診療所の人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 17:47 UTC 版)
「モンスター娘のお医者さん」の記事における「診療所の人物」の解説
グレン・リトバイト 声 - 土岐隼一、小市眞琴(幼少期) 種族 - 人間 17歳の青年で本作の主人公。東方の表記では紅蓮・リトバイト。リトバイト診療所医院長。平和となった世界で魔族専門の診療所を営む。 性格は気弱で、そのせいでより若く見られることもある。幼いころから魔族に関する本を読み漁るなど、知識欲が有りかつ正義感をもつ。知識欲からか、診察に没頭しすぎることがあり、サーフェから配慮が足りないと言われるほど。無自覚な仕事中毒で、診療所に患者が来なければ、往診して病人を探そうとする。過労で倒れたこともある。 生まれは人間領東端の商家の次男で、父は東方商会同盟の幹部。家業は古くから元老院の御用商人をしている廻船問屋で、首都周辺の船を全部仕切る絶大な権力を持つ商家の御曹子であった。家督争いに参加することなく、兄のソーエンに跡目を譲ったのだが、その際のいざこざで勘当寸前になり、原因を作った兄とは仲が悪い。 助手のサーフェとは幼馴染で、魔族領のネメア・アカデミーでは姉弟関係。アカデミー卒業時にサーフェから貰った金竜の鱗のアクセサリーを大切にしている。在学中はサーフェやライムと同じ研究室で魔族の悩み相談を引き受けていたが、過労に起因する転落事故によって脳挫傷を起こし、クトゥリフとライムの処置で一命は取り留めたが短期記憶を喪失している。 魔族領へ留学した初の人間。人間で唯一の魔族専門の医師で、師のクトゥリフから唯一、リンド・ヴルムで診療所の開業を許された天才。作業速度はともかく、技術の繊細さや丁寧さでは師を超えつつある。スカディの手術の執刀医の一人を担当し、手術を受けようとしない彼女の説得にもあたった。自分の病院を持ちたいという思いはあるが、大病院を院長として経営するのではなく、患者1人1人を自分で診察することに拘りがある。師が『気』という概念には懐疑的なので、鍼治療などの東方の医術については独学。後に『鬼変病』の診療記録の買取料で借金を完済、晴れて独立を果たす。 体力は多少あるが、ソーエンから体力をスィウに奪われたと評される程度で、勉強一筋だったため格闘技や武術の心得は全くない。ただ、鬼の血を引く一族の生まれだけあって、火事場の馬鹿力で女性1人を抱えて運ぶ程度の筋力はある。料理もからきしだが、卵酒などの治療に関わるものだけは上手に作れる。大陸公用語や人間領の文字のみならず、見様見真似で古代文字を書くこともできるほどの教養を持つも、筆不精であり、実家を出て以来ただの1通も手紙を返信していない。 様々な魔族から好意を寄せられているが、色事には疎い。それでも結婚相手にするならサーフェと心に決めており、クトゥリフからの言いつけで深い関係にはなっていなかったが、水路街に毒が撒かれた事件で彼女が診療所を飛び出したときに、覚悟を決めてプロポーズをした。事件被害者の治療費を返済し終えるまでは婚約者として過ごす予定だったが、条例改正を受けてティサリアやアラーニャをはじめ、多くの女性から求婚を受けている事態は変わらなかった。正式に婚約者になったサーフェ、ティサリア、アラーニャの3人には婚約指輪を送っている。 サーフェンティット・ネイクス 声 - 大西沙織 種族 - ラミア 下半身が蛇のラミア族で19歳の少女。グレンと共に診療所を営む。優秀な薬剤師。愛称はサーフェ。 アルビノのラミアで、白い鱗、銀色の髪、ルビーのような赤い瞳を持つ。光に弱く、日焼け止め軟膏を塗り、アラクネ製の遮光ベール、遮光インナーを常に身に纏っている。 薬品売買で財を成したネイクス家の本家出身。現在は実家を出奔しているが、ネイクス家の頭領の1人娘であり、平和な時代が訪れてもいざという時のために毒牙だけは残しておくようにと暗殺者として育てられ、その関係から暗殺術に精通している。 グレンの幼馴染で、彼の姉弟子。リトバイト一族とネイクス一族の利害の一致から、8歳のとき人質としてリトバイト家にやってきて、幼いグレンたちと一緒に過ごした過去がある。 お酒が大好きで、高級なお酒につられ、ティサリアに協力したこともある。特にワインを好み、常連になっている『大烏賊の寝床亭』で取り扱っている全てのワインを飲んだことがある。酔っ払うと蛇の下半身で絡みついてくる文字通りの絡み酒。後述のアラーニャとは呑み仲間で、掴みどころのない彼女の扱いに長けている。後述するティサリアとは犬猿の仲だが、実は似た者同士で、最近はお互いを認め合って大人の対応をとることも多い。 スカディの手術の際には、竜に効く麻酔を開発し、麻酔医として脈拍などを常に監視していた。 グレンに対して恋をしているが、クトゥリフから釘を刺されているので関係はなかなか進展しない。少々嫉妬深いところがあり、多くの魔族女性から好意を寄せられるグレンに不満を抱くこともある。脱皮姿は決してグレンに見せない。水路街に毒が流された事件に実家が関わっていることを知り、自分の手で始末をつけようとリンド・ヴルムを離れ、一度は自分の恋を諦めてティサリアかアラーニャとの結婚を勧め、首謀者のオークラウを暗殺しようとするが、その直前に駆けつけたグレンからプロポーズされて思い留まる。しかし、グレンの嫁探し騒動から解放されたのもつかの間、一夫多妻を認める条例改正により求婚者は絶えず、第1夫人としての心労は溜まり続けている。また、ムードが欲しいと考えているうちに、諸事情からグレンのファーストキスをアラーニャに先を越されてしまう。 著者・折口良乃は、グレンと上下関係が出来ないように調薬担当として対等な関係であってほしいと考えているという。 妖精のお手伝い ミルク一杯で診療所一日の雑務を手伝っている妖精たち。 ただし、雇用条件に関してはシビア。コンティグリー・ブラッドフォード6世 声 - 市ノ瀬加那 妖精女王に長年仕えたブラッドフォード家の名を継ぐ妖精。診療所の妖精たちの司令官。妖精の中でも特に女性らしさが薄い。 妖精としての誇りを持って雑務等にあたっている。誇り高く責任感が強い。サーフェのことは礼節を弁えた淑女と高く評価しているが、医療技術を不要とする種族ゆえにグレンのことは医者という立場を抜きに見て、粗忽者かつ鈍感とかなり辛辣に評する。 アニメ版のキャストロールでは、「コティングリー・ブラットフォード6世」となっている。 ライト サーフェから与えられた雑務中にミスを犯した妖精。コンティグリー曰く、二等兵。 ドイル コンティグリーにライトのミスを伝えた妖精。妖精たちの副官。
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