聖鳳学園ガンプラバトル部チーム「トライ・ファイターズ」(主要人物)
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「ガンダムビルドファイターズトライ」の記事における「聖鳳学園ガンプラバトル部チーム「トライ・ファイターズ」(主要人物)」の解説
前作終了後に模型部から独立したガンプラバトル専門の部活動。単に「バトル部」とも呼ばれる。タツヤの在校時代には多くの大会で優勝を飾った強豪だったが、やがてその実力も陰りが見えはじめ、さらにもう一つの模型部である「プラモデル部」に部員の多くを引き抜かれたことで、物語開始時点での部員は部長のホシノ・フミナのみとなっている。 プラモ部部長ミヤガ・ダイキの意見により、学園生徒会でバトル部の廃部およびプラモ部への吸収統合が検討されるが、その直前に転校してきたカミキ・セカイがバトル部に入部したことで状況は一変。生徒会長立ち会いのもと行われたバトル部対プラモ部の模擬戦でバトル部が勝利したことで、廃部の危機を脱する。さらに、模擬戦で違反行為を犯したミヤガを見限ったプラモ部部員コウサカ・ユウマがバトル部に転向し、ガンプラバトル選手権の出場条件である3人のメンバーがそろう。 これをもってフミナ、セカイ、ユウマによる新生ガンプラバトル部チーム「トライ・ファイターズ」が誕生し、全国大会制覇を目指し始動する。西東京地区予選では昨年の覇者である宮里学院チーム「Gマスター」を破って優勝。第13回全国大会でもそれぞれがさまざまな因縁を越えて、決勝まで勝ち進んでいく。決勝では、中高生最強校であるガンプラ学園チーム「ソレスタルスフィア」と延長戦におよぶ死闘の末に勝利し、全国大会制覇を達成する。 カミキ・セカイ 声 - 冨樫かずみ 操作ガンプラ:ビルドバーニングガンダム、トライバーニングガンダム、カミキバーニングガンダム、武者號斗丸 本作の主人公。聖鳳学園の中等部2年に転入してきた少年。「次元覇王流拳法」と呼ばれる格闘技の達人で、素手で街の不良数人を一蹴するほどの実力をもつ。真っ直ぐな性格の熱血漢で、武道家らしい礼儀正しさと社交的な面も持ち合わせている。入部志望だった格闘技系の部活が聖鳳学園にないことに落胆していたところ、偶然出会ったフミナに誘われ、ガンプラバトル部に入部する。 長らく師匠とともに武者修行に出ていたため世の常識に疎く、一般の男子なら誰もが知っているであろうガンダムやガンプラの存在も知らなかった。当初はフミナの強引な勧誘もあってガンプラバトルには消極的だったが、強力なチームメイトとライバルたちとの切磋琢磨の中で、次第にその面白さに目覚めていく。バトルでは自身の次元覇王流拳法の動きをガンプラに反映することで、近接格闘において無類の強さを発揮する。そのセンスはラルさんから「レイジの再来」と評されるほどで、その気迫はバトルフィールド外にもプラフスキー粒子による風を巻き起こすほどの影響力がある。一方、射撃武器のあつかいは苦手で、バトルスタイルも猪突猛進になりがち。また、自身が体感したことのない宇宙空間や水中フィールドでは、覇王流本来の実力を発揮しきれないという欠点をもつ。しかし、のちにプール内の疑似的な無重力空間で特訓を積むことで、これを克服する。プラモデルの製作経験は皆無だったが、フミナとともに訪れたGミューズの店員の教えを受け、初めてみずからガンプラを製作する。性格とバトルスタイルが正反対なユウマとは仲が悪く、ユウマが姉のミライに好意を寄せいていることに反発するが、バトルを通じて次第に認め合う仲となる。自身の恋愛事に関しては鈍感であり、フミナたち女性陣から寄せられる好意にも気付いていない。 数々の戦いを経て急成長を見せ、地区予選決勝ではアシムレイトの境地に至る。強化合宿に訪れたニールセン・ラボでガンプラ学園エースのキジマ・ウィルフリッドと初対戦し、次元覇王流にはない新たな技を見出す。 全国大会決勝後は、修行と称してキジマ・シアの下でガンプラ製作の指導を受け、メイジン杯ではみずから製作した「カミキバーニングガンダム」を披露する。 コウサカ・ユウマ 声 - 内田雄馬、広橋涼(幼少時) 操作ガンプラ:ライトニングガンダム、ライトニングガンダムフルバーニアン、ライトニングガンダムストライダー、ライトニングΖガンダム、ガンダムエアマスター(第2話回想)、ガンダムライトニングブラックウォーリア(『バトローグ』) コウサカ・チナの実弟で、姉の母校でもある聖鳳学園の中等部2年生。