ConnectionsZone クラスとは何？わかりやすく解説 Weblio辞書

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ConnectionsZone クラス

メモ : このクラスは、.NET Framework version 2.0 で新しく追加されたものです。

WebPart および WebPartZoneBase ゾーン内にあるその他のサーバーコントロールの間でユーザーが接続を構成できるユーザーインターフェイス (UI) を提供します。

名前空間: System.Web.UI.WebControls.WebParts
アセンブリ: System.Web (system.web.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public Class ConnectionsZone
    Inherits ToolZone

Visual Basic (使用法)

Dim instance As ConnectionsZone

public class ConnectionsZone : ToolZone

C++

public ref class ConnectionsZone : public
 ToolZone

public class ConnectionsZone extends ToolZone

JScript

public class ConnectionsZone extends
 ToolZone

解説

Web パーツコントロールセットを使用して、2 つのサーバーコントロール間で接続を構成してデータを共有し、1 つのコントロールはプロバイダとして機能させ、もう 1 つのコントロールをデータのコンシューマとして機能させることができます。2 つのコントロールには、WebPart コントロールか、またはその他の任意の種類のサーバーコントロールを指定できます。ただし、それらが接続を処理するようにデザインされ、WebPartZoneBase ゾーン内にある必要があります。Web パーツ接続の詳細については、WebPartConnection クラスの概要、 ConnectionPoint クラスの概要、および「Web パーツ接続の概要」を参照してください。

Web パーツ接続に必要なコントロールと条件が揃ったら、コントロールを実際に接続する必要があります。サーバーコントロール間で接続を構成する方法は 3 つあります。Web ページで接続を宣言する方法、コードで接続を作成する方法、および、ページに ConnectionsZone コントロールを追加して、ユーザーが必要に応じてコントロールを接続できるようにする方法です。ConnectionsZone コントロールは、接続の構成に必要な条件を満たしているページ上の任意のサーバーコントロールをユーザーが接続または接続解除できる UI を生成します。このコントロールは接続の構成に必ずしも必要ではないオプションのコントロールですが、接続または接続解除するサーバーコントロールをユーザーが制御できるようにする場合に役立ちます。

ConnectionsZone コントロールは Web パーツツールゾーンコントロールの 1 つで、ToolZone 基本クラスから継承されます。ツールゾーンの 1 つである ConnectionsZone コントロールは、Web ページが特定の表示モードになっている場合にのみ表示されるようにデザインされています。このような場合の表示モードを、接続モードと呼びます (ページ上の WebPartManager コントロールの DisplayMode プロパティ値が ConnectDisplayMode に設定されている場合に、ページがこのモードになります)。ユーザーがページを接続モードに切り替え、1 つのサーバーコントロールの動詞メニューの Connect 動詞をクリックすると、接続 UI が表示されます。

Web パーツゾーンコントロールの 1 つである ConnectionsZone コントロールは、WebZone ゾーン (CompositeControl クラスから継承されます) の一種で、他のコントロールを格納するようにデザインされています。一般に、ConnectionsZone ゾーンには、ヘッダー、本体 (コンテンツ領域)、フッターなど、他の Web パーツツールゾーンに含まれる要素の大部分が含まれます。Web パーツゾーンの定義と、ゾーンに含まれるさまざまな部分の詳細については、WebZone クラスの概要を参照してください。

重要 :
他の Web パーツゾーンとは異なり、ConnectionsZone ゾーンは、それに関連付けられた一意の種類のサーバーコントロールを格納しません。ゾーンおよびそれに格納される関連付けられたコントロールの一覧については、WebZone クラスの概要の表を参照してください。ConnectionsZone ゾーンは、WebPartConnection コントロールを格納しません。その代わりに、ページ上の特定の WebPartZoneBase ゾーン内にあるサーバーコントロールをユーザーが接続または接続解除できる UI を提供するという、非常に限定された用途で使用されます。ConnectionsZone コントロールに格納される唯一のコントロールは、接続を構成する UI の一部としてコントロールが生成する、標準 ASP.NET サーバーコントロールです。

重要 :

他の Web パーツゾーンとは異なり、ConnectionsZone ゾーンは、それに関連付けられた一意の種類のサーバーコントロールを格納しません。ゾーンおよびそれに格納される関連付けられたコントロールの一覧については、WebZone クラスの概要の表を参照してください。ConnectionsZone ゾーンは、WebPartConnection コントロールを格納しません。その代わりに、ページ上の特定の WebPartZoneBase ゾーン内にあるサーバーコントロールをユーザーが接続または接続解除できる UI を提供するという、非常に限定された用途で使用されます。ConnectionsZone コントロールに格納される唯一のコントロールは、接続を構成する UI の一部としてコントロールが生成する、標準 ASP.NET サーバーコントロールです。

