MS特殊部隊第3小隊(実験部隊 / デルタチーム)
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「機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles」の記事における「MS特殊部隊第3小隊(実験部隊 / デルタチーム)」の解説
マット・ヒーリィ(Mat Heley) 声:なし(本編) / 辻谷耕史(『ガンダムバトルタクティクス』他) / 楠大典(『機動戦士ガンダム0083カードビルダー』) / 小西克幸(『サイドストーリーズ』) ゲームでの連邦側プレイヤーに相当するキャラクター。本作の主人公。 小隊長。階級は中尉。26歳。最初の乗機は陸戦型ジム、漫画版では陸戦型ガンダムに乗り換えている。 小説版では海兵隊出身で、MSパイロット養成課程を首席で卒業した。目的のためなら仲間さえ犠牲にするジオン公国軍の屍食鬼隊への嫌悪感から、敵のレッドチームを助けて共に屍食鬼隊と戦ったこともある。 漫画版では卓越した操縦技術を持ちながら、敵パイロットであっても(たとえ部下の危機であったとしても)極力殺さないように戦うが、彼の判断ミスが原因で部下のラリーが戦死し、部隊に大きな傷跡を残してしまうこととなる。 一年戦争終結後に軍を退役し、漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』3巻収録の短編「SOLDIER's DAY I」では宇宙世紀0083年の時点では戦地を巡り、自身の進むべき道を模索している。 『GUNDAM LEGACY』では、オーストラリアに在住。宇宙世紀0084年、ケン・ビーダーシュタットの依頼でメイ・カーウィンを保護。ジオン残党のテロ組織「狼の鉄槌」による気化弾頭を用いたテロ計画「シルバー・ランス作戦」の情報をティターンズのフォルド・ロムフェローやエイガーに流し、自らも阻止するためサイド3へ赴いた。多くの人達の協力の下で計画を防ぐことに成功するが、テロ鎮圧の際にも「誰も死なせない」という彼の理念は最後まで変わらず、単に敵機を破壊するよりも危険なミッションを強いる事となった。 『サイドストーリーズ』では、基本的に漫画版を踏襲した理想主義的な人物として扱われるが、ジャブロー戦における出来事から現実と向き合い、覚悟と共に部隊の仲間たちへの信頼を新たにする展開が描かれている。 ラリー・ラドリー(Rally Radly) 声:岡崎雅紘 2番機パイロット。階級は少尉。28歳。 元戦闘機乗りで、一見クールに見えるが実際には仲間思いの頼れる存在。射撃戦を得意とし、最初の乗機は陸戦型ジム、漫画版ではガンタンクやジム・スナイパーIIにも搭乗している。 小説版では戦闘機乗り時代の習慣から、当初「パイロット」ではなく「ドライバー」を自称していた。ガースキー・ジノビエフとの間に敵味方を超えた友情を育み、一年戦争後には彼の近況を綴った妻子宛ての手紙を託されるまでに至っている。 隊長であるマットの理想に甘さを感じつつも信頼を置いており、漫画版ではジャブロー防衛戦の際に敵機の投降を優先するというマットの指示に従った結果敵機の攻撃を受け、戦死している。 『サイドストーリーズ』においてジャブロー戦の同様の場面ではマットの指示の元で敵機の戦闘能力のみを奪おうとするが叶わず、そのまま撃破してしまうという展開となっており、その結果戦死することなく引き続き終戦まで部隊の一員として活躍している。 アニッシュ・ロフマン(Anish Rofman) 声:白石稔 3番機パイロット。階級は曹長。23歳。最初の乗機は陸戦型ジム、漫画版ではジム・スナイパーIIに乗り換えている。 キャリフォルニアベース防衛戦の生き残りで、明るく陽気な性格のムードメーカー。状況判断力に優れ戦略眼は高い。 漫画版ではジャブロー戦でラリーが戦死したことによりマットと決別することとなるが、『サイドストーリーズ』では引き続き部隊の一員としてジャブローの出来事からぎこちなくなってしまったマット達の不器用さを気にかけつつ、ラリーが自信を取り戻す後押しをしている。 ノエル・アンダーソン(Noel Anderson) 声:那須めぐみ オペレーター。階級は伍長。17歳。 本来前線の部隊に配属する必要性が無かったものの、本人が前線の部隊に行くことを希望していた。一見すると普通の少女であるがMSの戦術論には光るものがあり、これがジョン・コーウェン准将の目に止まったことによりデルタチームに配属された。父親のアンダーソン司令はルウム戦役時 サラミス級巡洋艦の艦長を務めており、赤い彗星ことシャア・アズナブルに艦を撃沈され戦死している。 『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』3巻収録の短編「SOLDIER's DAY I」。宇宙世紀0083年にはコーウェンの命令で放浪中のマットを探しており、オーストラリアで再会する。コーウェンからの協力要請を伝えるが、軍人という立場から離れて道を探るマットへの尊敬と、「立派な軍人になる」という自身の夢の板挟みに悩んでいた。 『GUNDAM LEGACY』では、一年戦争終結後、昇進して少尉となり北米のオーガスタ基地に配属される。新人オペレーターの研修引率で来た ミユ・タキザワと模擬訓練対決をするエピソードが描かれている。のちにフォルドやミユらと共にMS教官となった。 小説版では戦術的には優秀であるものの見方を駒のように考える指揮を執り、また父親の仇であるジオンを憎悪しており、その戦術理論を読んだマットは行間から滲み出る異常なジオンに対する憎悪と攻撃性から、著者は筋金入りのサディストだろうと考えるほどであった。レイチェルに憧れていたが、任務をこなすうちに彼女が自分たちを駒としか考えていない事に気付き、彼女への失望と、彼女と同様に見方を駒として捉えていた自分への自己嫌悪に悩む事になる。 アニー・ブレビッグ(Anie Brebig) 声:永山奈々 整備担当。階級は上等兵。21歳。 機械弄りが生き甲斐の女性で、連邦軍のMS導入を予見し内定していたコロニー公社への就職を蹴り、軍属になった変り種。 漫画版ではジャブロー防衛戦後に第16独立戦隊「サラブレッド」へ転属。漫画『機動戦士ガンダム外伝 宇宙、閃光の果てに…』でも登場し、同部隊で終戦を迎えた。宇宙世紀0081年を舞台にした漫画『機動戦士ガンダム戦記U.C.0081 -水天の涙-』にも引き続きサラブレッド所属の整備士として登場。RX-78タイプの整備経験から、ガンダム7号機の整備担当となっている。 ジョン・コーウェン 声:渡部猛 特殊部隊司令。階級は准将。54歳。 詳細は「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYの登場人物#ジョン・コーウェン」を参照 レーチェル・ミルスティーン(Rachel Milsteen) 声:早川由佳子(現:早瀬ゆか) ジョン・コーウェン准将の補佐役兼補給部隊指揮官。階級は中尉。28歳。 レビル将軍の推薦でコーウェン准将の指揮下に入った才色兼備の補給官。『機動戦士ガンダム』のマチルダ・アジャンとは友人関係にある。 小説版では「M資金」の輸送責任者でもある。外見と言葉遣いははおっとりしているが、実際は冷徹な思考をしており、実験部隊の面々を連邦軍勝利の為の駒としか捉えていない。後にマットやノエルもそれに気付いている。 漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』では、コーウェン中将の伝令官としてラサ基地でアルビオンに直命を伝える。 バックス・バック 漫画版にのみ登場。ジャブローでMSパイロット養成の教官を務めている。ゲーム『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』にも同名の人物が同様の役職で登場する。
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