Configureとは? わかりやすく解説

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configure

別表記:コンフィグア

「configure」とは・「configure」の意味

「configure」とは、動詞であり、システム機器設定構成調整することを意味する。特にコンピューターソフトウェア設定変更する際に用いられることが多い。

「configure」の発音・読み方

「configure」の発音は、/kənfɪ́ɡjər/ であり、日本語では「コンフィグア」と読むことが一般的である。

「configure」の語源・由来

「configure」は、ラテン語の「configurare」から派生した英語である。configurareは、con一緒に)とfigurare(形作る)の組み合わせで、「一緒に形作る」という意味を持つ。

「configure」の類語

「configure」の類語には、setupセットアップ)、arrangeアレンジ)、organizeオーガナイズ)などがある。これらの言葉も、システム機器設定構成調整する際に用いられることがある

「configure」を含む用語・関連する用語

「configureコマンド」とは

「configureコマンド」は、UNIX系オペレーティングシステムで、ソフトウェアのインストールアップデートの際に、システム環境適した設定を行うためのコマンドである。

「./configure できない」とは

「./configure できない」とは、configureスクリプト実行しようとした際に、何らかの理由実行できない状況を指す。原因は、必要なパッケージインストールされていない権限不足している、スクリプト破損しているなど多岐にわたる

「./configure エラー」とは

「./configure エラー」とは、configureスクリプト実行した際に発生するエラーのことである。原因は、必要なパッケージインストールされていない権限不足している、スクリプト破損しているなど多岐にわたる

「./configure オプション」とは

「./configure オプション」とは、configureスクリプト実行する際に、特定の設定機能有効化無効化するために指定するオプションのことである。例えば、--prefixオプションインストール先のディレクトリ指定する

「configureファイル」とは

「configureファイル」とは、システムソフトウェア設定記述したファイルのことである。これらのファイル編集することで、システムソフトウェア動作カスタマイズできる。

「./configure コマンドが見つかりません」とは

「./configure コマンドが見つかりません」とは、configureスクリプト実行しようとした際に、スクリプト存在しないか、実行パス正しくないことを示すエラーメッセージである。

「configure コマンドプロンプト」とは

「configure コマンドプロンプト」とは、Windows環境コマンドプロンプト使用してシステムソフトウェア設定を行うことを指す。

「./configure windows」とは

「./configure windows」とは、Windows環境configureスクリプト実行することを指す。通常Windows環境ではconfigureスクリプト使用されず、代わりにインストーラー設定ファイル利用することが一般的である。

「configure」の使い方・例文

1. Please configure the system settings before using the software.(ソフトウェア使用する前にシステム設定行ってください。) 2. The technician will configure the network devices.(技術者ネットワーク機器設定行います。) 3. You can configure the display settings according to your preferences.(好みに応じてディスプレイ設定を行うことができます。) 4. The administrator needs to configure the server for optimal performance.(管理者は、最適なパフォーマンスのためにサーバー設定を行う必要があります。) 5. To configure the printer, follow the instructions in the manual.(プリンター設定を行うには、マニュアル指示に従ってください。) 6. The software will automatically configure the settings based on your hardware.(ソフトウェアは、ハードウェア基づいて設定自動的に行います。) 7. You can configure the security settings to protect your data.(データ保護するために、セキュリティ設定を行うことができます。) 8. The engineer will configure the system to work with the new hardware.(エンジニアは、新しハードウェア連携するようにシステム設定行います。) 9. To configure the email client, enter your email address and password.(メールクライアント設定を行うには、メールアドレスパスワード入力してください。) 10. The user can configure the software to receive notifications.(ユーザーは、通知受け取るようにソフトウェア設定を行うことができます。)

コンフィギュア

【英】configure

ハードウェア及びソフトウェアセッティング変えること。

Autotools

(Configure から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/20 01:36 UTC 版)

GNU Autotools
作者 コミュニティ
開発元 フリーソフトウェア財団
最新版
複数
プログラミング
言語
m4, C
対応OS クロスプラットフォーム
プラットフォーム GNU ほか
内包元 GNUオペレーティングシステム
対応言語 English
ライセンス GNU General Public License version 2
公式サイト www.gnu.org/software/software.html
テンプレートを表示

GNU Autotools、またはGNU Build Systemとは、主にUnix系オペレーティングシステム (OS) においてソフトウェアパッケージ開発を行うための、ツール及びフレームワークの一種である。このツールを使用することにより、多種多様なUNIX互換環境にパッケージを対応させることが容易になる。 Autotoolsは主に Autoconf/Automake/Libtool の3つから成り立っている[1]。他の関連するツールには GNU makeGNU gettextpkg-configGNUコンパイラコレクションなどがある。

AutotoolsはGNUツールチェーンの一部であり、多くの自由ソフトウェアオープンソースパッケージで広く使用されている。そのコンポーネントツールは自由ソフトウェアであり、GNU General Public License の下でライセンスされているが、特別なライセンス例外によりプロプライエタリソフトウェアでの使用が許可されている[2][3]