ConnectionsZone コントロールは、レンダリング時に、接続を構成できるページ上のサーバーコントロールに基づいて UI を生成します。ConnectionsZone コントロールは、ページ上の WebPartZoneBase ゾーンにあるサーバーコントロールのどれがプロバイダでどれがコンシューマか、どのコネクションポイントを使用できるか、および、サーバーコントロールが現在接続されているかまたは接続解除されているかを判断し、それに基づいて UI を生成します。

メモ
Web パーツコントロールセットの既定の実装では、1 つのプロバイダが多数のコンシューマに接続できますが、コンシューマは 1 つのプロバイダしか持つことができません。

ConnectionsZone コントロールを使用するには、このコントロールを Web ページ上の (他の Web パーツゾーン要素の入れ子になっていない) <form> 要素内で <asp:connectionszone> 要素を使用して宣言するか、またはプログラムによってページに追加します。ページ内で <asp:connectionszone> 要素を宣言する場合、他の Web パーツゾーンとは異なり、この要素のタグ内で他の型のサーバーコントロールを宣言することはできません。この要素自体のプロパティおよびスタイルの詳細に関する要素はタグ内で宣言できますが、この要素はスタンドアロンの要素であり、要素内で他のサーバーコントロールを宣言できるテンプレートコントロールではありません。

メモ
ユーザー補助を向上させるには、ConnectionsZone コントロールを <fieldset> 要素内に表示します。<fieldset> 要素は、ConnectionsZone コントロール内で接続の確立に使用される関連コントロールセットをグループ化します。ビジュアルユーザーエージェント (通常の Web ブラウザなど) および音声指向ユーザーエージェント (画面読み取りソフトウェアなど) の両方で、それらのグループ化されたコントロール間をタブで簡単に移動できます。

メモ

ユーザー補助を向上させるには、ConnectionsZone コントロールを <fieldset> 要素内に表示します。<fieldset> 要素は、ConnectionsZone コントロール内で接続の確立に使用される関連コントロールセットをグループ化します。ビジュアルユーザーエージェント (通常の Web ブラウザなど) および音声指向ユーザーエージェント (画面読み取りソフトウェアなど) の両方で、それらのグループ化されたコントロール間をタブで簡単に移動できます。

ConnectionsZone コントロールには、接続 UI の表示に使用するプロパティが多数あります。1 つのプロパティセットには、UI でアクションを実行する (接続に関してのみ使用される) 動詞 (ConfigureVerb、ConnectVerb、および DisconnectVerb) が含まれます。接続ゾーン UI 用に特別に使用される大きいプロパティセットは、UI のさまざまな場所 (または、エラーが発生した場合などの特定の状況下) で表示される文字列 (ConfigureConnectionTitle、ConnectToConsumerInstructionText、ConnectToConsumerText、ConnectToConsumerTitle、ConnectToProviderInstructionText、ConnectToProviderText、ConnectToProviderTitle、ConsumersInstructionText、ConsumersTitle、ExistingConnectionErrorMessage、GetFromText、GetText、InstructionTitle、NewConnectionErrorMessage、NoExistingConnectionInstructionText、NoExistingConnectionTitle、ProvidersInstructionText、ProvidersTitle、SendText、および SendToText) で構成されます。さらに、ConnectionsZone クラスには、他の Web パーツゾーンが持っている共通のプロパティ (CancelVerb、CloseVerb、Display、EmptyZoneText、HeaderText、InstructionText、および PartChromeType) も含まれています。また、WebPartToConnect プロパティはこのクラス固有のプロパティであり、接続を開始するコントロール (ユーザーが動詞メニューの Connect 動詞をクリックする対象のコントロールで、WebPartManager コントロールの SelectedWebPart プロパティで参照されるコントロール) を参照します。

ConnectionsZone クラスはいくつかのメソッドも持っています。それらはすべて基本クラスから継承されてオーバーライドされ、大部分は Web パーツゾーンの基本クラスから派生します。詳細については、個々のメソッドのトピックを参照してください。

継承時の注意 開発者が ConnectionsZone クラスの動作を変更したり、このクラスで接続の処理用に用意されている既定の UI を変更したりする場合は、このクラスを拡張できます。

使用例

Web パーツページ上で ConnectionsZone コントロールを使用する方法を次のコード例に示します。この例は、4 つの部分で構成されます。

Web ページ上の表示モードを切り替えられるようにするユーザーコントロール
ZIP Code インターフェイスのコード、および、接続のプロバイダとコンシューマとして機能する 2 つの WebPart コントロールのコードを含んでいるソースファイル
すべてのコントロールをホストし、<asp:connectionszone> 要素を宣言する方法を示し、宣言およびプログラムによって接続ゾーンのさまざまなプロパティを設定する Web ページ
ブラウザにおける例の動作の説明

