荒涼高校関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 21:55 UTC 版)
「史上最強の弟子ケンイチの登場人物」の記事における「荒涼高校関係者」の解説
兼一たちの通う学校で、物語当初はここが舞台となることが多かった。同校に通う作中登場人物は兼一、美羽、新島、水沼、松井、武田、宇喜田、谷本、キサラ、古賀。武田の英語力とキサラの発言から、偏差値はそれほど高くないどころか低いようで毎年、不良が入学してくる不良の巣窟とまで言われた学校。教師を含めて800名以上が在籍するマンモス校である。学校指定の制服はあるものの私服での通学も許可されている。 大門寺 まこと(だいもんじ まこと) 声 - 一条和矢 16歳。兼一の同級生。ボディビルで培った逞しい体が自慢。中学時代から札付きの不良として有名な暴れん坊だが、格上には猫を被って媚びるなど狡賢い一面も持つ。高校では体格を買われて空手部にスカウトされた。 空手は素人同然だがその恵体に見合う腕力を有し、金属バケツの底を一撃で外し飛ばす威力のパンチを放つ。力がない相手を見下して嫌っており、たまたま同じ部活だった貧弱な少年・白浜兼一が目障りだったらしく、退部を懸けた組手勝負を行うも、ノックアウトに追い込まれるほどの完全敗北を喫する。しかし、「空手部を辞めたくない」と必死に訴える姿を見た兼一に情けをかけられて、退部せずに済んだようである。…にもかかわらず園芸部を襲撃、草花を踏みにじり、激昂した兼一に倒される。彼に勝利したことから兼一の格闘人生は始まった。久しぶりに登場して、コーキンに対してカツアゲ行為を行うが逆に部下もろとも手下にされてしまった。その後、コーキンが空手部でムエタイを教える際、「才能が無いから」という理由でサンドバッグ代わりにされるなど、かつて自分自身が兼一にしたのと同じ扱いを受けて、精神的に抵抗ができないいじめられっこのような存在となってしまった。コーキンの命令で、兼一を騙して空手部に誘き出す。かつて弱虫のいじめられっこだった兼一がとてつもなく強くなっていたことに思うところがあったようで、兼一がコーキンに勝てないと思い、兼一を助けるため新白連合を呼びに行き、兼一を騙して誘き出したことを悔いていた。 筑波 歳三(つくば さいぞう) 声 - 梁田清之 18歳。空手部副主将。黒帯有段者で実力は部内No.1。 強い奴と戦うのが趣味で、有力そうな一年生に喧嘩を吹っかける不良でもある。大門寺に勝利した兼一に興味を持ち、一度は完全勝利を収めた。しかしその後の再戦においてスポーツ空手にない技で隙をつかれ、そのまま様々な技を身に付けた兼一に敗れる。ラグナレクの構成員であったが、武田の台詞によると兼一に敗北後、徹底的に痛めつけられ追放された模様。この一件から兼一は様々な不良から狙われるようになった。 鷹島 千尋(たかしま ちひろ) 声 - 久川綾 17歳。新体操部の2年生エースだったが美羽にその座を奪われ、日陰者となってしまった。嫌味を言ったりするが美羽を追い越すために特訓を続けている模様。レイチェルと組んで美羽をいじめようと企んでいるが、美羽にレイチェルの靴を隠そうといって呆れられたり、体育祭において恥をかかせようとして逆にレイチェルから弓矢固めを喰らってしまうなど懲りていない様子である。 新島曰く美羽に勝るのは年齢だけ。しかし、新島の学内ランキングでは美羽に及ばないまでも総じて高得点を得ており、容姿は90点以上を獲得する美形。スタイルもかなり良い。 一年間美羽の動きをにらみ続けた結果、皮肉にもそれが自分の新体操の技術に活かされる結果となった。 月刊版『戦え!梁山泊』では同級生として登場し、美羽とキサラの仲を取り持つという奇妙な役回りだった。 泉 優香(いずみ ゆうか) 声 - 大本眞基子 16歳。