動機

ソフトウェアプログラムを移植可能にするのは難しい場合がある。コンパイラはシステムによって異なり、一部のシステムでは特定のライブラリ関数が欠落していることがある。コンパイラファイル(Cヘッダなど)の名前が異なる場合もある。共有ライブラリは、さまざまな方法でコンパイルおよびインストールされることがある。プラットフォームの違いを処理する1つの方法は、条件付きでコンパイルされたコード(つまり#ifdef経由)を記述することだが、ビルド環境が多種多様であるため、この方法はすぐに管理不能になる。Autotoolsは、この問題をより管理しやすい方法で解決するように設計されている。

パッケージ利用者側から視たAutotools

Autotools(autoconf と automake)による作業の流れ

Autotoolsを用いて作成されたパッケージは容易に導入が可能である。典型的な場合、インストールまでの全工程が自動化されており、ソースコードを展開した後、以下のコマンドを入力するだけで全てが完了する。

$ ./configure && make && make install

多くのUNIX用オープンソースソフトウェアで、この方式が採用されている。

configure

configurationスクリプト(configure)はビルド環境の構築を一括でおこなうシェルスクリプトである[4]

プログラムのビルドは複数のツールを連携させておこなわれるが、その際、ビルド設定(例: 拡張命令フラグ)を外部から取り込み全てのツール間にそれを一貫して適用しなければならない。これを手動でおこなうことは時間の浪費でありバグの温床である。このビルド環境構築を一括して自動でおこなうスクリプトが、慣例的にconfigureと名付けられるconfigurationスクリプトである[4]。パッケージの利用者はconfigureを実行するだけでビルド環境が構築できる。

configure及び付属のスクリプト・Makefileなどは標準的なUNIXコマンドだけを使用しており、パッケージの利用者は、パッケージそのものの構築・運用に必要なソフトウェアを除いて、Autotoolsの為に特別なソフトウェアを導入する必要はない(Windows系OSではUNIXコマンドが標準で含まれていない為、別途Services for UNIXCygwinなどのUNIX互換環境のインストールが必要である)。

また、自動的な環境検査が好ましくなかったり特別な設定が必要な場合、環境変数またはコマンド引数でconfigureの動作を調整できる。代表的なオプションを以下に説明する。

--prefix=dir
インストール先を変更する。--prefix=/opt/hugaとすると、実行ファイルは/opt/huga/bin、ライブラリは/opt/huga/libというように変更される。bin、libなどを個別に変更することも出来る。デフォルトは/usr/localである。OSベンダーなどが提供するバイナリパッケージでは、--prefix=/usrや--prefix=/opt/hugaなどの設定で構築されている場合が多い。root権限のないユーザや試しに利用したい場合は、--prefix=$HOME/hugaなどとすれば、他のユーザに影響を与えることを防止できる。
--with-hoge
別のパッケージhogeを利用することを指定する。--with-hoge=dirでhogeのインストール先を指定できる場合もある。--with-hoge=no又は--without-hogeとすると逆に使用しないことを指定する。
環境変数 CC
環境変数CCを設定すると、その値がCコンパイラのコマンド名として使用される。設定しない場合はccまたは適切なOS標準のコンパイラに設定されるが、明示的に設定することで標準と異なるコンパイラを使用できる。

これ以外にも多くのオプションがあり、少ないパッケージでも10以上、多いパッケージでは数十から100以上の設定項目がある。利用者の設定に矛盾があったり、環境の機能に不足があれば診断情報を出力する。また、クロスコンパイル対応や、構築用の作業ディレクトリをソースコードと異なるディレクトリに設定する機能がある。

autoconf

Autoconf (autoconf) はconfigurationスクリプトを自動生成するツールである[5]

ビルド環境の自動構築をおこなうconfigurationスクリプト (configure) はそれ自体が時に数千行に渡る巨大なスクリプトになる。これを手動で記述し維持することは時間の浪費でありバグの温床である。このconfigure生成を自動でおこなうツールがAutoconfである[5]

Autoconfはconfigure.acを入力とし、configureを出力とする[6]。ユーザーがこのconfigureを実行することでビルド環境が構築される。

機能

m4言語のマクロとシェルスクリプトの断片で記述された入力ファイルconfigure.ac(古いバージョンではconfigure.in)を、autoconfがm4を用いて置換しconfigureを得る。 最終出力configureはBourne Shell用のシェルスクリプトで、数百行から数千行の長さがある。

以下に、簡単なconfigure.acの例を示す。

AC_INIT(hello, 1.9, address) # 必須設定
AC_CONFIG_SRCDIR([hello.c])
# このパッケージではhogeを使用可能である configureに--with-hogeが追加される。
#(実際には、この後に利用者が--with-hoge=yesとした場合の動作定義を記述する必要がある)
AC_ARG_WITH(hoge, [Use hoge]) 

AC_PROG_CC                    # Cコンパイラの設定 configureが環境変数CCを使用する
AC_OUTPUT([Makefile])         # Makefile.inを雛形にしてMakefileを生成