コード例の最初の部分は、ユーザーが Web ページ上の表示モードを切り替えられるようにするユーザーコントロールです。表示モードの詳細、およびこのコントロールのソースコードの説明については、「チュートリアル : Web パーツページでの表示モードの変更」を参照してください。

Visual Basic

<%@ control language="vb" classname="DisplayModeMenuVB"%>
<script runat="server">
  ' Use a field to reference the current WebPartManager.
  Dim _manager As WebPartManager

  Sub Page_Init(ByVal sender As
 Object, ByVal e As EventArgs)
    AddHandler Page.InitComplete, AddressOf
 InitComplete
  End Sub

  Sub InitComplete(ByVal sender As
 Object, ByVal e As System.EventArgs)
    _manager = WebPartManager.GetCurrentWebPartManager(Page)
      
    Dim browseModeName As String
 = WebPartManager.BrowseDisplayMode.Name
      
    ' Fill the dropdown with the names of supported display modes.
    Dim mode As WebPartDisplayMode
    For Each mode In _manager.SupportedDisplayModes
      Dim modeName As String
 = mode.Name
      ' Make sure a mode is enabled before adding it.
      If mode.IsEnabled(_manager) Then
        Dim item As New
 ListItem(modeName, modeName)
        DisplayModeDropdown.Items.Add(item)
      End If
    Next mode
      
    ' If shared scope is allowed for this user, display the scope-switching
    ' UI and select the appropriate radio button for the current user
 scope.
    If _manager.Personalization.CanEnterSharedScope Then
      Panel2.Visible = True
      If _manager.Personalization.Scope = PersonalizationScope.User
 Then
        RadioButton1.Checked = True
      Else
        RadioButton2.Checked = True
      End If
    End If
   
  End Sub

  ' Change the page to the selected display mode.
  Sub DisplayModeDropdown_SelectedIndexChanged(ByVal
 sender As Object, _
    ByVal e As EventArgs)
    
    Dim selectedMode As String
 = DisplayModeDropdown.SelectedValue   
    Dim mode As WebPartDisplayMode = _
      _manager.SupportedDisplayModes(selectedMode)
    If Not (mode Is Nothing)
 Then
      _manager.DisplayMode = mode
    End If

  End Sub
   
  ' Set the selected item equal to the current display mode.
  Sub Page_PreRender(ByVal sender As
 Object, ByVal e As EventArgs)
    Dim items As ListItemCollection = DisplayModeDropdown.Items
    Dim selectedIndex As Integer
 = _
      items.IndexOf(items.FindByText(_manager.DisplayMode.Name))
    DisplayModeDropdown.SelectedIndex = selectedIndex

  End Sub

  ' Reset all of a user's personalization data for the page.
  Protected Sub LinkButton1_Click(ByVal
 sender As Object, _
    ByVal e As EventArgs)
    
    _manager.Personalization.ResetPersonalizationState()
    
  End Sub

  ' If not in User personalization scope, toggle into it.
  Protected Sub RadioButton1_CheckedChanged(ByVal
 sender As Object, _
    ByVal e As EventArgs)
    
    If _manager.Personalization.Scope = PersonalizationScope.Shared
 Then
      _manager.Personalization.ToggleScope()
    End If

  End Sub
   
  ' If not in Shared scope, and if user is allowed, toggle the scope.
  Protected Sub RadioButton2_CheckedChanged(ByVal
 sender As Object, _
    ByVal e As EventArgs)
    
    If _manager.Personalization.CanEnterSharedScope AndAlso
 _
      _manager.Personalization.Scope = PersonalizationScope.User Then
      _manager.Personalization.ToggleScope()
    End If

  End Sub

</script>
<div>
  <asp:Panel ID="Panel1" runat="server"
 
    Borderwidth="1" 
    Width="230" 
    BackColor="lightgray"
    Font-Names="Verdana, Arial, Sans Serif" >
    <asp:Label ID="Label1" runat="server"
 
      Text="&nbsp;Display Mode" 
      Font-Bold="true"
      Font-Size="8"
      Width="120" />
    <asp:DropDownList ID="DisplayModeDropdown"
 runat="server"  
      AutoPostBack="true" 
      Width="120"
      OnSelectedIndexChanged="DisplayModeDropdown_SelectedIndexChanged"
 />
    <asp:LinkButton ID="LinkButton1" runat="server"
      Text="Reset User State" 
      ToolTip="Reset the current user's personalization data for
 the page."
      Font-Size="8" 
      OnClick="LinkButton1_Click" />
    <asp:Panel ID="Panel2" runat="server"
 
