MS特務遊撃隊(外人部隊 / レッドチーム)
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「機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles」の記事における「MS特務遊撃隊(外人部隊 / レッドチーム)」の解説
ケン・ビーダーシュタット(Ken Bederstadt) 声:なし(本編) / 石田彰(『バトルタクティクス』他) / 小西克幸(『バトルクロニクル』他) / 楠大典(『GGENERATION SPIRITS』『サイドストーリーズ』) ゲームでのジオン側プレイヤーに相当するキャラクター。本作におけるマットのライバル的存在。 小隊長。階級は少尉。27歳。最初の乗機はザクII、小説版はドム、漫画版は陸戦型ゲルググに乗り換えている。 ルウム戦役で親友を失った過去があり、そのため常に仲間が生還することを最優先とした戦い方をする。 漫画版では戦前コロニー公社でサイド3“ムンゾ”建造に携わっていたが、コロニー建造のスペシャリストとして目をつけたジオン軍によって妻子を人質に取られ、半ば強制的に軍に参加することになった。 『GUNDAM LEGACY』では、一年戦争後、ジオン共和国の防衛部隊長に就任し、階級も大尉にまで昇進。ジオン軍残党のテロ組織「狼の鉄槌」が、連邦軍基地から奪取した気化爆弾を用いて、サイド3に攻撃を仕掛けようとしている事を知り、それを阻止すべく、元フェンリル隊のメンバーであるニッキ・ロベルト、シャルロッテ・ヘープナーの2人と共に地球へ降下する。連邦軍アフリカ方面ハルツーム基地所属のマックス・ブロア大尉と協力し、気化弾頭の奪取を試みるものの、ハルツーム基地司令の妨害を受け、気化弾頭を乗せたシャトルを逃してしまう。 漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』4巻収録の短編「SOLDIER's DAY II」では一年戦争から3年間の間負傷兵扱いで休職しており、軍への復帰が2ヶ月後に迫る中、コロニー公社の作業員として働いている。 ガースキー・ジノビエフ(Garsky Zinoviegh) 声:須永泰行 / 高田べん(『GGENERATION SPIRITS』『サイドストーリーズ』) 2番機パイロット。階級は曹長。35歳。最初の乗機はザクII、小説版ではドムを経てズゴックEに乗り換えている。 コロニーに残した妻子のために、一年戦争開戦当初から外人部隊として戦地を渡り歩いていた。 小説版ではラリー・ラドリーとの間に敵味方を超えた友情を育み、一年戦争後には自分の近況を綴った妻子宛ての手紙を託すまでにいたった。 なお漫画版では妻子についての描写は一切無い。『GUNDAM LEGACY』では、一年戦争後ジオン共和国に所属し、階級も大尉にまで昇進。高機動型ゲルググに搭乗し、命令違反してまで協力を申し出たティターンズのパイロットであるフォルド・ロムフェローと共にリリア・フローベールの駆るシルバー・ランスの部隊と交戦した。ジェイクがジオン残党として戦っていた事は知っていた模様。 ジェイク・ガンス(Jaike Gans) 声:金子亮太 / 矢部雅史(『GGENERATION SPIRITS』『サイドストーリーズ』) 3番機パイロット。階級は軍曹。28歳。最初の乗機はザクII、小説版はドムに乗り換えている。 口が悪いが腕は立ち、攻撃の際に「ジェイクアタック」と自分の名前を冠した技名を叫ぶなどやや自己陶酔型の性格。地球の環境を嫌っており、地上でも常に宇宙用のノーマルスーツ(宇宙服)を着用している。 漫画版ではメイ・カーウィンをサイド3へ帰還させるために護衛として部隊を離れる。のちにア・バオア・クー攻防戦ではゲルググに搭乗して戦い、終戦を迎えた。 『GUNDAM LEGACY』では、デラーズ紛争終結後もジオン残党として反連邦活動を続けており、より狂信的な性格に豹変していた。