよく見られる。
ブリスターフェンダー
機能としてはオーバーフェンダーの一種で、プレスラインに沿ってフェンダー全体が外に膨らんだ形状とするもので、オーバーフェンダーよりも空力特性に優れるとされる。フロントはフェンダー部を丸々交換、リアはもとのボディーに付ける、といったものが多く、オーバーフェンダーと同様に粘着テープなどによる簡易的な装着は認められない。R32~34型スカイラインGT-Rやランチア・デルタといった車種では、メーカー純正でブリスターフェンダーが採用されている。
関連項目
- フェンダー・スカート(Fender skirts)
- ポンツーン・フェンダー
- ランボード
- クォーター・パネル
- フェンダーミラー
- フェンダーレス
- 1 フェンダー (自動車)とは
- 2 フェンダー (自動車)の概要
- 3 概要
- 4 オーバーフェンダー
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