      GroupingText="Personalization Scope"
      Font-Bold="true"
      Font-Size="8" 
      Visible="false" >
      <asp:RadioButton ID="RadioButton1" runat="server"
 
        Text="User" 
        AutoPostBack="true"
        GroupName="Scope" OnCheckedChanged="RadioButton1_CheckedChanged"
 />
      <asp:RadioButton ID="RadioButton2" runat="server"
 
        Text="Shared" 
        AutoPostBack="true"
        GroupName="Scope" 
        OnCheckedChanged="RadioButton2_CheckedChanged"
 />
    </asp:Panel>
  </asp:Panel>
</div>

<%@ control language="C#" classname="DisplayModeMenuCS"%>
<script runat="server">
  
 // Use a field to reference the current WebPartManager.
  WebPartManager _manager;

  void Page_Init(object sender, EventArgs e)
  {
    Page.InitComplete += new EventHandler(InitComplete);
  }  

  void InitComplete(object sender, System.EventArgs e)
  {
    _manager = WebPartManager.GetCurrentWebPartManager(Page);

    String browseModeName = WebPartManager.BrowseDisplayMode.Name;

    // Fill the dropdown with the names of supported display modes.
    foreach (WebPartDisplayMode mode in _manager.SupportedDisplayModes)
    {
      String modeName = mode.Name;
      // Make sure a mode is enabled before adding it.
      if (mode.IsEnabled(_manager))
      {
        ListItem item = new ListItem(modeName, modeName);
        DisplayModeDropdown.Items.Add(item);
      }
    }

    // If shared scope is allowed for this user, display the scope-switching
    // UI and select the appropriate radio button for the current user
 scope.
    if (_manager.Personalization.CanEnterSharedScope)
    {
      Panel2.Visible = true;
      if (_manager.Personalization.Scope == PersonalizationScope.User)
        RadioButton1.Checked = true;
      else
        RadioButton2.Checked = true;
    }
    
  }
 
  // Change the page to the selected display mode.
  void DisplayModeDropdown_SelectedIndexChanged(object sender,
 EventArgs e)
  {
    String selectedMode = DisplayModeDropdown.SelectedValue;

    WebPartDisplayMode mode = _manager.SupportedDisplayModes[selectedMode];
    if (mode != null)
      _manager.DisplayMode = mode;
  }

  // Set the selected item equal to the current display mode.
  void Page_PreRender(object sender, EventArgs e)
  {
    ListItemCollection items = DisplayModeDropdown.Items;
    int selectedIndex = 
      items.IndexOf(items.FindByText(_manager.DisplayMode.Name));
    DisplayModeDropdown.SelectedIndex = selectedIndex;
  }

  // Reset all of a user's personalization data for the page.
  protected void LinkButton1_Click(object sender,
 EventArgs e)
  {
    _manager.Personalization.ResetPersonalizationState();
  }

  // If not in User personalization scope, toggle into it.
  protected void RadioButton1_CheckedChanged(object
 sender, EventArgs e)
  {
    if (_manager.Personalization.Scope == PersonalizationScope.Shared)
      _manager.Personalization.ToggleScope();
  }

  // If not in Shared scope, and if user is allowed, toggle the scope.
  protected void RadioButton2_CheckedChanged(object
 sender, EventArgs e)
  {
    if (_manager.Personalization.CanEnterSharedScope &&
 
        _manager.Personalization.Scope == PersonalizationScope.User)
      _manager.Personalization.ToggleScope();
  }
</script>
<div>
  <asp:Panel ID="Panel1" runat="server" 
    Borderwidth="1" 
    Width="230" 
    BackColor="lightgray"
    Font-Names="Verdana, Arial, Sans Serif" >
    <asp:Label ID="Label1" runat="server" 
      Text="&nbsp;Display Mode" 
      Font-Bold="true"
      Font-Size="8"
      Width="120" />
    <asp:DropDownList ID="DisplayModeDropdown" runat="server"
  