前作でも幼少時の姿で登場する場面がある。チナと同じ太縁眼鏡が特徴で、実年齢以上にクールで理論的な性格。一方で、一目惚れしたミライに近付くために弟のセカイを利用するなど、打算的な面も見せる。姉の同級生であるセイを自身の目標として尊敬しており、直接ガンプラ製作の指導を受けていたこともある。営業スマイルが苦手なチナと違い、実家のレストランの接客もそつなくこなしている。幽霊などのオカルト系が苦手で、人目をはばからずおびえる。 第8回世界大会を観戦に行ったことで幼なじみのフミナとともに世界大会への出場を夢見てファイターとなる。小学生時代にはセイバーガンダムのプラモを手にし以降、全国大会に出場するほどの実力をつけていった。しかし、アドウ・サガに惨敗を喫し「才能がない」と罵倒されたことで挫折し、ガンプラバトルへの情熱を失う。この経緯から中学入学後はフミナからのバトル部への勧誘を蹴り、純粋に模型製作をたしなむプラモデル部に入部した。その後はアーティスティック・ガンプラ・コンテストなど数々の大会でグランプリを獲得し、若き天才ビルダーとして名をはせている。 バトル部とプラモ部の統廃合を賭けたチームバトルではプラモ部側として参戦するが、セカイとの戦いのなかで心に押し込めていたバトルへの情熱を隠しきれなくなり、やがて反則行為に出たミヤガをセカイたちと協力して倒す。その後、ミライにほだされるかたちでバトル部に転向する。当初は素人であるセカイを見下していたが、戦いを重ねるうちに次第に「チームのエース」として認めるようになる。 地区予選優勝後の強化合宿で訪れたニールセン・ラボにて、再会したアドウに雪辱を果たそうと挑むも返り討ちに遭う。このショックで再び自信を喪失するが、その姿を見かねたタツヤとの練習バトルのなかで、自身が「負けないため」の「後ろ向き」な戦いをしていたこと、その原因が自身が無意識に設定していた「限界」によるものであることを気づかされ、その限界を超えるために再び戦うことを決意し、宮里学院との戦いの中でファイターとしての目覚め、天大寺学園のサカイ・ミナトとの決戦で己の中の恐怖や絶望に屈しない心を獲得していく。最終話のメイジン杯では、全国大会決勝戦から2週間という短期間で作り上げた「ライトニングΖガンダム」でグランプリを獲得する。 ホシノ・フミナ 声 - 牧野由依 操作ガンプラ:パワードジムカーディガン、ウイニングガンダム、スターウイニングガンダム 本作のヒロイン。聖鳳学園中等部3年生で、ガンプラバトル部の女部長。チーム「トライ・ファイターズ」の命名者。6年前の第8回世界選手権関東選抜大会をユウマと一緒に観戦に行った際に出場していた女性ファイターに憧れ、ガンプラバトルを始める。当初ユウマと一緒に購入したのはメタスであったこともあってか主に主人公側陣営の量産機体をベースにしていた。 ガンダムとガンプラを心から愛しており、豊富な知識と技術をもつ。使用ガンプラの型式番号には、自分の名前の語呂合わせである「237」を好んで使用している。幼なじみのユウマとは「ユウ君」「フミちゃん」と呼び合う仲で、ユウマが公共では「ホシノ先輩」と他人行儀に呼ぶようになった現在でも、変わらずユウ君と呼び続けている。 プラモ部部長ミヤガの執拗な嫌がらせと引き抜き工作によって、バトル部はを自身を残して全員退部し、大会出場はおろか部の存続が危ぶまれる状況だったが、かろうじてセカイとユウマをメンバーに引き込むことに成功し、念願の大会出場を果たす。Gミューズでの出来事をきっかけにセカイを異性として意識するようになり、セカイがほかの女性たちと仲良くしている場面に出くわすと、強い嫉妬心を見せるようになる。 地区予選終了後のニールセン・ラボでの合宿で出会ったレディ・カワグチとのバトルのなかで、味方のサポートに徹するあまり、みずから攻める気持ちが足りなかったことに気付かされる。その反省をもとに、この欠点を克服した改良機スターウイニングを作り上げる。また、同時期に邂逅したキジマ・シアが素人同然の技術しか持たないセカイにビルドバーニングのチューンアップを指導したことを知り、レディ・カワグチから示唆のあった「あの子」=シアを自身の強敵と意識するようになる。
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