フェンダー (自動車) 概要

フェンダー (自動車)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/18 07:09 UTC 版)

概要

フェンダーは当初はボディーから独立した部品であったが、1940年代末にフラッシュサイドと呼ばれるキャビンをフルワイズ化(キャビンをフェンダーと面一になるまで拡幅すること)するデザイン手法が確立されると、フェンダーはボディーの構造に取り込まれていき、現在ではほとんどの車種においてボディーと一体化したデザインが採用されている。

フェンダーはタイヤよりもずっと大きなサイズになっているが、これは、操舵サスペンションの働きによって移動するタイヤとの接触を避けるためである。また、現代ではフェンダーが覆うのはタイヤの上部のみであるが、1940年代から1950年代にかけての一部の車種では、フェンダースカート(英語: Fender skirtsのようにホイールまで覆い隠すようなデザインのものもあった。

ホワイトウォールタイヤには、タイヤ側面が縁石などに接触して汚れることを防止するために、フェンダーにカーブフィーラー(en:Curb feeler)が装着される。タイヤが何かに擦られる前にカーブ・フェンダーが擦られて音を発することにより運転者に注意を促すもので、1950年代から1960年代に多く用いられた。

アメリカ英語では、小規模の自動車事故のことを「フェンダーが凹む程度」という意味で「フェンダー・ベンダー(fender bender)」と呼ぶことがある。

フォーミュラカーに代表される一部のレーシングカーのように、一切のフェンダー状のものが禁止されタイヤをむき出し(オープンホイール)とすることがルールで定められている車もある。一方でフェンダーのことを日本語で「泥よけ」等とも言うように、フェンダーが存在しないと水しぶきや泥しぶきが広範囲に飛び散る可能性があることから、特に日本などでは車検の際に「回転部分の突出禁止規定」(2017年〈平成29年〉6月22日より規制緩和)に基づき厳しくチェックされやすい。







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