      AutoPostBack="true" 
      Width="120"
      OnSelectedIndexChanged="DisplayModeDropdown_SelectedIndexChanged"
 />
    <asp:LinkButton ID="LinkButton1" runat="server"
      Text="Reset User State" 
      ToolTip="Reset the current user's personalization data for
 the page."
      Font-Size="8" 
      OnClick="LinkButton1_Click" />
    <asp:Panel ID="Panel2" runat="server" 
      GroupingText="Personalization Scope"
      Font-Bold="true"
      Font-Size="8" 
      Visible="false" >
      <asp:RadioButton ID="RadioButton1" runat="server" 
        Text="User" 
        AutoPostBack="true"
        GroupName="Scope" OnCheckedChanged="RadioButton1_CheckedChanged"
 />
      <asp:RadioButton ID="RadioButton2" runat="server" 
        Text="Shared" 
        AutoPostBack="true"
        GroupName="Scope" 
        OnCheckedChanged="RadioButton2_CheckedChanged" />
    </asp:Panel>
  </asp:Panel>
</div>

コード例の 2 番目の部分は、インターフェイスとカスタムコントロールを含んでいるソースファイルです。ZipCodeWebPart コントロールは IZipCode を実装し、プロバイダとして機能できるように ConnectionProvider 属性を追加しています。WeatherWebPart コントロールは ConnectionConsumer 属性でマークされたメソッドを持ち、このメソッドで IZipCode インターフェイスを使用して、接続のコンシューマとして機能できます。

コード例を実行するためには、このソースコードをコンパイルする必要があります。それを明示的にコンパイルし、コンパイル済みのアセンブリを Web サイトの Bin フォルダまたはグローバルアセンブリキャッシュに配置できます。サイトの App_Code フォルダにソースコードを配置し、実行時に動的にコンパイルすることもできます。この例は、動的コンパイルを使用します。コンパイル方法を示すチュートリアルについては、「チュートリアル : カスタムサーバーコントロールの開発と使用」を参照してください。

Visual Basic

Imports System
Imports System.Web
Imports System.Web.Security
Imports System.Security.Permissions
Imports System.Web.UI
Imports System.Web.UI.WebControls
Imports System.Web.UI.WebControls.WebParts

Namespace Samples.AspNet.VB.Controls

  <AspNetHostingPermission(SecurityAction.Demand, _
    Level:=AspNetHostingPermissionLevel.Minimal)> _
  <AspNetHostingPermission(SecurityAction.InheritanceDemand, _
    Level:=AspNetHostingPermissionLevel.Minimal)> _
  Public Interface IZipCode

    Property ZipCode() As String

  End Interface

  <AspNetHostingPermission(SecurityAction.Demand, _
    Level:=AspNetHostingPermissionLevel.Minimal)> _
  <AspNetHostingPermission(SecurityAction.InheritanceDemand, _
    Level:=AspNetHostingPermissionLevel.Minimal)> _
  Public Class ZipCodeWebPart
    Inherits WebPart
    Implements IZipCode
    Private zipCodeText As String
 = String.Empty
    Private input As TextBox
    Private send As Button

    Public Sub New()
    End Sub

    ' Make the implemented property personalizable to save 
    ' the Zip Code between browser sessions.
    <Personalizable()> _
    Public Property ZipCode() As
 String _
      Implements IZipCode.ZipCode

      Get
        Return zipCodeText
      End Get
      Set(ByVal value As
 String)
        zipCodeText = value
      End Set
    End Property

    ' This is the callback method that returns the provider.
    <ConnectionProvider("Zip Code Provider", "ZipCodeProvider")>
 _
    Public Function ProvideIZipCode() As
 IZipCode
      Return Me
    End Function


    Protected Overrides Sub
 CreateChildControls()
      Controls.Clear()
      input = New TextBox()
      Me.Controls.Add(input)
      send = New Button()
      send.Text = "Enter 5-digit Zip Code"
      AddHandler send.Click, AddressOf Me.submit_Click
      Me.Controls.Add(send)

    End Sub


    Private Sub submit_Click(ByVal
 sender As Object, _
      ByVal e As EventArgs)

      If input.Text <> String.Empty Then
        zipCodeText = Page.Server.HtmlEncode(input.Text)
        input.Text = String.Empty
      End If

    End Sub

  End Class

  <AspNetHostingPermission(SecurityAction.Demand, _
    Level:=AspNetHostingPermissionLevel.Minimal)> _
  <AspNetHostingPermission(SecurityAction.InheritanceDemand, _
    Level:=AspNetHostingPermissionLevel.Minimal)> _
  Public Class WeatherWebPart
    Inherits WebPart
    Private _provider As IZipCode
    Private _zipSearch As String
    Private DisplayContent As Label

    ' This method is identified by the ConnectionConsumer 
    ' attribute, and is the mechanism for connecting with 
    ' the provider. 
    <ConnectionConsumer("Zip Code Consumer", "ZipCodeConsumer")>
 _
    Public Sub GetIZipCode(ByVal
 Provider As IZipCode)
      _provider = Provider
    End Sub