出力のconfigureは非常に長いので掲載しない。この場合、一般的なオプションはサポートされる。利用者の要求に応じてhogeを利用するがどうかを決定する。また、Cコンパイラを探し実行方法を確認し、その結果得られたコマンド名・必要オプションなどをMakefileに出力する。

automake

GNU Automakeautomake)はMakefile.inファイルを自動生成するツールである[7]

automakeはプログラムとソースコードの関係などが記述されたMakefile.amファイルを入力とし、Makefile.inを出力する。

実行例

HelloWorldプログラムで例を示す

#Makefile.am
#実行バイナリファイルの名前はhello
bin_PROGRAMS = hello
#helloのソースコードはhello.c,hello.h
hello_SOURCES = hello.c hello.h

出力のMakefile.inは非常に長いので掲載しないが、期待した内容が得られる。 すなわち、configureを実行することでMakefileが生成される。このMakefileを用いてmakeコマンドを使用すると、hello.cをCコンパイラでコンパイルし、次いで標準ライブラリとリンクし、helloの実行ファイルが得られる。make installでは、helloはあるべき場所(ほとんどの場合は/usr/local/bin)にインストールされることになる。

脚注

  1. ^ Learning the GNU development tools”. Autotoolset.sourceforge.net. 2016年4月1日閲覧。
  2. ^ Savannah Git Hosting - autoconf.git/blob - COPYING.EXCEPTION”. Git.savannah.gnu.org. 2011年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月1日閲覧。
  3. ^ libtool.git - GNU Libtool”. Git.savannah.gnu.org (2005年1月8日). 2016年4月1日閲覧。
  4. ^ a b "The configuration scripts that Autoconf produces are by convention called configure. When run, configure creates several files, replacing configuration parameters in them with appropriate values." 3 Making configure Scripts - Autoconf - gnu.org. 2022-06-11閲覧.
  5. ^ a b "Autoconf is an extensible package of M4 macros that produce shell scripts to automatically configure software source code packages." Autoconf - gnu.org.
  6. ^ "To create a configure script with Autoconf, you need to write an Autoconf input file configure.ac" 3 Making configure Scripts - Autoconf - gnu.org.
  7. ^ "GNU Automake is a tool for automatically generating Makefile.in files" Automake - gnu.org. 2022-06-11閲覧.

関連項目

参考文献

『GNU Autoconf/Automake/Libtool』 Gary V. Vaughan, Ben Elliston, Tom Tromey, Ian Lance Taylor著 でびあんぐる監訳 ISBN 4-274-06411-5

外部リンク


configure

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 09:56 UTC 版)

Autotools」の記事における「configure」の解説

configurationスクリプト(configure)はビルド環境構築一括でおこなうシェルスクリプトである。 プログラムビルド複数ツール連携させておこなわれるが、その際ビルド設定(例: 拡張命令フラグ)を外部から取り込み全てのツール間にそれを一貫して適用しなければならない。これを手動でおこなうことは時間浪費でありバグ温床である。このビルド環境構築一括して自動でおこなうスクリプトが、慣例的にconfigureと名付けられるconfigurationスクリプトである。パッケージ利用者はconfigureを実行するだけでビルド環境構築できる。 configure及び付属スクリプトMakefileなどは標準的なUNIXコマンドだけを使用しており、パッケージ利用者は、パッケージそのもの構築運用必要なソフトウェア除いてAutotools為に特別なソフトウェア導入する要はない(Windows系OSではUNIXコマンド標準含まれていない為、別途Services for UNIXCygwinなどのUNIX互換環境インストールが必要である)。 また、自動的な環境検査好ましくなかったり特別な設定必要な場合環境変数またはコマンド引数でconfigureの動作調整できる代表的なオプションを以下に説明する。 --prefix=dir インストール先を変更する。--prefix=/opt/hugaとすると、実行ファイルは/opt/huga/bin、ライブラリは/opt/huga/libというように変更されるbinlibなどを個別変更することも出来る。デフォルトは/usr/localである。OSベンダーなどが提供するバイナリパッケージでは、--prefix=/usrや--prefix=/opt/hugaなどの設定構築されている場合が多い。root権限のないユーザ試しに利用したい場合は、--prefix=$HOME/hugaなどとすれば、他のユーザ影響与えることを防止できる。 --with-hoge 別のパッケージhoge利用することを指定する。--with-hoge=dirhogeインストール先を指定できる場合もある。--with-hoge=no又は--without-hogeとすると逆に使用しないことを指定する環境変数 CC 環境変数CC設定すると、その値がCコンパイラコマンド名として使用される設定しない場合ccまたは適切なOS標準コンパイラ設定されるが、明示的に設定することで標準異なコンパイラ使用できる。 これ以外にも多くオプションがあり、少なパッケージでも10以上、多いパッケージでは数十から100上の設定項目がある。利用者設定矛盾があったり、環境機能に不足があれば診断情報出力するまた、クロスコンパイル対応や、構築用の作業ディレクトリソースコード異なディレクトリ設定する機能がある。

※この「configure」の解説は、「Autotools」の解説の一部です。
「configure」を含む「Autotools」の記事については、「Autotools」の概要を参照ください。

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