規模と能力とは? わかりやすく解説

規模と能力

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 06:42 UTC 版)

海上自衛隊」の記事における「規模と能力」の解説

左からDDG-177「あたご」、TV-3508「かしま」、DD-105「いなづま」、TV-3519「やまゆきそうりゅう型潜水艦乗員 世界的にも高い能力があるとされる掃海隊群 第5航空群P-3C海上自衛隊艦艇一覧」および「海上自衛隊の装備品一覧」も参照 2021年令和3年3月末現在、主たる戦力として護衛艦47隻(合計基準排水量267000トン)、通常動力型潜水艦21隻(合計基準排水量約6トン)、機雷戦艦艇22隻(合計基準排水量2万2000トン)、哨戒艦艇6隻(合計基準排水量約1,000トン)、輸送艦艇11隻(合計基準排水量2万8000トン)、補助艦艇30隻(合計基準排水量133000トン)、航空機は、固定翼哨戒機74機(P-1 29機、P-3C 44機)、電子戦データ収集機EP-3 5機)、画像データ収集機(OP-3C 5機)、哨戒ヘリコプター83機(SH-60J 14機、SH-60K 69機)、掃海輸送ヘリコプターMCH-101 10機)等を保有する人員は、定員45,329人(現員43,419充足率95.8%)である。 令和4年度(2022度)の予算額は約1兆2922億円 基地の数は約31である。 海上自衛隊部隊をフォースユーザー(事態対処責任者)として運用する中核となるのは自衛艦隊であり、艦艇100隻、航空機230機が、フォースプロバイダー(部隊提供者練度管理責任者)として練度管理などを担当する隷下部隊の「護衛艦隊」「航空集団」「潜水艦隊」「掃海隊群」「艦隊情報群」「海洋業務・対潜支援群」「開発隊群」に所属している。 護衛艦隊は、護衛艦8隻により編成される護衛隊群4個を中心とし、それに加え沿海防衛用として配備されている5個護衛隊及びそれらを支援する部隊により編成されている。これらの艦艇大湊基地青森県)、横須賀基地神奈川県)、舞鶴基地京都府)、呉基地広島県)、佐世保基地長崎県)の5基地配備されている。 潜水艦隊は、2個潜水隊からなり呉基地横須賀基地の2基地配備されている。潜水艦行動秘密性高く作戦行動中は戦争抑止力としても活動している。また、海上自衛隊対潜戦訓練目標としても行動している。 掃海隊群は、機雷掃海任務とする。太平洋戦争大東亜戦争)において日本周辺日米両軍敷設した機雷や、不発弾爆弾砲弾)を戦後多数処理して航路啓開船舶人命被害防止努め経験技術蓄積得ている。掃海部隊海上保安庁所属だった朝鮮戦争時には日本特別掃海隊として派遣され湾岸戦争後ペルシャ湾掃海とともにアメリカ合衆国関係者からその力量称えられた。また、掃海艇部隊掃海隊群以外にも各地方隷下配備され海中海岸発見される太平洋戦争朝鮮戦争時漂着・沈底した機雷不発弾の処理を行っている。なお、掃海隊群2016年平成28年7月から水陸両用作戦支援の任務付与されている。 航空集団は、航空自衛隊とは個別運用されている。主に哨戒機により広大な日本周辺海域哨戒しており、諸外国潜水艦艦艇領海侵犯排他的経済水域における日本国主権侵害行為に対して護衛艦などと共に常時警戒体制敷いている。固定翼哨戒機部隊として4個航空群が編成されており、厚木航空基地神奈川県)、八戸航空基地青森県)、鹿屋航空基地鹿児島県)、那覇航空基地沖縄県)に配備されている。また、回転翼哨戒機ヘリコプター部隊は2個航空群が館山航空基地千葉県)、大村航空基地長崎県)に配備されており、護衛艦艦載ヘリコプター部隊として活動している。捜索救難従事する部隊としては飛行艇岩国航空基地に、救難ヘリコプター部隊各地配備している。そのほか航空掃海ヘリコプター輸送機部隊属している。 冷戦終結以前は、太平洋戦争教訓により、敵対勢力からの通商破壊活動に対して脆弱な海洋国家日本弱点補完するため、対潜戦対機雷戦戦術能力の向上を目指していた。対潜戦能力アメリカに次ぐ世界第2位の規模と能力を持っており、また、活動面積対す対機雷戦能力世界最高水準にあるとされる海上自衛隊その特徴一つ航空海軍としての一面がある。艦載ヘリコプター固定翼哨戒機からなる航空集団航空部隊中核となっており、自衛艦隊内におけるその人員比は航空集団護衛艦隊対し、常に過半数となる規模である。海上自衛隊多数ヘリコプター搭載護衛艦DDH)を保有しひゅうが型護衛艦いずも型護衛艦外国ヘリ空母同様な外見全通甲板を持つ。このように航空部隊水上艦に対して優越した構成は、多数空母強襲揚陸艦有するアメリカ海軍海上自衛隊だけに見られる特色である。 1998年平成10年)の北朝鮮によるテポドン1号打ち上げを受け始まった日米共同研究経て弾道ミサイル防衛BMDシステム導入した日本採用した多層防衛システムのうち、海上自衛隊イージスシステム装備するイージス艦BMD応能力を付加しRIM-161スタンダード・ミサイル3SM-3射程1200kmを利用するイージス弾道ミサイル防衛システム導入している。

※この「規模と能力」の解説は、「海上自衛隊」の解説の一部です。
「規模と能力」を含む「海上自衛隊」の記事については、「海上自衛隊」の概要を参照ください。

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