    Protected Overrides Sub
 OnPreRender(ByVal e As EventArgs)
      EnsureChildControls()

      If Not (Me._provider
 Is Nothing) Then
        _zipSearch = _provider.ZipCode.Trim()
                DisplayContent.Text = "My Zip Code is:  "
 + _zipSearch
      End If

    End Sub 'OnPreRender

    Protected Overrides Sub
 CreateChildControls()
      Controls.Clear()
      DisplayContent = New Label()
      Me.Controls.Add(DisplayContent)

    End Sub

  End Class

End Namespace

namespace Samples.AspNet.CS.Controls
{
  using System;
  using System.Web;
  using System.Web.Security;
  using System.Security.Permissions;
  using System.Web.UI;
  using System.Web.UI.WebControls;
  using System.Web.UI.WebControls.WebParts;

  [AspNetHostingPermission(SecurityAction.Demand,
    Level = AspNetHostingPermissionLevel.Minimal)]
  [AspNetHostingPermission(SecurityAction.InheritanceDemand,
    Level = AspNetHostingPermissionLevel.Minimal)]
  public interface IZipCode
  {
    string ZipCode { get; set;}
  }

  [AspNetHostingPermission(SecurityAction.Demand,
    Level = AspNetHostingPermissionLevel.Minimal)]
  [AspNetHostingPermission(SecurityAction.InheritanceDemand,
    Level = AspNetHostingPermissionLevel.Minimal)]
  public class ZipCodeWebPart : WebPart, IZipCode
  {
    string zipCodeText = String.Empty;
    TextBox input;
    Button send;

    public ZipCodeWebPart()
    {
    }

    // Make the implemented property personalizable to save 
    // the Zip Code between browser sessions.
    [Personalizable()]
    public virtual string ZipCode
    {
      get { return zipCodeText; }
      set { zipCodeText = value; }
    }

    // This is the callback method that returns the provider.
    [ConnectionProvider("Zip Code Provider", "ZipCodeProvider")]
    public IZipCode ProvideIZipCode()
    {
      return this;
    }

    protected override void CreateChildControls()
    {
      Controls.Clear();
      input = new TextBox();
      this.Controls.Add(input);
      send = new Button();
      send.Text = "Enter 5-digit Zip Code";
      send.Click += new EventHandler(this.submit_Click);
      this.Controls.Add(send);
    }

    private void submit_Click(object sender,
 EventArgs e)
    {
      if (input.Text != String.Empty)
      {
        zipCodeText = Page.Server.HtmlEncode(input.Text);
        input.Text = String.Empty;
      }
    }

  }

  [AspNetHostingPermission(SecurityAction.Demand,
    Level = AspNetHostingPermissionLevel.Minimal)]
  [AspNetHostingPermission(SecurityAction.InheritanceDemand,
    Level = AspNetHostingPermissionLevel.Minimal)]
  public class WeatherWebPart : WebPart
  {
    private IZipCode _provider;
    string _zipSearch;
    Label DisplayContent;

    // This method is identified by the ConnectionConsumer 
    // attribute, and is the mechanism for connecting with 
    // the provider. 
    [ConnectionConsumer("Zip Code Consumer", "ZipCodeConsumer")]
    public void GetIZipCode(IZipCode Provider)
    {
      _provider = Provider;
    }
    
    protected override void OnPreRender(EventArgs
 e)
    {
      EnsureChildControls();

      if (this._provider != null)
      {
        _zipSearch = _provider.ZipCode.Trim();
        DisplayContent.Text = "My Zip Code is:  " + _zipSearch;
      }
    }

    protected override void CreateChildControls()
    {
      Controls.Clear();
      DisplayContent = new Label();
      this.Controls.Add(DisplayContent);
    }

  }
}

プログラム例の 3 番目の部分は Web ページです。先頭近くに、接続に使用されるユーザーコントロールとカスタムコントロールの Register ディレクティブがあります。宣言によって ConnectionsZone コントロールを使用する例として、<asp:connectionszone> 要素がページで宣言されています。この要素内で、いくつかのプロパティが宣言によって設定されています。接続ゾーンのその他のプロパティは、ページの <script> セクション内でプログラムによって設定されています。

Visual Basic

<%@ Page Language="VB" %>
<%@ register tagprefix="uc1" 
    tagname="DisplayModeMenuVB"
    src="~/displaymodemenuvb.ascx" %>
<%@ Register TagPrefix="aspSample" 
    Namespace="Samples.AspNet.VB.Controls"
 %>

<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML
 1.0 Transitional//EN" 
"http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">

<script runat="server">

  Protected Sub Page_PreRender(ByVal
 sender As Object, _
    ByVal e As System.EventArgs)
    