兼一の所属する園芸部の部長(部員は2人しかいないのだが)でクラスメイト。 大人しい性格で、不良に捕われたりしたが好意を寄せている兼一の前ではぶりっ子のようにふるまう面がある。兼一に好意を抱いており、帰りを一緒に誘おうとするがいつも美羽によって阻まれる(美羽に他意はない)。また、その美羽と同棲していると勘違いし、ショックを受けていた。薙刀部の友人である姫野真琴とよく一緒にいる。 月刊版『戦え!梁山泊』では兼一を巡る美羽の恋のライバルだったが、地味な容姿や性格に加え、美羽一筋の兼一からは友人としか思われていなかった。 姫野 真琴(ひめの まこと) 声 - 岩居由希子 16歳。兼一のクラスメイトで薙刀部所属。泉の親友を自称する程彼女と仲が良い。本編ではあまり目立つことはないが、外伝のほうでは主人公として登場している。見た目は女の子らしいが、泉とは対照的に気が強い男勝りな性格の持ち主で、当初はいじめられっ子でしかなかった兼一のことも「さえない男」としか見ていなかった(後に「さえないバカ」に格上げ?)。 島山(しまやま)と田中(たなか) 声 - 柳沢栄治、渋谷茂 16歳。兼一のクラスメート。当初は兼一を「フヌケン」呼ばわりしていじめていたが、美羽に近づくために兼一の友達を騙る。しかしそれが仇となって武田、宇喜田に連れ去られてしまい、助けに来た兼一を置き去りにして逃げ出す。その後わずかながら罪悪感に苛まれていたところ、逆に兼一の方から巻き込んでしまったことを謝罪され、改めて友人となる。 臨海学校で唯一ボリスに真っ向から反抗したことからボリスに認められ、ボリスがいなくなった後のクラスの取りまとめを頼まれた。その後、ボリスに代わって授業中騒ぐ生徒を注意するという行動を見せ、それが他の生徒達にも少なからず影響を及ぼしている。 安永 福次郎(やすなが ふくじろう) 声 - 宝亀克寿 53歳。兼一のクラスの担任で、日本史教師。 厳格な人物だが、その実生徒たちのことを真剣に考えている。長い教師生活から人を見る目に長けており、家庭訪問を行った際に梁山泊の師匠たちが美羽の父母のふりをした芝居を見抜く。 趣味は文化財鑑賞で、秋雨のファンでもある。副担任である小野の天然っぷりに少々手こずっている模様。見事なまでの輝きを放つ禿頭。 小野 杏子(おの きょうこ) 声 - 嶋村カオル(テレビアニメ版) / 青山桐子(OVA版・テレビアニメ闇の襲撃) 28歳。兼一のクラスの副担任で、国語教師。園芸部の顧問も務めている。 生徒からも心配される程の天然さと緩さ、子供っぽさとどん臭さから安永にいつも注意されている(だがその性格があって安永自身怒るに怒れないこともある)。手が隠れるほど袖の長い服をいつも着用している。安永のことを「やっさん」と呼ぶこともある。生徒想いであり生徒から信頼は厚いのだが、上記のような人物である上にきつく注意できない性格もあって、一部の生徒からは完全になめられてクラスが荒れることも多かった。ボリスが転入してからはその助けによって授業をまともにできるようになり、それ以外でも多くの面でボリスに頼りきっていた。彼女の方もボリスがクラスに馴染めるよう色々と努力をしていた。ボリスがいなくなって落ち込み、またもクラスが荒れるようになったが、ボリスに後を任された島山と田中の注意によってクラス全体が変化し、ボリスがいなくても授業を行えるようになりつつある。殺気が無いために気配が感じ取れず、気付かないうちに近付かれるのでボリスからは少し苦手がられている。ボリスの転校後、しばらくの間ずっと落ち込んでいた。
※この「荒涼高校関係者」の解説は、「史上最強の弟子ケンイチの登場人物」の解説の一部です。
「荒涼高校関係者」を含む「史上最強の弟子ケンイチの登場人物」の記事については、「史上最強の弟子ケンイチの登場人物」の概要を参照ください。
- 荒涼高校関係者のページへのリンク