ティターンズの襲撃によって自棄になり、活動に反対するかつての仲間のメイを殺めようとしたが、マット・ヒーリィらに阻止されティターンズに捕縛された。その後、収監されていたが、メイからの説得を受けてジオン残党の作戦の情報を教えたようである。 ユウキ・ナカサト(Yuki Nakasato) 声:浅野真澄 オペレーター。階級は伍長。20歳。 サイド3への旅行中の突然の開戦で故郷であるサイド2が壊滅し、行き場をなくしたことで生きるために自分の故郷を破壊したジオン軍に入隊し、後にレッドチームに配属される。 ゲームや小説版においてはジオン側のヒロインとして描かれているのに対し漫画版では印象が薄く、途中で死亡するという展開となっている。 なお『サイドストーリーズ』においては漫画版の設定を踏襲しているが、死亡することなく終戦まで部隊のオペレーターを務めている。 メイ・カーウィン(May Kauwin) 声:仁後真耶子 整備担当。民間人技師のため階級はなし。14歳。 ジオンの名家カーウィン家の令嬢。ザクの開発に携わった、わずか14歳にしてエンジニアとして天才的な才能を持つ少女でありジオニック社の一員である。MS開発計画のサポートのため、レッドチームに派遣される。 『GUNDAM LEGACY』では、デラーズ紛争終結後、月面エアーズ市近郊のバンガー工業に勤務していたが、ティターンズによるジオン残党軍の掃討作戦に巻き込まれる。ジオン再興活動へ協力させるため、かつての仲間であったジェイクに拉致されそうになるが、ケンから依頼を受けたマットにより救出。ジオン残党による気化弾頭を用いたテロを防ぐため、マットと共に惑星間航行兵器「シルバー・ランス」に乗り込み、起動停止させている。事件後、ケンと再会を果たした。 『機動戦士ガンダム MSV-R 宇宙世紀英雄伝説 虹霓のシン・マツナガ』では4巻にジオニック社の技術者として登場。カーウィン家がダイクン派であったことが語られている。 ダグラス・ローデン(Daguras Lorden) 声:内海賢二 / 石井康嗣(『GGENERATION SPIRITS』) 遊撃隊司令。階級は大佐。45歳。 数々の戦歴を重ね功績をあげるが、親ジオン・ダイクン派であったため、ザビ家からは疎まれ冷遇されていた。メイの父親とは同志であり、ザビ家に彼女を人質として利用させないために外人部隊へ招いた。 小説版では士官学校の同期だったウォルター・カーティス大佐のオーストラリア方面軍脱出計画「月の階段」に協力する一方、マ・クベが隠匿した軍資金とされる「M資金」をめぐり連邦軍やザビ家私兵の屍食鬼隊と争った。 『GUNDAM LEGACY』では、一年戦争後、ジオン共和国本国防衛隊に所属し、階級も少将にまで昇進。サイド3に対するテロ計画「シルバー・ランス作戦」を察知すると、腰の重い軍上層部をあてにせず自らの判断で、プラズマビーム砲など防衛戦力を敷いた。なお、彼が計画を知りえたのは、本件のティターンズ関与の証拠を掴みたい、エゥーゴ代表ブレックス・フォーラからの情報提供によるものだった。 ジェーン・コンティ(Jane Contie) 声:富岡由紀子 ダグラス大佐付きの秘書官。階級は大尉。25歳。 秘書官だが、実際はザビ家から派遣されたダグラス大佐の監視役。だが彼女自身もザビ家を好ましく思っておらず二重スパイ的にレッドチームに協力する。 小説版ではザビ家の孤児教育機関出身で、MSパイロットとしては部隊内最強の実力を持ち、その能力を見た他のパイロットから「敵にならなくて良かった」とまで言われている。のちにこの教育機関がザビ家私兵「屍食鬼隊」の養成場だと知ってザビ家を見限ると共に、彼らのために働いていたことに罪の意識を感じていた。 レッドチームが屍食鬼隊と同士討ちをした時にはハイゴッグに搭乗し、屍食鬼隊のクロード中尉が操縦する陸戦型ゲルググを撃破している。この戦闘ののちレッドチームと別れ、隊長を失った屍食鬼隊の残党を率いて連邦に投降した。しかし投降後に脱獄を果たし、アフリカで抵抗を続けるジオン残党に合流する。
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