    ' Set properties for verbs.
    connectionsZone1.CancelVerb.Description = _
      "Terminates the connection process"
    connectionsZone1.CloseVerb.Description = _
      "Closes the connections UI"
    connectionsZone1.ConfigureVerb.Description = _
      "Configure the transformer for the connection"
    connectionsZone1.ConnectVerb.Description = _
      "Connect two WebPart controls"
    connectionsZone1.DisconnectVerb.Description = _
      "End the connection between two controls"
    
    ' Set properties for UI text strings.
    connectionsZone1.ConfigureConnectionTitle = _
      "Configure a new connection"
    connectionsZone1.ConnectToConsumerInstructionText = _
      "Choose a consumer connection point"
    connectionsZone1.ConnectToConsumerText = _
      "Select a consumer for the provider to connect with"
    connectionsZone1.ConnectToConsumerTitle = _
      "Send data to this consumer"
    connectionsZone1.ConnectToProviderInstructionText = _
      "Choose a provider connection point"
    connectionsZone1.ConnectToProviderText = _
      "Select a provider for the consumer to connect with"
    connectionsZone1.ConnectToProviderTitle = _
      "Get data from this provider"
    connectionsZone1.ConsumersInstructionText = _
      "WebPart controls that receive data from providers"
    connectionsZone1.ConsumersTitle = "Consumer Controls"
    connectionsZone1.GetFromText = "Receive from"
    connectionsZone1.GetText = "Retrieve"
    connectionsZone1.HeaderText = _
      "Create and Manage Connections"
    connectionsZone1.InstructionText = _
      "Manage connections for the selected WebPart control"
    connectionsZone1.InstructionTitle = _
      "Manage connections for consumers or providers"
    connectionsZone1.NoExistingConnectionInstructionText = _
      "No connections exist. Click the above link to create "
 _
      & "a connection."
    connectionsZone1.NoExistingConnectionTitle = _
      "No current connections"
    connectionsZone1.ProvidersInstructionText = _
      "WebPart controls that send data to consumers"
    connectionsZone1.ProvidersTitle = "Provider controls"

  End Sub

</script>

<html  >
<head runat="server">
    <title>Connection Zone Sample</title>
</head>
<body>
  <form id="form1" runat="server">
  <asp:webpartmanager runat="server" id="mgr">
    <staticconnections>
      <asp:webpartconnection id="connection1" 
        consumerconnectionpointid="ZipCodeConsumer"
        consumerid="zipConsumer"
        providerconnectionpointid="ZipCodeProvider"
 
        providerid="zipProvider" />
    </staticconnections>
  </asp:webpartmanager>
  <uc1:displaymodemenuvb id="menu1" runat="server"
 />
  <div>
  <asp:webpartzone id="WebPartZone1" runat="server">
    <zonetemplate>
      <aspsample:zipcodewebpart id="zipProvider"
 runat="server" 
        title="Zip Code Provider" />
      <aspsample:weatherwebpart id="zipConsumer"
 runat="server" 
        title="Zip Code Consumer" />
    </zonetemplate>
  </asp:webpartzone>
  <asp:connectionszone id="connectionsZone1" runat="server"
 >
    <cancelverb text="Terminate" />
    <closeverb text="Close Zone" />
    <configureverb text="Configure" />
    <connectverb text="Connect Controls" />
    <disconnectverb text="End Connection" />
  </asp:connectionszone>
  </div>
  </form>
</body>
</html>

<%@ Page Language="C#" %>
<%@ register tagprefix="uc1" 
    tagname="DisplayModeMenuCS"
    src="~/displaymodemenucs.ascx" %>
<%@ Register TagPrefix="aspSample" 
    Namespace="Samples.AspNet.CS.Controls" %>

<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN"
 
"http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">

<script runat="server">

  protected void Page_PreRender(object sender,
 EventArgs e)
  {
     // Set properties on verbs.
     connectionsZone1.CancelVerb.Description = 
       "Terminates the connection process";
     connectionsZone1.CloseVerb.Description = 
       "Closes the connections UI";
     connectionsZone1.ConfigureVerb.Description =
       "Configure the transformer for the connection";
     connectionsZone1.ConnectVerb.Description =
       "Connect two WebPart controls";
     connectionsZone1.DisconnectVerb.Description =
       "End the connection between two controls";
    
     // Set properties for UI text strings.
     connectionsZone1.ConfigureConnectionTitle = 
       "Configure";
     connectionsZone1.ConnectToConsumerInstructionText = 
       "Choose a consumer connection point";
     connectionsZone1.ConnectToConsumerText = 
       "Select a consumer for the provider to connect with";
     connectionsZone1.ConnectToConsumerTitle = 
       "Send data to this consumer";
     connectionsZone1.ConnectToProviderInstructionText =
       "Choose a provider connection point";
     connectionsZone1.ConnectToProviderText =
       "Select a provider for the consumer to connect with";
     connectionsZone1.ConnectToProviderTitle =
       "Get data from this provider";
     connectionsZone1.ConsumersInstructionText = 
       "WebPart controls that receive data from providers";
     connectionsZone1.ConsumersTitle = "Consumer Controls";
     connectionsZone1.GetFromText = "Receive from";
     connectionsZone1.GetText = "Retrieve";
     connectionsZone1.HeaderText = 
      "Create and Manage Connections";
     connectionsZone1.InstructionText = 
      "Manage connections for the selected WebPart control";
     connectionsZone1.InstructionTitle = 
       "Manage connections for consumers or providers";
     connectionsZone1.NoExistingConnectionInstructionText = 
       "No connections exist. Click the above link to create "
       + "a connection.";
     connectionsZone1.NoExistingConnectionTitle = 
       "No current connections";
     connectionsZone1.ProvidersInstructionText =
       "WebPart controls that send data to consumers";
     connectionsZone1.ProvidersTitle = "Provider controls";
     
  }
</script>

<html  >
<head runat="server">
    <title>Connection Zone Sample</title>
</head>
<body>
  <form id="form1" runat="server">
  <asp:webpartmanager runat="server" id="mgr">
    <staticconnections>
      <asp:webpartconnection id="connection1" 
        consumerconnectionpointid="ZipCodeConsumer"
        consumerid="zipConsumer"
        providerconnectionpointid="ZipCodeProvider" 
        providerid="zipProvider" />
    </staticconnections>
  </asp:webpartmanager>
  <uc1:displaymodemenucs id="menu1" runat="server" />
  <div>
  <asp:webpartzone id="WebPartZone1" runat="server">
    <zonetemplate>
      <aspsample:zipcodewebpart id="zipProvider" runat="server"
 
        title="Zip Code Provider"  />
      <aspsample:weatherwebpart id="zipConsumer" runat="server"
 
        title="Zip Code Consumer" />
    </zonetemplate>
  </asp:webpartzone>
  <asp:connectionszone id="connectionsZone1" runat="server"
 >
    <cancelverb text="Terminate" />
    <closeverb text="Close Zone" />
    <configureverb text="Configure" />
    <connectverb text="Connect Controls" />
    <disconnectverb text="End Connection" />
  </asp:connectionszone>
  </div>
  </form>
</body>
</html>

ブラウザに Web ページを読み込みます。[表示モード] ドロップダウンリストコントロールを使用して、ページを接続モードに切り替えます。[ZIP Code Provider] コントロールの動詞メニュー (コントロールのタイトルバーに下向きの矢印で表示) で、Connect 動詞をクリックします。ConnectionsZone コントロールが表示されます。接続 UI に [End Connection] が表示されていることに注意してください。ページのマークアップで接続が宣言されているため、コントロールは既に接続されています。[End Connection] をクリックし、再び [表示モード] コントロールを使用してページをブラウズモードに戻します。次に、ページを再び接続モードに戻し、1 つのコントロールの Connect 動詞をクリックすると、コントロールの間の接続を構成できるハイパーリンクが UI に表示されます。リンクをクリックし、接続 UI でコネクションポイントを選択して接続を確立します。

.NET Framework のセキュリティ

AspNetHostingPermission (ホスト環境での動作に必要なアクセス許可)要求値 : LinkDemand; アクセス許可値 : Minimal。
AspNetHostingPermission (ホスト環境での動作に必要なアクセス許可)要求値 : InheritanceDemand; アクセス許可値 : Minimal。

継承階層

System.Object
   System.Web.UI.Control
     System.Web.UI.WebControls.WebControl
       System.Web.UI.WebControls.CompositeControl
         System.Web.UI.WebControls.WebParts.WebZone
           System.Web.UI.WebControls.WebParts.ToolZone
            System.Web.UI.WebControls.WebParts.ConnectionsZone

スレッドセーフ

この型の public static (Visual Basic では Shared) メンバはすべて、スレッドセーフです。インスタンスメンバの場合は、スレッドセーフであるとは限りません。

プラットフォーム

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0

参照

関連項目
ConnectionsZone メンバ
System.Web.UI.WebControls.WebParts 名前空間
WebZone
WebPartConnection
ConnectionPoint クラス
WebPartZoneBase
その他の技術情報
ASP.NET Web パーツページ
Web パーツ接続の概要

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